シーセイジ 投稿者:アールセキン(宗一郎〉 投稿日:2000/10/27(Fri) 02:24

「ほう、これは」
目の前に広がった光景にサナリは感嘆の声を漏らした。
周囲を断崖絶壁に囲まれ、先ほど岩の門以外は一切の侵入を拒む湖。島の中央にあって、外の一切から隔絶されたこの地は、さながら地上の楽園だ。
薄く白濁りをした湖面は、多分その湖が汽水湖なせいだろう。
「サイアドのスタッフには、ロマンチストが多いのでしょうね」
アールセキンはかってこの地を訪れた時と、同じ感想を語った。
科学の発展の代償として、無数の自然を切り捨ててきた今、少なくとも、これほど美しい光景は現実には残っていまい。
「ですが、驚くのはまだ早いですよ」
そう言って、アールセキンは意味ありげな笑みを浮かべると、湖の方を向き直った。
「鱗の王『スケイルソード』。久しぶりに顔を見にきましたよ」
まるで、すぐそばにいるものに語り掛けるような口調。優雅で謙虚な呼び鈴のようなそれは、だが、たしかにその湖に住む友の元へと届いた。
唐突に湖が振れる。底から上がってくる何かのために水面が激しく波打っているのだ。
「今度は一体なんじゃ?」
いい加減、驚きつかれたのかサナリは素のままでアールセキンに問いかける。
だが、彼は今から現れる物が答えだとばかりに、無言で湖を見つめている。
ひときわ大きな揺れとともに、湖面が割れた。
そして、一匹の巨大な、あまりに巨大な魚が顔を出す。
サナリも話には聞いた事がある。
C−ポセイドン上の海域を周遊する最強のモンスター、『スケイルソード』。
だが、その姿は噂のそれとはどことなく違った印象を受ける。
確かに、その姿は巨大で力強いが、最強のモンスターからは程遠く、むしろ何か別種の神々しさのような物を感じる。
スケイルソードはその巨体の半分ほどを水面から突き出すと、ゆっくりとそのまぶたを開いた。
その大きな瞳は、先ほど倒した竜骸とは違い、はっきりとした生気が宿っている。
「わしは、サナリと申す者じゃ。スケイルソード殿、お初にお目にかかる」
サナリは相手がモンスターである事など気にせず最上級の礼をもって接した。
「我れは汝らが『スケイルソード』と呼ぶものだ」
「お久しぶりです。スケイルソード」
「友よ、久しいな」
(友?前から、胡散臭いとは思っていたが伝説もモンスターの友人とは、一体何者じゃ?)
状況にややついて行けていない感のあるサナリの頭の中には無数の疑問符が渦巻いていた。
「唐突ですが、あなたの力をお借りしたい」
「うむ、汝が望むなら我が力、惜しみなく汝の為に使おう」
スケイルソードの台詞はいちいち大仰だが、それに見合うだけの風格が彼からは出ていた。
「では、AD:28○×△17 マイナリス=グリムの現在の位置をできる限り正確にお教えください」
「ADコードからデータを検索してみよう」
言うと同時にスケイルソードはすっと瞳を閉じデータの検索を開始した。空間に膨大な情報データが浮かび上がる。
このデータ検索こそが、噂においては決して語られない、スケイルソードのもう一つの能力だ。
10数秒の沈黙の後、スケイルソードは厳かに口を開いた。
「そうだな、現在地なら……エーギルだろう。汝とまみえた地、クワトロアンカーより潜ればそこに行きつく」
「ありがとうございます。もう少し滞在したいところですが、私は新たな友を追わねばなりません。突然の訪問お許しください」
「次はその友とやらも連れて来るがよい。楽しみに待っている」
そう言って、スケイルソードは再びその瞳を閉じた。
「少し待ってくれぬか、スケイルソード殿」
再び、湖の底へと、沈んでいこうとするスケイルソードを慌てて引き留める。
「ん、なにかな?人の娘よ」
スケイルソードがその大きな瞳で、サナリを見つめ問いかけた。
「わしも一つ、尋ねたい事がある」
そう言って彼女は腰に下げた一振りの刀、七宝刀を前に突き出した。
「この刀について、教えていただきたい」
「ほう、これは珍しい物を持っているな。どうやら、アドベンチャラーによる製作のようだから詳細まではわからんが……これの持つ機能だけなら、解析可能であろうな。どれ」
そう言うと、スケイルソードは七宝刀を元のデータへと変えた。
一旦分解された七宝刀は無数の文字の羅列として宙に浮かんでいる。かれはそれの一つ一つに目を通しているようだ。
「なるほどな……」
先ほどのアールセキンの問いの数倍の時間をかけ、七宝刀のデータを見終わるとスケイルソードはおもむろにそう呟いた。
その言葉に応じて、単なる文字の羅列が再び刀の姿を取る。
「その剣はプロテクトが掛けられている。この世界の法則の一切を受け付けないようにするプロテクトがな。そのことは、お前も知っているだろう。だが、問題はそこではない」
「問題?」
「この剣にはな、違法アプリ対抗機構とでも言うべきシステムが組みこまれているのだ。理論は全く理解できんが、とにかく向かってくる違法アプリを強制的に打ち消す。どうやら、完全ではないので、必ず発動するわけではないようだがな。しかし、見れば、見るほどハッカーを倒すために作られたとしかおもえん刀だよ」
「まあ、そうじゃろうな。スケイルソード殿、お呼び止めしてすまなかった」
「うむ、またいずれ会おう。我が友よ」
その言葉を残し、スケイルソードは再び湖の底へと消えていった。
アールセキンはその姿を完全に見送ると、くるりとサナリのほうに振り向いた。
「どうでした。レアで、面白い物が見れたでしょ?」
「たしかにな。だが、わしをわざわざ連れてきた理由はそれだけではあるまい。いい加減にそのことを話したらどうじゃ」
サナリが問い詰めると、アールセキンは仕方ない、とでもいいたげな諦めの表情を浮かべ、おもむろに口を開いた。
「さきほど、ここに来る途中、やたらモンスターが出る洞窟を通りましたよね」
「ああ、あの不気味な場所じゃな」
「あそこは、スケイルソードに会う資格を持つものを選別するための試練なんです」
「ほう、それがどうしたんじゃ?」
「いや、一人であそこを通るのは疲れますから」
「まさか、わしを連れてきた理由はそれだけか?」
「他になにか?」
「……」
サナリはあまりにも激しい怒りに直面すると、人の意識と言うのはむしろ静かに醒めていくものだと知った。
軽く息を吸い、呼吸を整える。いまや、やるべき事はただ一つだ。
「さて、私はやる事は済ませましたし、是にて失礼させていただきます」
サナリに向かってそう言うと、アールセキンは軽やかに一礼をしようと、頭を下げた。
と、そこに一筋の刃が振り下ろされる。
アールセキンはその剣風に反応して、すんでの所でそれをかわす。
「あ、怒りました?」
「あ……ったりまえじゃああああああ」
裂くと言うよりも、砕くと表現した方がよさそうな激しい斬撃がアールセキンの頭を上を掠める。
「逃げた方がよさそうですね」
「逃がすか、この痴れ者がああ」
アールセキンの動きを冷静に目で追い、真横に逃げようとするその軌道をなぞるようにして横薙ぎの一閃。が、アールセキンは強引に軌道を変更して、後ろに避ける。
かわされた刃はアールセキンの目の前を通りすぎ、そして一瞬でぴたりと止まった。
常人には不可能な慣性制御。それにより通常の二倍以上の速さで返しの刃が放たれる。
さすがにこの攻撃はまだ初速で動いていたアールセキンには避け切れない。
流れるような動きで、刃がぴったりとアールセキンの首筋を押さえた。
「わしを甘くみぬことだな、紳士殿。貴様には借りはたっぷりとある、返しきるまでの間、是非とも同行させていただこう」
「りょ・了解いたしました」
こうして、世にも奇妙なパーティーが結成された。
目指すは、C‐ポセイドンの入り口。クワトロアンカー。
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やっと、書きあがりました。すいません、やたら長いです。
色々積めこみすぎたかもしれません。
とりあえず、これでアールセキン&サナリ組はなんとかクワトロ向かう事ができました。
さあ、次は誰だ?

ロッキーと鉄人兵団 投稿者:トム 投稿日:2000/10/27(Fri) 13:53

ロッキーのパワーグローブを嵌めている手が光った。
み゙ゅい゙ーん。
ここに来るまでの間に覚えた必殺技を発揮する時が来た。
「おでのこの手が光って唸る!おまへを倒せとかかやき叫ぶぅー」
「必ぃっ殺ぁっつっ!!シャイ..あ痛(つう)っ!」
カロンのレーザーがロッキーの臀部を掠った。
そりゃあ,これだけ前振りが長いと撃ってくれというようなものだろう。
そのせいで尻の辺りが焦げて穴が空き,臀部が当社比1.5倍露出。
「痛てぇ〜〜!!痛てぇ〜よぉ〜〜!!!」
手当たり次第叩き込むブチ切れダダッコパンチに、カロンは砕け散るのみ。
しかし,倒せば倒すほど,カロンがカロンを呼び、無限に増殖していく。
レーザーも段々回避しずらくなってきた。
前方のカロン十数体からのレーザー。
初めて中島と出会ってタイマンになり、銃弾をかわす時に見せた上体反らし。
「グキっ」と腰の辺りでやな音が。
「あへっ」
海老反り状態のまま、床に倒れこんでしまった。
容赦無くレーザーの追い打ちが。
「ビチビチビチビチッ」と活きの良い魚の様に、激しく体をくねらせて逃げ回る。
なんとかぎっくり腰は治ったが,何時の間にか、天井から床までカロンでひっ詰められた銀色の壁に取り囲まれていた。
さすがにこの量のカロンのレーザー集中砲火を食らったら、ただでは済まないだろう。
照準が一斉にロッキーの全身に合わせられる。
この窮地を逃れる方法。
又もやケビソの声がピンクのアフロの中に響く。
インストラクションビデオの内容だった。
「足,腰,肩,腕、手首の回転をスムーズに連動させ、ダイレクトに拳に伝える...」
何かが閃いた。
その場で片膝を突き,拳を床から数センチ離し,肩を上下に揺すり、その動きに合わせるように手首を軽く捻っている。
傍目から見れば、疲れて息が切れた様に見えるが、全く違う。
呼吸のリズムを整える。
インパクトのリズムを計る。
撃ち込む時の全体重を掛ける感触を掴む。
それらの作業を行っている。
頭の中にイメージが形成されてくる。
それが完全になる瞬間。
そのほぼ同時に無数カロンからのレーザー一斉射撃。
歯の間から摩擦音の呼吸が吐き出され,拳から僅かに離れていた床一点に対し、螺旋状に回転する腕がドリルの様にめり込んでいった。
そのほぼ同時にカロンのレーザー一斉射撃。
だが,間一髪,既に腕からそのまま上半身丸ごと,残った下半身も、ずるりと地中へ潜り込んでいた後だった。
結果,レーザーは目標物を逸し、空を切り、カロン同士を撃ちぬく羽目になった。
辛うじて残ったカロンは、ロッキーをデリートしたものと判断し,撤収した。

確保 投稿者:アルカノスト=ファーレン(みねの) 投稿日:2000/10/28(Sat) 01:07

 アルクは、人混みに押されて転んだラスファーに手をさしのべた。
「ほら、つかまりなよ」
「ありがとうございます……」
 ラスファーはアルクの好意に甘えさせて貰うことにし、彼の手助けで立ち上がった。
「それにしてもさっきの方、人に危害を加えておいて、何の謝罪もなしに行ってしまわれるだなんて、大変失礼ですわね」
「いえ、上手く歩けなかった僕も悪いんですし」
「しかし、本当にここ、人が多いなぁ。サイアドにこんなに人がいるだなんて、あんまり考えたことがなかったな」
 アルクは黙々と流れる人の河を見、感心したように言う。
「ゼフィロス祭の時はもっと凄かったですよ」
「ゼフィロス?」
「アルカノストさんはまだサイアドを始めたばかりだから、ご存じないのですわね。ゼフィロス祭は、九年に一度行われる、とっても大きいお祭りですのよ」
「ええ。つい最近終わったばかりなんですよ」
「何ぃ!そりゃあ惜しかったなぁ。俺も祭、見たかったなぁ」
「大丈夫ですわ、アルカノストさん。時間が経つのは意外と早いんですのよ。それに、大きなお祭りは他の大陸にもありますわ」
「へー。楽しみ楽しみ♪ところで……えっと」
「僕はラスファーです」
「有り難う。俺、アルカノスト=ファーレン」
「私はセレネ=エリミネルですわ、そしてこの子がガルル――」
 そしてまたも、セレネのながぁい自己紹介が始まったのだった。

http://homepage1.nifty.com/matsubay/


れっつごーだんじょん♪ 投稿者:マイナリス=グリム(みゅーく) 投稿日:2000/10/28(Sat) 04:34

スレアの家で一息付いた三人は、マイナの要望で近くのダンジョンに
行って見る事にした。
すでにエーギル入口の関所は抜け、海底トンネルを歩いている段階だ。
もう少し歩けば、隣の海底都市と、近くのダンジョンへの二つに道が分かれているはずだ。
ふと、驚きを隠せない様子で、スレアが呟いた。
「それにしても……世の中広いですねぇ。」
「えーっと、多分違法能力だと思うので、内緒にしてあげてくださいね?」
スレアの合わせた両手の平には、耳の細長いリスが大人しく乗っている。
目を丸くしてそのリスを見つめるスレアは、心ここに在らずと言った感じで頷く。
「あう♪」
いきなりリスが跳びはね、地面に降り立った。
同時に、ぶぅんと音がしたかと思うと、光の渦と乱数の鎖が一瞬にしてリスを取り巻き、
渦上に広がると、すぐに収束した。
「えっとぉ〜、『せきしょ』終わった?」
出てきた姿は、すっかり子供に戻っている。
「あ……はい。」
「………………」
驚きつつも答えるクキと、すっかり言葉を失っているスレア。

各都市の入り口にある簡易関所は、クワトロアンカーから海底首都での
入口でのチェックが厳しい為か、案外チェックがゆるい。
エーギルから出る時は、マイナの『変身』は全く怪しまれる事が無かったようだった。

「じゃ、いこぉ〜♪」
なんとなく聞いてはいたものの、やっぱり目にするとインパクトが違うのか、
驚きを隠せないクキと、言葉を失うほど驚いているスレア。
二人を尻目に、マイナはどんどんと歩いて行った。

しばらくして、三人は神殿のような所の入口に来ていた。
道は海底トンネルよりも開けていて、高さも十分在る。
「ここがだんじょん?」
「ええ。海の巨人が住むとされる、『エーギルの館』です。」
「へぇーきれいですね。雪のように海水が降ってる……」
クキの言う通り、上の方から霧状の海水がちらちらと降って来ていた。
「あんまり濡れると良く無いので、入りましょうか。」
「あう〜♪」
「あ、良いんですか?案内だけなら、ここまででも……」
「子供は遠慮しないのって、言ったでしょ?」
クキの言葉を遮る様に、スレアはそう、微笑むとさっさと一人、神殿の入り口に向かって歩き出した。

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さて、どんなダンジョンにしましょかね。

ムーンゼリ―月羊羹(笑)  投稿者:クキ(宗一郎〉 投稿日:2000/10/28(Sat) 13:44

「わ〜、広ぃ」
「水膜を通してみるせいか、景色がにじんで見えるんですね」
先ほどの雪か、霞のように降り注ぐ海水の霧は屋内にも充満していて、ギリシャの、それもドーリア風に造られた、この神殿をより幻想的な雰囲気にしていた。
周囲を霧に包まれながら、湿気のような物はあまり感じない。むしろ、海底の中を普通に歩いているような感じだ。
「この造りだと、ほんとなら『ポセイドンの館』にでもしたほうが合いそうですけどね」
「ぽせいどん??」
「エーギルと同じ海の神様だよ。このダンジョンはその神様がいた地方の神殿によく似ているんだ」
「ふぅん」
マイナは説明を理解しているのか、よくわからない反応で再び視線を周囲の壁や柱に移した。
そして、なにか面白そうな物を見つけると真っ先に走っていってしまう。本来なら、パーティーアタックでそういう行動を取るのは、極めて危険だが、止めても聞きそうにないのでそう遠くまで行かない事を条件に好きにさせているのだ。
「そう言えば、さっきは驚きましたよ」
「え?なんのことかしら?」
「マイナ君があなたにクッキーって付けたじゃないですか」
「そうね。あれには私も驚いたわ。可愛い名前なんだけどね」
思いだし、スレアは苦笑。すると、つられるようにしてクキも微笑した。
「実は僕正式にはクッキーって言うんです」
「え?」
「フルネームだと、クッキー・チョコチップ。ちょっとふざけた名前ですけど、気に入ってるんですよ」
驚きで、眼を丸くしているスレアに向かって、クキは悪戯っぽい笑顔で付け足した。
「ねぇ、面白い物があるよ〜」
見ると前方の柱の影からマイナが顔を出し、こちらに向かって大きく手を振って、二人を招いている。
「行ってみましょう」
クキが言うと、二人は小走りでマイナの元に向かった。
「面白い物ってなに?」
「んとね、あれ〜」
かすかに息を弾ませながら問いかける。と、マイナが柱の影に隠れている何かを指差した。
覗きこんだ二人に目の前に、小さなくらげが浮いていた。
頭一つ分ぐらいの大きさで、半円状の身体から7本ほどびらびらした触手が垂れ下がり、全身をプルプルとプリンのように震えている。
「凄いな、空中に浮いてる。こんな生き物もいるんだ」
「ゼリーみたいですね」
「ゼリーなの?」
スレアの台詞にマイナがそのくらげを興味深げな眼で見つめはじめた。
マイナはとてとてとくらげのそばまで行くと、わくわくしながら手を伸ばし、そのくらげの身体を鷲掴みにする。
ぐにゅ
弾力感に溢れた、いかにもな音がして、プルンとマイナの手を弾き返した。
「ゼリーより柔らかいよ」
「へえ、そうなの」
再び二人の元に戻り、スレアに向かって、感想を報告する。
スレアはどう反応していいのかわからなくて、曖昧な笑顔で返事をした。
「ねえ、二人ともあまり刺激しなかった方がよかったみたいだよ」
二人が同時にクキの方に顔を向ける。クキの眼は先ほどのくらげの方に釘づけになっていた。
そして、その視線の先では先ほどのくらげが、鷲掴みにされたことに腹をたてているかのように、その身体をどんどんと膨らませていた。
「気をつけてね。あのくらげは結構強いよ」
クキは持っているスタッフを両手で構える。どうやら、それでくらげと戦うつもりらしい。
くらげは2mほどまで巨大化すると、それ以上膨らむのをやめ、戦う姿勢を見せた。
あいかわらず、プルプルと震えているせいで、恐怖はないが下手には近づけない。マイナ以外の二人は警戒しながらくらげの動きを観察している。と、のっそりとした動きでそれは触手の一本を持ち上げ、その先をマイナに向けた。
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めちゃくちゃ引っ張ってしまいました。
続きをお願いします。

ミス2回連続 投稿者:ブラック(砂時計) 投稿日:2000/10/28(Sat) 23:41

ブラックはヘルと黄をにおいで探す事にした。
「さて・・・」
ブラックは鼻を地面に向けた。そして歩き始めたのだが、またもやミスをおかしてしまった。
「・・・アイツ等のにおいが分からん・・・」
またまたミスをおかしたブラックでした。

海月×水母=? 投稿者:マイナリス=グリム(みゅーく) 投稿日:2000/10/31(Tue) 03:54

「危ないっ!」
クキが、マイナをかばう様に突き飛ばす。
ころころとボールの様に転がったマイナは、近くの柱にぶつかって止まった。
「あう〜♪ごろごろ〜♪」
泣き出さないかと不安になったクキだったが、
どうやら転がっていた事自体が楽しかったのか、泣くどころか笑っている。
安堵の溜息をつき、クキはマイナがいた場所を観察し始めた。
「!――あった。」
くらげへの警戒も怠らないようにして、クキはそっと地面から何かを拾い上げた。
スレアが、クキの掌を覗き込む。
「……針?」
「はい、毒針です。痺れる程度の物だけど。」
巨大な触手は、今度はスレアとクキを狙っている様だった。
二人ともそれに気がついているが、ぎりぎりまで引きつけてからかわそうとしているのか、
じっとくらげの出方をうかがっている。
と、いきなり陽気な声が辺りに響いた。
「ぱぁん♪」
同時に、触手の内、一本がだらりと力無く垂れ下がる。
一呼吸遅れて、くらげは全身を脱力したように、大人しくなった。
「ど、どうしたの?」
「……スリープの魔法?
――いや、魔法の詠唱なんて、聞こえなかった。」
段々とくらげは小さくなり、元の大きさに縮んで来ていた。
二人は、先ほどの声の主、マイナの元へと駆け寄った。
「何したの?」
「あう?
――ねぇ、あれ、食べて良い?」
クキの言葉には、暗に「違法な手段を使ったのか?」と言う意味が含まれている。
が、マイナが気がつくはずも無い。
「あー、えっと、あれは食べられないのよ。」
「あう〜……」
クキは溜息をつくと、くらげに二枚の白紙の召還カードを押しつけた。
一瞬光った後、ちゃんとCGがプリントされたカードを見て、クキは一枚をマイナに手渡した。
「はいっ、これあげるから、機嫌治して。」
「あ〜む…………おいしくない〜……」
カードにかじりついたマイナを見て、クキとスレアは苦笑した。

******************************************

遅くなりました。
とりあえず、ぱちんこで眠らせました。帰りの道中には、起きてるかも。
……何も状況進めて無いな(反省)

迷子 投稿者:ラスファー(砂時計) 投稿日:2000/11/01(Wed) 00:00

セレネの人形の紹介の最中、ラスファーが口を開いた。
「あ、すいません。僕、もうそろそろ戻らなきゃいけません」
「戻る?戻るってどこに?」
「あの、僕の仲間が酒場にいるんですよ」
「その仲間を待たせてるのですか?」
ラスファーは近くの時計を見た。
「はい。結構待たせてます・・・(^^;」
「じゃあいきなよ」
「あ、はい。もう行きます。ありがとうございました」
そう言うとラスファーは酒場へ走って行った。


――――――しかし。
「えっと・・・あれ・・・?ここは・・・(^^;」
どうやらラスファーは道に迷ってしまったらしい・・・。
――――――――――――――――――――――――――
とりあえずルフィーさんか中島さん、よろしくお願いします。

サイレンジャー・・・消滅?(笑) 投稿者:黄鷲全&クリス 投稿日:2000/11/07(Tue) 01:56

「・・・・はっ!なんか叫び声を聞いてから、かなり長いこと経っているような気がするぞ」
「ワシらは、真昼間のクワトロアンカーの通りに突如響いた美女(推定)を追っているんじゃよな?ヘル」
「・・・長い説明台詞、あんがと・・・」
 当初の目の輝きはどこへいったのか、ふてくされたような顔をして、クリスがぼやいていた。
「くっくっく・・・正義の道とはかくも厳しいものか・・・!」
「わしゃー腹が減ったぞい」
 悲鳴の方は、長い間叫び続けたせいで、今にもとぎれそうだ。なんせ、ここ2,3週間くらいは叫び続けていたのである。・・・いや、ホントはほんの数分なんだろーけど(^^;
「・・・はっ!そーいえば、わたしはフェイちゃんを探すんだったわー!ってことで!後はよろしくー」
 クリスは一方的に宣言すると、どこかへ走り去った。
「ああ〜、正義の使者がぁ〜」
 嘆く謎の指令。
「くっくっく・・・二人だけの正義の味方というのは、なんかあるのか?」
「腹減ったぞぃー」
 こうして、正義の味方サイレンジャーは、企画倒れに終わった・・・(笑)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
矛盾、欠損をかなり含む文ですが、これにて!サイレンジャーは終わりぃ(笑)
もぉ、めんどくさくて(笑)

再び 投稿者:ラスファー(砂時計) 投稿日:2000/11/08(Wed) 00:28

「ええっと・・・、このお店がここですから・・・」
いまだ道に迷っているラスファー。人に道を聞こうと言う気はあるのだが、聞く勇気が無い。とりあえず歩き回る事にした。
しかし、一回走り、そのまま迷っていたのでラスファーの足は疲れていた。
「・・・ちょっと休もうかな・・・」
重い足取りで近くの壁にもたれて座った。
「でも本当に人が多いですね・・・」
ラスファーは目をつぶって下をむき、息を吐いた。
「あれ?ラスファー君?」
声をかけられて顔を上げる。
「?・・・あ、アルカノストさんとセレネさん」
「どうしたんですか?」
「ええっとですね(^^;、酒場に戻ろうと思ったら道に迷いました(^^;」
「それは大変ですね(^^;」
またアルカノストとセレネに出会ったラスファーであった。

おおっと、テレポート? 投稿者:クキ(宗一郎〉 投稿日:2000/11/08(Wed) 21:59

「なんか、変じゃないですか?」
クキは隣のスレアにそっと囁いた。
その表情は不信の色に染まっている。
「え?なにがですか?」
「ダンジョンなのに、クリーチャーが少ないなと思って」
クキの言うとおり先ほどのクラゲ以来、3人はほとんどクリーチャーに会っていない。雑魚がほんの2、3匹出てきただけだ。
いくらなんでも、この数の少なさは異常だとクキは判断した。
「でも、敵が少ないのはいい事だと思いますけど」
「なにかある,と思った方がいいですよ」
「なにか?」
「まだ、はっきりとはわかりませんけど。おそらくは大型のトラップが仕掛けられている可能性が高いです」
「詳しいんですね」
スレアはクキの洞察力に素直に感嘆の声をあげた。
だが誉められても、クキは相変わらず大人びた態度を崩さない。
「慣れてますから」
謙虚にそう言うと、視線を前に向ける。
そこには巨大な祭壇と海神の石像があった。
「まさか、もう祭壇?」
その光景にクキは不信感を露にする。
早すぎる。
そう思った瞬間、四方からいきなり氷の矢が飛んできた。
3人はそれぞれが思い思いの方向に避ける。
なんとか最初の攻撃をかわすと、目の前の巨大な石像の影から一匹の蛇が姿をあらわした。
全身を透き通るような蒼氷の鱗で包んだ巨大な氷の蛇。
その冷たい視線が3人を見据える。
すると、周囲に霧のように散っていた靄が凍りついて、無数の刃に変わる。
刃は四方八方に乱れ飛び、マイナやクキの身体を切り裂いた。
「つ・強すぎる」
今の一撃で裂けたわき腹を押さえながらクキは口惜しそうに呟いた。
「仕方ない。マイナ君、葵さん、こっちに来てください」
クキに言われ、乱れ飛ぶ氷弾をかいくぐりながらなんとか3人は1ヶ所に固まった。
「ちょっと、相手が強すぎました。今から、逃げます」
「どうやって?」
問いかけに答える代わりにクキは懐から一枚のカードを引き抜いた。それを、持っている杖の先のジェムに差し込む。
だが、氷蛇はその攻撃をやめようとしない。大気を引き裂く氷の疾風を3人に向かって放った。
「データロード、データ『業剣士(カルマソード)』、復元(ラン)」
クキの呼び声に応じ、和風の着物に身を包んだ侍風の男が姿を現わした。
やややつれた容貌に,不精髭。異様なまでに鋭い眼光は全て目の前の氷蛇と襲いかかる疾風に注がれている。
「叩き切って!!!」
「御意」
男、カルマソードは向かって来る蒼き疾風に対して、剣を抜いた。
一振り。
その一閃で襲いかかる氷の疾風が掻き消えた。と,同時に剣の斬撃の線上に一筋の裂け目が生まれていた。
「みんな、あの中に飛び込んで」
クキが叫ぶと、マイナとスレアは慌てて言われたとおり、そこに飛びこむ。
そして,最後にクキがそれを追った。

「あれ?ここはぁ?」
マイナは慌てて辺りを見渡す。
変な隙間に飛びこんだらアッと言うまに景色が変わってしまい、彼の頭の中はやや混乱気味だ。
「何か,潮の香りがしますね」
「うわあ、地面が揺れるぅ」
マイナ達が跳んだ場所。そこは偶然にもクワトロアンカーの船上だったのだ。

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ばてた。
ラストの辺りかなりいい加減。とりあえず、マイナ探しをさくくさく終わらせるべく、クワトロアンカーまで連れてきました。

おっと? 投稿者:クリス 投稿日:2000/11/08(Wed) 23:45

 変な3人組から逃げてきたクリスは、賑やかだが、それだけに孤独さを感じさせるクワトロアンカーを歩いていた。
 フェイを探し始めてから、はや2日。
 元々忍耐力のないクリスは、そろそろフェイを探すのに飽きてきていた。
 それでもやはりフェイ会いたさに、今日もクリスは探し歩く。
「なーんか、良いことないかなぁ・・・」
 午後のやたら暑い太陽が、雲の間にさっと隠れた時。
ばりばりばりっ!
「な、なんの音!?」
 突如、クリスの斜め前方の空間が切り裂かれた。
 −その隙間には、なんとも言えない虚無の空間が広がっている−そう見えた瞬間には、裂け目から誰かが吐き出された後だった。
どさっどすっ!とたんっ
「いたたたた・・・・」
「いったぁい・・・・」
「あう〜・・・・☆」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
クワトロアンカーへ、ようこそ☆

一息ついてから 投稿者:セレネ 投稿日:2000/11/09(Thu) 00:04

再び迷子のラスファーに出会い、一緒に近くのカフェで一息つくことになったセレネとアルカノスト(以下アルク)。
ウエイトレスの運んできた香茶で喉を潤しながら、二人はラスファーの話に耳を傾けた。
「では、そのシリンさんとおっしゃる方のパーティーにいらしたんですね」
「はい」
カップをテーブルに戻し、うなずくラスファー。
「しかし、どこの酒場か名前でも判らないと探しようがないな」
「そうですね。それに、あまり闇雲に動き回るのも、かえって仲間の方々とすれ違いになるかもしれませんわ」
店から一歩通りに繰り出せば、まさにそこは人の山。とてもじゃないが、すれ違いざまに人を見つけることなど出来そうに無い。
「困りましたわねー…」
「とにかくここに居てもしょうがない。どこかラスファーの仲間達が探しにきそうな所にでも移動しよう」
そう言ってアルクは立ち上がる。
「でも、何処がいいかしら?私、この街は初めてで良く知りませんの」
セレネの言葉に、アルクもラスファーも黙り込む。二人にとってもここは初めて訪れた街なのだ。
「それなら、『アルマダ』と『ミッドウェー』の間で行われている海戦場がちょうど良い。ここの名物の一つだからな」
突然男の声が割り込み、アルクの背後から冒険者風の男が姿を現す。
短い黒髪に小麦色の肌。戦士にしては割と軽装な防具に身を包んでいる。
「悪い。立ち聞きするつもりは無かったんだが、つい聞こえてくるもんでな」
男は後ろのテーブルを指差すと苦笑いを浮かべた。
「海戦場って?」
アルクがたずねる。
「まあ、一種の闘技場みたいなもんだな。双方が筏に乗って海の上で戦うのさ。ここに来る観光目的やそうでない連中も一度は足を運ぶぜ」
「そこなら仲間の方々も探しに来るかも知れませんわ」
「そうですね」
海戦場へ行くことに、ラスファーも異議はないらしい。
「兄さん戦士だろ?飛び入り参加も出来るから腕試しにもちょうどいいぜ。勝てば賞金もでるしな」
「へえ。面白そうだね」
アルクが興味を示したことに男の顔がパット明るくなる。
「よし!俺もちょうど参加しに行く所だったんだ。案内するよ!」
男は一つ手を打つと、さっさと店の出入り口へと移動する。
一瞬アルクと顔を見合わせたセレネだったが、苦笑しながら男の後に続いたアルクを見て、自分も席を立ちラスファー共々後に続いた。

―――――――――――――――――――――――――――
何とか海戦場へ移動開始(^^;)
この名無しの男は、ただの脇役なので適当に扱ってください。
「海戦」について書いたことで間違いがあったら教えてください。特に地名あってたかな?(--;)

そして、ヘル 投稿者:ヘル(JOHAN) 投稿日:2000/11/09(Thu) 17:10

 そういえば、とヘルは考え込んでいた。なぜ急に正義の味方などとふざけた事をやろうとしたのか。それも、この俺が、だ。
 考えてみればこの場にいること自体謎だった。どうしてクワトロアンカーなどに来たのか。はじめあった目標とやらもとうに薄れ、もはやここに来る必要はなくなっていたはずなのに。
「おい、爺。」
 俺は黄の爺を眺めた。
「俺はなんでこんなところにいるんだ?」
「ワシが知るか。」
 冒険を求めてやってきたのか?いや、違う。以前の方がずっと
スリルがあったはず。少なくとも、町で着ぐるみなんぞ買って遊んでいるよりは。そういえばこの爺も、気がついたら隣にいた、と言うような感じだ。何者だったかなどさっぱり覚えていない。
(記憶が飛んでるわけじゃあるまいな・・・さて、どうしたものか・・・)
「なんじゃ、珍しくシリアスじゃのう。」
「今までがおかしかったにすぎん。それより俺は何か大事な事を忘れている気がしてならんのだが・・・。」
「さあのう・・・ワシに会ったときは女を捜しておるようじゃったが・・・その件は片付いたといっておったしなあ・・・。」
(では、なんだ?一体・・・)
 疑問は募るばかりだ。
「おいヘルよ。そんなことよりこれを見ぃ。面白そうじゃぞ。」
「・・・海戦?これがどうかしたのか?」
「ワシも行って見んか?見るにしろ、出るにしろ。」
「ふうん・・・・。」
 考えてみても始まらないことだ。気晴らしでもしているうちに
何か思い出すかもしれない。この俺が思い出せないような事だ。
どうせたいしたことではあるまい。
「まあ、いいだろう。行ってみるか、爺。」

カイザードラグーン 投稿者:黄鷲全 投稿日:2000/11/10(Fri) 00:16

「それじゃぁ行くかのぉ」
 黄とヘルは互いに頷きあうと、チラシに書かれている所へと向かった。
 とはいっても、ここはクワトロアンカーである。
 目的の場所へは、直接には行けない。
 人混みを掻き分け、喧嘩を見物し、値切り合戦に茶々入れながら、二人はゆっくりと向かった。
 ふと、黄の耳に通りすがりの誰かの話が聞こえてきた。
「おい!クワトロの南の上空に、でっかい竜が出現したってよぉ!」
「ほー、またイベントかな?」
「かもなー、でも今回はあの有名な剣士『タマネギ剣士』が行ったから、俺らには出番はないだろーなー」
「ほー、あの有名な・・・んじゃ、見物でも行ってみるか?」
「そうだなー」
 通りすがりの奴は、駆け足で遠ざかっていった。
「・・・どうした?爺」
「なんでもないぞぃ、湿っぽいの」
「そうか・・・・それにしても・・・なーんか忘れてる気がするんだがなー・・・」」
 二人はゆっくりと目的地に向かった。

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