港町ドーバー〜アルクの渡航記1〜 投稿者:アルカノスト=ファーレン(みねの) 投稿日:2000/10/11(Wed) 22:19

 クリスが去った後のドーバーの喧噪は、その前と何ら変化はない。次の船を待つ冒険者達が、ある者はさっきの船に乗り遅れたと騒ぎ、またある者は待ち時間をせめて酒場で過ごそうと、表通りから消える。
 アルカノストもまた、そんな普通の冒険者達の一人だった。
 彼は人間の戦士として冒険を始めてからまだあまり時間が経っていない。いわゆる初心者だ。しかし、スタート直後から今までずっとクリーチャー相手の戦闘を繰り広げていたため、レベルはそれなりに上がったし、金も貯まった。そして、そんなアルクがやっと最初に訪れたのがこのドーバーだったのである。
「ええっと、武器屋、武器屋は、っと……あった!」
 彼は取り敢えず、ドーバーの敷地に入って一番最初に見つけた店に入った。捜せばまだ色々な店――例えば、モグリの、他より安い値段で物を売っているところ――があるのだろうが、考えすぎると次の船を逃す、と思ったのだ。
「いらっしゃい」
 アルクが店内にはいると、「住民」の店の主人が、いかにも気難しそうに待ちかまえていた。
「ええと、おっちゃん、初心者でもそこそこ扱えて、しかも結構強い武器が欲しいんだけどさ、なんかいいもの無いかな」
「坊主、予算は幾らだ?」
 問われて、アルクはクアトロアンカーまでの交通費と、ポセイドン現地での滞在費を考慮し、それからおもむろに今まで自分が扱っていた無骨なソードをカウンタの上に載せた。
「これの売値に、ええと、これこれの金額だけ上乗せするよ」
「……少し待ってろ」
 主人は店の奥から幾つかの武器を取りだしてきた。クロスボウやレイピア、中にはまるで釘バットにしか見えないようなものまである。
「うーん、なんかどれも違う気がするなぁ」
 アルクの言葉に主人は眉をひそめたが、再び在庫を取り出してくる。
「これは電磁鞭だ。スイッチを入れてから敵に当てれば、相手に電流ダメージを与える」
 しかし使いどころに気を付けろ、ポセイドンは水だらけだからな、と主人は釘を差した。
「んー、でも、いいよこれで。俺はこれが気に入ったな」
 ふん、と鼻を鳴らす主人。アルクは気にせずに電子マネーを店に振り込み、電磁鞭を受け取ると武器屋を後にした。

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ヘルとクリス 投稿者:ヘル(JOHAN) 投稿日:2000/10/12(Thu) 00:21

「さあて・・・クリスとかいったな。女男。」
 黄じいさんを鑑定屋に置き去り、ブラックを散歩に出したまま放置して、ヘルはクリスの後を追いかけていた。
「お・・・女男?」
 形見を手に入れて用無しになった三人を適当にまいてさっさといなくなる予定だったクリスだが、その三人の内、一番あとをつけてなど来なそうなネクラ男に道をさえぎられ、裏返った声を上げる。
「な、何よ。」
 はっとして身構えるクリス。ヘルはさっきまでの頭の悪そうな表情から一変し、鋭い目でクリスを睨む。
「貴様、ハッカーだろう。」
 周りには聞き取れそうにない声で、ヘルは呟くように言った。
「だ・・だったら何?」
 喧嘩なら、受けてたっても良い。クリスも腕には自信がある。だがヘルのグローブについた金色の宝玉を見ては、さすがに動揺した。
(賢者??このネクラが??・・・まさかハッカー狩りじゃないでしょうね・・・。せっかくサークレットだって手に入ったのに、冗談じゃないわよ・・・)
「はっはっはっはっは。」
 クリスがあれこれ考えていると、ヘルはいきなり笑い出してしまった。あまりの唐突さに唖然とするクリス。
「くっくっく。ポセイドンに行く気だったのだろう?ならば俺と
一緒にいるほうが得策なのではないか?」
「??・・・アンタ一体・・・。」
「爺もハッカー、貴様もハッカー・・・、ハッカーを憎み、半殺しにしてカロンに突き出して来た俺が、まさかこうしてハッカーのお守役になるとはな。全く馬鹿な話だ。」
「・・・・・。」 
「さあて、爺のところに戻るとするか。女男。」
「女男じゃないわよ!クリスって呼びなさい!!」
「くっくっく。」
「あーもー。」
 なぜこんなのが賢者なのか。なぜ自分に協力するのか。はてはなぜ自分はこんなやつと一緒にいるのか。数々の疑問を胸に、クリスは黒ずくめの怪しい賢者の後をついていった。

貧乏は辛いよ 投稿者:セレネ=エリミエル(風屋) 投稿日:2000/10/12(Thu) 01:45

次の船を待つ者達。乗船チケットを求める者達。少々手狭なドーバーの乗船ターミナルは、今日もC−ポセイドンを目指す人々で賑わっていた。
そんな中、クマのヌイグルミを大事そうに抱きかかえた女性が一人、トボトボと受付けカウンターを後にする。
『申し訳ございませんが、既に出港した便の払い戻しや便の変更はできません。あちらのカウンターで新規にチケットをお求めください』
自分の不注意で招いた乗り遅れ…。タダの紙切れと化した前便の乗船チケットをゴミ箱へと捨てる。
「は〜…。ピエール、どうしましょう…手持ちのお金が全部チケットに消えてしまいましたわ…」
溜息一つ。セレネ=エリミエルは、エントランスホールに設けられたベンチに腰掛け、クマのヌイグルミ『ピエール』に話し掛けた。
新たな乗船チケットの代金に、セレネの財布の中身が底をついてしまったのである。これでは、船には乗れても食事すらままならない。
「元気出してよセレネ」
少々聞き取りにくい曇った声。
「そうですわ…ここでしょげててもお金は戻ってきませんものね」
「そうだよ。また稼げば良いじゃないか」
「ええ」
「僕達も協力するよ」
「ありがとう、ピエール」
周囲の目にも気づかず、人形と向き合ったまま独り言をつづけていたセレネだったが、ようやく自分の置かれた状態に気づいたのか顔を赤らめた。
「名パペットマスター、イッコクのようにはいきませんわね…」
言いながらアプリ庫であるミニリュックの中をなにやらごそごそと探す。
出てきたのは、ピエールと同じヌイグルミ達。
サル、カバ、キュウカンチョウにウマ、ウシ、イヌ、ネコ…と、次々に取り出しては床に並べていく。
「さあ皆」
メタリックに輝く宝玉がセットされた杖を片手にセレネ。
「コネクトコードNo.0001-0023。エキスパンド、コードNo.0001-0023、コントロール、ラン♪」
流れるような美声での呪文。カウンターに並んでいた人達も思わず後ろを振り返る。
そこでは、可愛いヌイグルミ達のショータイムが始まっていた。

*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*
次の船が出るまで、セレネはターミナル内で営業してます(笑)

とりあえず、これからどーする? 投稿者:クリス&黄鷲全 投稿日:2000/10/12(Thu) 01:57

 3人は、暑いクワトロアンカーの日差しをさけるため、海辺のレストランに移動していた。
 からっとした空。そよぐ海の風に、自由に舞う鳥たち。そして、静かな波のざわめきと、騒がしい人の話し声。
 ・・・そんなちょっと良い雰囲気も、この3人には関係Nothingだった。 
「酒くれぇ〜。老い先短いワシに、ただ酒くれぇ〜」
 黄が近くのウェイターをからかっている。
 ウェイターのバニーガールは、腰にひっつかまった爺を、真っ赤にしながら振り払っていた。
 バーチャルなのに、バニー・・・。
 恐るべし、サイアド!(笑)
「くっくっく。これはな、どこそこの洞窟で取れた、云々かんぬん菌でな・・・くっくっくっ!」
 ヘルは、隣のテーブルに座る若者に、妙な菌を勧めている。どうやら、無愛想な顔のまま酔っているようだ。
 よーく見ると、菌はすでに机の大半を浸食しているようだ・・・あ、若者の頭が・・・恐るべし、ヘル!(いーのかなぁ?(笑)
「ねぇ〜ん。そこのおにいさ〜ん。ちょっと、一緒にのまな〜い?」
 クリスが若い男を誘っているが・・・どうやら素面のようだ。
 素面でこのテンション・・・恐るべし!(以下略)
 だが男は、「ご、ごめんなさーい。僕には彼女がいるのぉ〜」とだけ喚くと、マッハで消え去った。
 なにがあった、男。
「ちぃ!・・・まぁいいわ。それより、フェイちゃんはどこにいるのかしら・・・ホントに海底都市にいるのかな・・・」
 さっきまで、まさに夏の空のように晴れやかだったクリスの表情が、憂いに曇った。
 フェイの捜索−それはクリスにとって、なにやら人生の目的になってしまったようだ。
 周りの喧噪から、ふっと離れて、茫と向こうを見やる。
「・・・・・・!」
 偶然、視線の先に、映ったような気がした。
 あの龍尾の別荘にあった顔が・・・。
 何千という住人や冒険者の波の中に、例のやつは紛れていく。
「ちょっと通して!退きなさいってばっ!」
 群衆を掻き分け掻き分け、クリスは何とか進んでいく。
−クリスが相手に追いついたのは、廃墟の上であった−
「運がいいわねぇ・・・それともわざとかしら?照影さん」
 このくそ暑いのに、真っ黒なしのび装束を着た照影は、シーツについた黒いシミぐらい目立つ。
 目だけしか露出していないその姿は、完璧に変質者以外の何者でもない。
「ふん・・・なんかようか」
「・・・フェイちゃんはどこ!」
「・・・ふん。知らん。組織に追われる前に、勝手に逃げた。しばらくは、組織の手が伸びない、ここらの海底都市でバカンスといくのではないかな?」
 意外や意外。あっさりと白状する照影に、クリスは動揺を隠せない。
「ず、ずいぶんあっさり教えてくれたじゃない?」
「ふん。アイツに一つくらい嫌がらせでもしないとな(小声)」
「なんか言った?」
「言わん。それじゃな」
 それだけ言うと、照影はその名の通り、影と化した。
「まぁたまには役に立つみたいね」
 ぽつりとつぶやいたクリスの声は、廃墟の壁にはじけて消えた。
****************************
さぁ、これで組織とは関係なく、フェイを出せるねぇ。
まぁ、フェイを追いかけているハッカー個人くらいはいてもいーか。

人形劇〜アルクの渡航記2〜 投稿者:アルカノスト=ファーレン(みねの) 投稿日:2000/10/12(Thu) 02:05

電磁鞭を買ったアルクは、早速クアトロアンカー行きの乗船券を購入するため、ターミナルへ向かった。
そして首尾良く乗船券を購入すると、まだ出航まで時間があるので、適当に時間を潰さざるをえなかった。
その時、彼の目に、ホールの一角を占める人だかりが映った。
「お、あれは何だ?――人形劇?」

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はい。わたしたよ。 投稿者:ムサシ 投稿日:2000/10/12(Thu) 02:24

「あーあ……行っちゃったよ……」
風のように去っていったアピアを見送りつつ、手に持っている杖を眺める。
「ったく。説明もしないで行くんだから……ん?」
水晶の裏に手紙がついている。
『ステフ以外が見たら殺す』と書かれている。
「……見たい……」
手紙に触れ、中を見ようとしたら――電流が走る。
「うわちゃちゃた!」
慌てて手紙から手を離す。
「……仕方ない……ステフに渡すか」
適当に部屋をでて歩き回ると、程なくステフを発見できた。
「ステフー。お前にアピアから物を預かってるぞー」
「ん?本当に創ってくれたんだな」
どことなしにうれしそうに笑い、受け取る。
「なんか、手紙もついてるみたいだぞ、それ」
「ほいほい♪」
手紙にふれ、はがす。
先ほどのように電流は流れない。
多少残念そうな顔をしつつも、中身が気になるムサシ。
「なぁ、なにが書いてるんだ?」
「ん?ああ、説明書みたいだぞ。なんか、好きなモンスターを封じ込めて……育てることができるらしい」
「ふーん……」
よくわからないので、自分の部屋に戻ろうとするのをステフが引き止める。
「そろそろ出発の準備をしてろよ?」
「へ?出発……あ、ああ。わかったよ」
「お前……忘れてたろ?」
「……まぁ……ね。急いで支度してくるよ」
適当にあいづちをうち、わかれる。
――スレアに会いたかったらクワトロアンカーに来い――
照影の言葉が蘇る。
「……まさか……な」
苦笑を漏らし、彼は部屋へ入っていった。

二人の少年 投稿者:クキ(宗一郎) 投稿日:2000/10/12(Thu) 02:25

「どうしたの?」
マイナがふてくされて道端にしゃがみ込んでいると、誰かが声をかけてきた。
ふいっと顔を上げると、そこには自分と同じぐらいの年齢の男の子が立っている。
「あのね、お金ないとお菓子ダメなんだって……」
マイナはいつもの調子で、自己紹介もないままにお菓子が買えなかったことを端的に語った。
普通なら、この説明で理解できる物など早々いないだろう。
だが、その少年は、そうなんだと言って微笑むと、そっと手を差し出した。
「立てる?」
「あ、うん」
マイナは慌てて頷くと、差し出された手を取って立ちあがった。
服の裾についた泥をぱっぱと払い落とす。
「はじめまして、僕はクキ。君は?」
「うんとね、マイナでいいよ」
実際の年齢で言えば、マイナの方が少し年上なのだろうが。だが、雰囲気としてはむしろ、クキの方が大人びた感じだ。
やや、水色がかった青色の髪にそれに合わせたような空色の法衣には、金の糸で複雑な文様が縫いこまれている。
身長に合わない、大きな杖の先端には緑色の宝玉、『サモンジェム』が取りつけられている。
「召喚師???」
ジェムの色に気づいたマイナが問いかける。
「うんそうだよ。君は……」
クキはマイナの体を何度か見て、不思議そうな顔つきをした。
「なんの職業?」
「うんとね、僕変身するのぉ」
「変身……ふうん、そうなんだ。でも、そう言う事はあんまり人通りの多いところじゃ言わない方がいいよ」
すぐに事情を察したクキは口元に指を当てると言った。
「なんで?」
「色々あるからね。気をつけるに越した事はないよ」
「ふぅん」
マイナはあまり納得していない様子でしぶしぶ頷いた。
「あ、そうだ。せっかくだから、なにか奢ってあげるよ。お腹すいてるんでしょ?」
「ほんとぉ?」
「うん、もちろん」
そう言って頷くクキにマイナは思いっきり抱きついた。
だが、クキの小さい体をマイナの勢いに耐え切れずそのまま後ろに倒れこんでしまう。
「う〜、痛いなあ」
「あう、ごめんなさぃ」
「クスッ。別に、気にしなくていいよ」
自分の上に乗ったまま、しょぼんとしてしまっているマイナを見てクキはつい笑ってしまった。
マイナもつられて笑う。
こうして二人は友達になった。
************************************************************************************************************
とりあえず、クキちゃん出しました。
どうでしょうねえ、こんなん。

登場 投稿者:スレア=リーベント 投稿日:2000/10/12(Thu) 03:01

「大丈夫ですか?」
道端で転んでいる少年二人に声をかける。
「ん?お姉さん誰?」
大人びた雰囲気をもっているほうが聞き返してくる。
「私ですか……」
少年達を起こしてあげながら、答える。
「私はスレア、ここの街で売り子をしてるんですよ」
「じゃあ食べ物なんかも売ってる?」
「ええ、売ってますよ」
「あう♪おかし〜〜」
マイナがいまにも飛びつかんばかりの勢いで迫る。
「あ、はいはい。ちょっと待っててね」
「でも、お金ないの」
少しテンションが下がるマイナ。
「心配しないで、僕が奢るよ」
「うーん……お姉さんが奢ってあげるわよ。どうせ売上なんて気にしてないし♪」
とんでもないことを言いながら、チョコレートを二つ取り出す。
「はい、どうぞ」
「わぁい♪」
「ありがと」
二人が食べているのを微笑みながらみつめる。
「君たち、見かけないけど、保護者とかいないの?」
「あう♪」
「いないよ」
「泊まるところは?」
「屋根〜〜♪」
「決めてない」
「そう……」
あごに手をあてちょっと考え、切り出す。
「だったら、お姉さんの家に来る?」
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
来るかどうかは任せる。
いじょ〜〜

向かうはドーバーへ 投稿者:ブラック(砂時計) 投稿日:2000/10/12(Thu) 16:53

(なぜだ・・・なぜ俺を捨てた・・・)
ブラックは歩きながら考え事をしていた。
(俺はアイツを信じていた・・・)
ブラックの歩調が遅くなる。
(俺は間違っていたのか・・・?アイツについて行く事が・・・)
どうやら今探している以前の主人の事を考えているようだ。
「何処へ行ったんだ・・・」
ブラックは小声で言ったつもりであったが十分大きかった。
5分ぐらい歩きつづけていると、ブラックはふと昔の事を思い出した。
「アイツは確か・・・ドーバーの酒場へ行くのが好きだった」
ブラックはもうドーバーへ行こうとしている。
黄とヘルには何も言わずに・・・。
――――――――――――――――――――――――――
できればドーバーで合流でもさしてください。

10.9+10+11 投稿者:トム 投稿日:2000/10/12(Thu) 18:59

「ハイ 、ロッキー! 張り切ってクリーチャーは倒してるかい?」
「ハイ、ジェット! 倒してはいるんだけど、僕は素手だから、物理攻撃の効きにくい岩系や幽体系にはどうしても不安があるんだよねー」
「そんな君には、この「カイザーナックルMILLENIUM EDITION」通称「パワーグローブ」がおすすめだ!
従来のナックルでは、どうしても打撃のインパクトを損なう部分があったけど、それを解決したのがこのパワーグローブ!! 
(め)はMASAの研究によって開発、パンチを打つ時の人体の構造を164.8%生かしているので、如何なる敵にも効率よく衝撃を与えられ、尚且つ、セルロースと電導性ポリマーで造られている為、使い終わった後でもリサイクルが利くから自然に優しい!
しかも、これを装着していればレベルが上がっていく毎に、強力な技も習得できる!」
「ワオ! そいつはなんてマーベラスなウエポンなんだ、ジェット!!」
「おっと、それだけじゃないぞ、ロッキー。
今ならこのMASA開発ギャラクシアンエクササイザーと、
「ケビソ・コヌギ」監修インストラクタービデオ、
特製プロテイン、
オートスパーリングパートナー「南極01'」がセットでついて何と500000G!これは安い」
「あっ,じゃそれもお願いします。領収書は今度は,朴の方に付けといて下さい。多分経費で落ちるから」
「イッ!? 御客さんの知り合い,金持ちが多いっすにぃ〜是非とも紹介してほしいですにィ」
「そろれじゃあ、こっちのほろっす。朴さんは分かるれませんが、中島くんは確実におろります」
「でもも、そそのの前にちょいぃと...武器についての解説を,してホシイノダガ...」
布施シンは格納リュックからモニターと再生デッキを出してビデオをセットした。
暗闇の中,古パチが一人照明を浴びて直立不動の姿勢から前方を凝視している.
1カメ、2カメ、3カメとカメラワークされるなか、大声で語り始めた。
「拳ッ!!! 最も古くは砂漠の王国の軍隊において徒手格闘術として体系付けられたのが元祖であり、この眼前に掲げられた2つのシンプルな物体、しかしっ! ここから複雑無限の攻防が紡ぎ出されるのであるッッッ!!!!
優秀なアスリートのみに許される領域っっっ!!! しかぁぁしっっ!!!
このパワーグローブをお買い上げになった方は、一滴の汗もかくことも無く、労せずして瞬時にッッッ!!!!
若しいるのであれば,我等が創造主...それをも上回る力を手にすることができるッッッッッ!!!!!」
照明は古パチから、その横に佇んでいたケビソ・コヌギに当てられた。
C-AXISの人気配信放送「筋肉大名」の主役的キャラだ。
均整がとれていて,尚且つバルクのある筋肉質の日焼けした肌に、黒いタンクトップ,スパッツを身につけていた。精悍な顔立ちをしている。
ただ,見方によっては目がイってしまっている様に見えなくもない。
「パンチハウデ2ホンダケデオコナウカラコソ,コンビネーションヤカウンターナドゲイジュツセイノタカイギジュツガウマレル。
ソシテ、タユマヌクンレンガ、アスノチカラヲウミダス。
イマカラデモオソクハナイ,トレーニングをツンデサイコウノニクタイヲテニイレルノダ。
コレカラ,コノパァワグラァブヲツカッテコウカテキナトレーニングをジッセンスル」
なぜか片言だ。
「マズ,パァワグラァブヲジブンノキキウデニハメル。
キキウデガワノハンミハカルクウシロニサガル。
利腕側ノ,足ノ裏ノ内側半分ニ,チカラヲ溜メ,ソノ反動デ脚ヲ回転サセ,ソノカイテンヲ、コシ,カタ、ヒジ,テクビニスムーズニレンドウサセルヨウ、ナルベクユックリトパンチヲウツ。
コレヲ10カイ3セットデオコナウ。
コノトキ、カナラズ,ゼンシンヲ、イシキスルコトヲ、ココロガケテホシイ。」
軽やかなシンフォニックテクノに乗ってケビソが実演していた。
「コレで試してみひょう」
ロッキーが早速買ったばかりの南極01'を弄くり始める。
パワーグローブを手にはめ,いきなり大振りの右フックを側頭部に叩き込んだ。
南極00'、ぐしゃっと地面へ虚しく崩れ落ちた。
「ああ〜、御客さん,いきなり壊さんでくださいにィ」
だが,どんぐり眼で、間抜けに口が開きっぱなしで、パンチパーマの人形だった南極00'は、厳つい、如何にも頑強そうな、髭のおっさんに変わっていた。
「オポネントアビリティー測定、格闘家・オールラウンダー・H181・W112で対応します」
合成音声のアナウンス。
直後に南極01'はラリアットを食らわそうと突っ込んできた。
カウンターでジャンピングハイキックを決める。見事に延髄を捉えた。
膝を突き,うな垂れる南極01'。だが,その姿は又も変貌していく。
「スパーパターンチェンジ、拳闘士・ストライカー・H170・W53で対応します」
一回りもふた回りも小さくなった様に見えるが,研ぎ澄まされた肉体と眼光からは,明らかに強さが感じられた。
膝の屈伸を使った,縦横にリズム感のあるフットワークで、ロッキーの懐に入り込むと強烈なボディフックを放った。
が、それを敢えて受け止め,左、意識を一瞬絶ったところに,右のストレートめり込ませた。
膝をがくがくさせて,仰向けに大の字に倒れこむ。
「回復の必要有り,一旦沈黙します....」
突如グローブからアナウンスが入る。
「グローブレベルライズ10。必殺技:ローリング散打ー、修得」
「ぬひょはひょーーっ!!!」
「あの,早く先へ行きませんかニィ...」

*************************
すいません、色々詰め込んだら、また長くなってしまいました

イベント発生? 投稿者:クリス 投稿日:2000/10/13(Fri) 00:26

 誰もいなくなった廃墟から去ると、クリスは二人を探しに行った。
 −海底都市にはハッカーは入れない。しかし、違法侵入ならそう難しくはない。たとえばテレポート−
 照影の去り際の言葉を信じてみることにしたのだ。
 相変わらずものすごい数の人の群。
 南国特有の陽気さの中を、クリスは苦労して二人を捜していた。
 あの爺と変人賢者は、どこにいても目立つはずだ。
「まぁ、どうせどっかで酒でも飲んでるのよね。きっと」
 人の群に閉口して、愚痴をこぼしながら、クリスは二人を捜していた。
「お嬢さんお嬢さん」
「なによ、勧誘はお断りよ」
 クリスがある酒場の前を通りすぎたとき、入り口近くに座っていた男が話しかけてきた。
「実は、良い話があるんだよ・・・これから海底都市『アフロディーテ』まで行く潜水艦があるんだけど・・・最近潜水艦の海賊が現れてねぇ。海戦はともかく、白兵戦は冒険者の方にでも頼もうかと思って・・・どうだい?お嬢さん」
「へぇ・・・なかなか面白い話ね。・・・けど、わたしハッカーよ?アフロディーテには入れるのかしら?」
 これで潜入出来るなら、それはそれでいいわよねー
 そう思いつつ、クリスはいたずらっぽく笑った。
 案の定、男はちょっと後ずさりつつ、薄ら笑いを浮かべている。
「お、お嬢はハッカーだったんですか?・・・」
「大丈夫よ、だいじょーぶ。PKじゃないし、無駄な殺生はしないわ」
 予想通りの反応に、含み笑いを漏らしながらクリスは手を振ってなだめた。
「そ、そーですか・・・潜水艦は都市の物質搬送港に着きますんで、そこからなら、おそらく侵入出来ると思いますぜ」
*****************************
テレポートで一瞬っていうのも、味気ないからねぇ

イベントかのぉ 投稿者:黄鷲全 投稿日:2000/10/13(Fri) 00:39

 クリスと別れてから、黄とヘルは次々と酒場を梯子していた。
「酒がのめーる、酒がのめーる、酒が飲めるぞ〜」
「くっくっくっくっくっ!!!」
 こんな調子で、どんどん飲みまくっている。
 すでに10件は梯子しただろうか。
 次に入った酒場の中では、大半の人がすでにできあがり、床は空き瓶とゲロでめっちゃくちゃ。
 カウンターの上では、酔っぱらったウェイトレスがストリップショーを開き、それを冷静に見ながら、マスターらしき髭のオヤジがコップを磨いている。
「ぴゅーぴゅー、ええぞー!姉ちゃん。足開け〜」
きゅっきゅっきゅ
(SE:ちゃらりらりらぁ〜)「あっは〜ん・・・」
「ひゅーひゅー!」
 黄とヘルも、そっちを見ながら、ぐいぐいと酒をやっていた。
「のぉ、ヘル。あーゆーのはいいのぉ」
 『鬼殺し』とラベルの貼られた黒い酒を飲みながら、黄がぼんやりとつぶやく。
「くっくっくっくっくっ!!」
「なんちゅーか・・・心が洗われるというかのぉ?」
 同意を求めてヘルを見るが、黄の焦点はあっていないような気がする。
 その証拠に、その視線の先には、先ほど買ったカエルのぬいぐるみがあった。
「よー爺さん!元気でやってるかー」
****************************
ちなみに、黄の知り合いではありません。
ヘルよ、この状態からなんとか争いごとにもっていけぃ!(笑)

芸人の姉さんと戦士さん 投稿者:セレネ 投稿日:2000/10/13(Fri) 01:41

ホールの一角を占める人だかり。その中心では、ちょうどサルのヌイグルミが、カバのヌイグルミとダンスを踊っているところだった。
ヌイグルミの短い手足で見事にワルツを踊ってみせるサルとカバ。人形劇のラストシーンを見事に飾る。
曲も終わり、一同揃って礼をする。周りからは、拍手と共に小額の電子マネーがセレネの財布に振り込まれていった。

「これで御飯が食べられますわ♪みんなありがとう」
タクトを振るように、セレネが杖を振ったかと思うと二本足で立ち上がっていた人形達が一斉にその動きを止め、バランスを崩したものは床へと転がった。
「さてとっ…」
元のヌイグルミへと戻ったみんなを、セレネはミニリュックの中へとしまいこんでいく…と、
「あら…?ガルル?」
最後の一体をしまいこんだ所で、狼のヌイグルミが見当たらないことに気が付く。辺りを見回すが何処にも転がっていない。
「ど…どうしましょう!?」
おろおろと周りを回りながらガルルを探す。
「ガルル〜っ!ガルル〜っ!」
呪文は解いてしまったのだ、呼んでもタダのヌイグルミに戻ったガルルは返事などしない。まあ、魔法がかかっていても返事はしないだろうが、呼べば戻っては来るだろう。
「あのさ、芸人の姉さん。ガルルってこのヌイグルミのこと?」
男の声と共に背後から差し出される全身銀毛の狼のヌイグルミ。
「ガルル〜!」
奪い取るような勢いで受け取ると、大事そうに抱き締める。
「あの…ありがとうございます。ありがとうございます」
「あー、ど…どういたしまして」
あまりの感謝のされように、人形を差し出した戦士風の男は少々照れた様子だった。
「さっきの人形劇なかなか面白かったよ」
「まあ、見てくださったんですか。ありがとうございます」
言いながらガルルをしっかりとリュックの中にしまい込む。
「あら大変!」
今度は、ふと見上げた柱の時計に声を上げた。
「また、乗り遅れになってしまいますわ!」
「ええっ、マジ!?」
男もつられて時計を見る。
ついつい興行に夢中になるあまり、時計を見るのを忘れていたセレネ。そう言えば周囲に人影はまばらだ。
「あの…戦士さんも船に?」
「芸人の姉さんも?」
「では、こうしてはいられませんわね」
「まったく」
二人は頷き合うと、急いで岸壁へと走っていった。

*−*−*−*−*−*−*−*−*−*
なんだか変だ何か忘れている気が…(汗)
まあ、いいか…

さて、出発♪――っと……約一名、おいてったろか? 投稿者:クトファー=フィナンシェ【凰☆殷雷華】 投稿日:2000/10/13(Fri) 02:04

ゼフィロス祭のナイフイベントが終了して、次の日の朝。宿屋のロビーはチェックアウトするアドベンチャラー達でごった返している。もちろん、シリンのパーティーもこの中に混じっている。
「ステフさぁん!なんで朝市で保存食なんか買ってきたんですかぁ?」
「これから兄貴のロック鳥でクワトロアンカーまで行くんだよ。順調に行っても夕方までは飛び続けだから、食糧とか揃えとかなきゃ腹減っちまうだろ?」
「ほえぇ〜?そぉなんですか〜」
宿の支払いを済ませ、いつもの調子で話しているステフとシリン。まわりでもいろいろと確認をする声が聞こえてくるようだが、その中でもこの二人の会話は特に小学生の遠足を思わせる。
「忘れ物とかしてないだろ―な?」
「はい〜。ばっちりですぅ!」
こういうところを見ると、どっちが上なのだか疑ってしまうような光景である。また、カウンターに目を移せば、セピアたちがまだ女将さんと話している。
「短い間ですけどお世話になりました。またゼフィロスにきた時は泊まらせて頂きますわ」
「ほんと、いい所でしたわね。セピア姉さん」
「そう言っていただけるととても嬉しいですわ。是非いらして下さいましね」
宿の支払いは彼女達が最後で、これで全員が準備ができたことになる。
「そんじゃ、行くとすっか♪」
クトファーの言葉に、全員が宿を後にして検問へ向かう。ロック鳥ほどのものを召喚するには、一度街の外に出なければならない。フリーズも牧場の人が検問のところまで連れてきてくれている筈だ。皆それぞれに雑談をしながら歩いていく。
「しかし、ガルの奴何しにどこへ行ったんだろな〜?」
「そぉですよぉ。何も言わずに出かけるなんてひどいですぅ!ね、ムサシさん」
シリンは頬を膨らませながら、後ろを歩くムサシに同意を求めた。しかし、ムサシからは返事が返ってこなかった。
「あれ?どうかしたんですかぁ、ムサシさぁん?」
「ん?!あ、ああ……なんでもないよ」
そう返事はしたものの、ムサシはどこか上の空のようだった。
「…昨日からなんか変なんだよなぁ、あいつ」
ステフの呟きは、一生懸命ムサシの注意を引こうとしてるシリンには聞こえなかったようだ。
そうこうしてるうちに検問を抜け、しばらく歩いて広い場所に出る。
「ココなら十分だな。ほいほい!皆さがってさがって☆」
パタパタと手を振りながら、クトファーが皆を避けさせる。
「んでっ♪データロードっ!データ・ロック鳥、復元(ラン)☆」
クトファーの掛け声とともに、巨大な鷲のような鳥が召喚される。
「ささ!皆ちゃっちゃと乗った乗った♪」
「あ!ちょっと待って!フリーズはどうしたらいいかしら?この子は重心が高いから、風圧で飛ばされてしまうかもしれないわ」
セピアの意見に、クトファーはちょっと考え込み、おもむろにぽんっと手を打つ。
「こいつに入れてぶら下げてこうぜ☆」
そう言って、いつぞやの鳥篭を取り出し、フリーズが入る大きさに調節する。
「これなら安心だわ。ちょっと不便だけど我慢してね、フリーズ」
「そのおちびちゃんは抱えてけばいいな?しっかり抱えといてやらないと、それこそ吹き飛ばされっちまうから」
セピアの肩の上のビットを指差し、確認をとる。
「ほれ、いつまでもたもたしてるとおいてっちゃうぞ?」
ぼうっと地平線を眺めていたムサシの袖を引っ張りながら、ステフが促す。それでもぼうっと突っ立っているムサシの髪をクトファーが勢いよく引っ張る。
「いっ!!何するんだ、いきなり!」
「早く乗らねぇとマジでおいてっちまうぞ〜♪ボケボケ侍☆」
抗議するムサシをけらけらと笑いながら宙に浮いたクトファーが馬鹿にする。
その後、全員が乗ったことを確認して、クトファーがロック鳥に命令を与える。
「そんじゃ♪一路クワトロアンカー目指してしゅっぱーっつ☆」
クトファーの明るい声と、ノリのいい一部の掛け声と共にロック鳥が空へ舞い上がった。

空の旅は何事も無く順調に進み、日が沈む頃には一行はクワトロアンカーにたどり着いていた。

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さてと。とりあえず移動完了。
で、黒さんのムサシの書き込みに訂正を入れておかねば。
『好きなモンスターを封じ込めて……育てることができる』というのは、育てるという概念がサイアドにはそぐわないので、『差し込んだクリーチャーカードの、クリーチャーの能力のみを引き出し、使うことができる』に変更させてもらいます。
この機能を使うには、『データロード、エクストラクト(抽出)・データ・○○・復元(ラン)』とさせていただきます。これを使用すれば、ステフはシーサーペントのカードを差込み、召喚することなく、津波を使うなどができるようになります。

乗船〜アルクの渡航記3〜 投稿者:アルカノスト=ファーレン(みねの) 投稿日:2000/10/13(Fri) 02:18

 男とセレネは全速力で走った結果、何とかギリギリで乗船することが出来た。タラップに足をかける直前、セレネが転んでひやりとしたのだが。
「はぁ、はぁ……何とか間に合いましたわね」
「ああ、そうだなぁ――」
 男は、染めたわけでもないのに赤と濃い紫の混じった短い髪を掻き上げ、疲れ切ったのかその場に座り込んだ。最後は彼がセレネを抱え上げて走ったのだ。
「あの、戦士さん大丈夫ですか?お水とか貰っててあげましょうか」
「いや、いいよ芸人の姉さん。一応水は持ってきてるから」
 男はアプリ倉庫から水筒を取り出すと、自分ではなくまずセレネにそれを差し出した。
「先に、芸人の姉さんが飲みなよ」
「よろしいんですか?」
「ああ」
「本当に、戦士さんには何から何までお世話になってますね。有り難うございます。そうだわ、自己紹介が未だでしたわね」
「だな。俺、アルカノスト=ファーレンってんだ。芸人の姉さんは?」
「私はセレネ=エリミエルですわ。そして、この子がガルル、ピエール……」
 セレネが全ての人形を紹介し終わるまで、けっこう時間がかかったらしい。

http://homepage1.nifty.com/matsubay/


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