緊急警報発令 投稿者:アピア 投稿日:2000/10/03(Tue) 21:15
みんなが忙しそうに戦っている中。
アピアは楽しく物色中だった。
「を!こりはレアアイテムじゃない。ラッキー♪」
人民服もアピアの存在には気づいているが、先ほどの魔法を見せ
られては怖気づくのも無理は無い、相手にしないようにしている。
突如、彼女のカバンからけたたましく警告音が鳴り響く。
「なによ……いったい……」
楽しい時間をつぶされ、明らかに機嫌を悪くした彼女は、面倒
くさそうにカバンを探る。
程なく、警告音の元は見つかった。
見たところ、普通のノートだ。
「ったく……」
ぶつくさいいながらノートを開き――絶句する。
「……なによこれ……あいつ……ラグナレクを……」
ノートには、プログラムがぎっしりと書き込まれていた。
このノート、ムサシの村雨と連動しており、彼が受けた魔法を
解析してノートに転送される仕組みになっている。
先ほどの警告音はノートの容量が限界に近づいていることを知らせるものだったのだ。
「やばいわね……ったく……」
アピアはすっと立ち上がると、叫ぶ。
「あたし、ムサシのとこに行ってくるわね、なんだかあいつピンチ
みたいだから」
言うなり、人民服がいるところに向かって歩き出す。
人民服たちも、さすがに武器を構え、待ち受ける。
「……インタプリタ……」
ぽうっと、彼女の周りが淡く光る。
明らかにおびえる人民服。
「月光よ、その身に安息と安らぎを、永久に……『スリープ』」
アピアの体から白い光が放たれ、眼前にいた人民服たちがばたばた
と倒れる。
「じゃ、いってくるわね」
すたすたと、アピアは先に進んでいく。
「ねぇ、ガルさん」
「なんや、ジンク?」
「あの人、一人でここの敵たち倒せそうですね」
「ちゃうな……」
「え?」
飛びくる矢を一本、叩き落してからジンクに向き。
「この建物のやつら全員でも余裕で倒せるやろ?」
「……たしかに……」
そう思ったのは、はたしてここにいる人たちの何人だろうか。
とにかく、アピアは戦線を離脱した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
えっとぉ……ムサシが疲れてそうなので、援護部隊(最強)
を送り込みます。
海上地獄。 投稿者:サナリ 投稿日:2000/10/03(Tue) 23:32
孤島の街を出て、半日。
儂は今、海を渡る船の上にいるのじゃが・・・。
「げーーー・・・うぇぇぇ・・・。」
緊急に予約をとったこの船。
「・・・・・最悪じゃ・・。」
狭い船室にぎっしりと人が押し込められている・・。
「息が・・息ができないよぉ・・うぅ・・。」
男女子供老人が・・寿司詰め状態で悲鳴を上げている。
「姉ちゃん・・ワシの・・ワシの入れ歯をしらんかのぉ・・?無くしてしまって・・。」
もうろくした爺が儂の前にやってくる。
「知らぬ。他を当たってくれ」
「うぅ・・最近の若いモンは冷たいのぉ・・・ふごふご。」
「・・・・・お主・・何処を触っておる・・。」
愚痴を言いながら爺の腕が儂の太股に。
「あぁはぁ〜・・・ワシとしたことが・・・すまんなんだのぉ・・。」
すまさなそうな顔をして声は非常に嬉しそうな爺。
「爺、続いて何処を触れておる。」
爺の手はワシの胸に手を置いている。
「あぁ・・・すまなんだ・・。ふぇっふぇっ・・」
ゴン!
爺の脳天に刀の鞘を振り落とすワシ。
「愚か者が!相手を選べ!」
倒れた爺と儂の声に周囲の視線が集まった。
「・・・・ゴホン。」
居づらくなった儂は足早に船室から飛び出した。
「全く、何という非常識な爺じゃ!・・・歳を考えろ。」
部屋を出て、触られた場所を何度も何度も手で払いながら儂。
「大体なんじゃこの船は!!値段と内容があっておらんではないか!」
「いや、金額のこと等問題ではない。」
カッと両目を見開く儂。
「このような下賤な船に乗ってしまったことが実に腹立たしい!」
ドスンドスン!
その場で地団駄を踏む儂。
「おい!お主もそう思うじゃろ!」
りぃぃぃぃん・・・TT
七宝刀をブンブン振り回して無理矢理返事をさせる儂。
「う・・・・こんな事あって良いものか・・・よいものかぁ・・・ぬぬ・・・・口惜しや・・・。」
クワトロアンカーに向けての船旅はまだ始まったばかりだ、頑張れサナリ!
龍の実力 投稿者:飛 走影(宗一郎) 投稿日:2000/10/04(Wed) 00:50
「いい加減睨み合うのも飽きてきましたし、そろそろはじめませんか?」
「貴様のペースにはのらんと言っただろうが」
にこやかに話し掛けるフェイに、ムサシは険しい顔つきで睨みつける。
「なんなら、アレイクさんが口火を切ってくれてもいいですよ」
ちらりと視線をアレイクに向ける。その口元には余裕の笑みを浮かべていた。
「よほど、魔法対策に自信があるようだな」
「効果のほどはご覧になったでしょう?」
「くっ……」
さきほどの攻撃で魔法が効かないとわかっているアレイクはただ歯噛みするばかりだ。
「フェイ、お前の相手は俺だろうが!!」
「大丈夫ですよ。先ほどから、隙は一度も見せてないはずですけど?」
「ああ、だから俺も動けねえんだがな」
「……なら、私が動きましょう」
言うが早いか、フェイが跳んだ。ちょうど弧を描くような軌道で、ムサシの背後に回りこむと、振り向きざまに鋭い鉄爪を繰り出す。
ムサシは体の軸をずらしてそれをかわすと、柄に入ったままの刀でフェイのわき腹を横殴りに叩いた。
が、一体どこから取り出したのか銀色に輝く鉄扇がその一撃を受け止める。
「まだまだですよ」
フェイは軽い笑みを浮かべると、そのまま鉄扇の先に埋めこまれた刃でムサシの胸を切り裂いた。
「くっ」
見れば、軽く裂けただけの傷口周辺の皮膚が見る間に紫色に変色していく。
「ステータスダウンで、機動力は半分。勝ち目はさらに薄くなってしまいましたね」
フェイはさらに追い討ちをかけるようにして、鉄線を振る。
危ういところで、それを避けたムサシだが、そこにフェイの蹴りが叩きこまれる。
「いくら私の攻撃が見切れても、ついてこれないのでは話になりませんよ」
==========================================================
さてと、序盤はフェイが有利な感じ。ムサシはどう出るんでしょうね?
ついたわぁ 投稿者:クリス 投稿日:2000/10/04(Wed) 02:32
消火活動に従事しているカロンを迂回し、クリスは龍尾別荘内に進入した。
すでに邪魔な雑魚は一掃され、戦闘不能者もどこか行っているようだ。
荒れ果てた内部を歩くと、クリスは勘に従って歩き回った。
「フェイちゃん!」
あ、発見(笑)
****************************
めんどくさいからねぇ(^^;
はいはい、奥義ですね。 投稿者:ムサシ 投稿日:2000/10/04(Wed) 13:52
余裕の笑みを浮かべながら繰り出される攻撃を、何とかしのぐ。
「どうしました?もうおわりですか?」
フェイの攻撃がムサシにクリーンヒットする。
「く……はぁ、はぁ……」
先ほどのラグナレクに加えて、ステータスダウン。
ムサシの精神力は限界に達していた。
そこへ突然何かが現れる。
「フェイちゃん!」
見たこと無い女性だ。
話し方から察するに、敵だろう。
「おや、クリスさんじゃないですか。おかえりなさい」
「もぉう、感動的な再会は、もっとこう……抱しめあったりするものじゃない?」
「すみません、不慣れなもので」
二人の会話を聞きながら、ムサシは動けないでいた。
意味の無い話をしていながらでも、隙がまったく無い。
「……くそ……」
ムサシは自分の気配をあたりに照射し、自分の存在を隠そうとした。
「おや、四散ですか。無駄ですよ」
フェイの投げた鉄扇がムサシの頭部に直撃する。
「ぐぁ!」
頭に手をやりその場にうずくまる。
「ほうら、私とあなたの力はあのときから変わっていないのですよ」
「きゃー、フェイちゃんかっこいいわー♪」
フェイに抱きつくクリス。
「くぅ……」
頭を振り、何とか起き上がる。
「さぁ、そろそろ死んでください」
フェイがゆっくりとムサシに歩み寄る。
――……の礎を築きし精霊よ――
どこからとも無く響く声に足を止める。
「呪文の詠唱……錬金術士ですか?」
フェイが振り向く先には一人の女性が目に入る。
「その涙によって封ぜられし者に開放と祝福を……
『復活(アオフエァシュテーエン)』」
その女性から、金色に輝く光線が迸り、ムサシに直撃する。
「……これは?」
「ったく、世話焼かせないでよね……これは貸し一つだからね」
ムサシのからだの異常、体力低下が嘘のように回復している。
「アピア、すまない……恩に着る」
さすがに回復したムサシに無防備に近づく真似はしない。
フェイは少しムサシと距離をとる。
「さって……元気になったところで……いくぞ」
ムサシの姿が消える――処理できないほどの速度で動いているのだ。
「無駄ですよ、見えているのですから」
ムサシの攻撃のことごとくを避ける――はずだった。
フェイが着ている服が微かに切れている。
「……いったい……?」
表情こそ変わらないが、多少動揺しているようだ。
「お前に手加減して勝とうなんて考えた俺が甘かった。デリート
する気で行って丁度いいぐらいだな」
ムサシとフェイが再び対峙する。
「いくぞ……奥義……滅!」
ムサシが神速で刀を振るい、衝撃波を起こす。
「その程度、避けれないとでも?」
衝撃波の軌道から体を逸らし――
逸らしたところにも衝撃波が迫り来る。
「なに?」
慌てて避ける。
しかし、その避けたところにも衝撃波が迫ってくる。
ムサシは自分が出せる最高のスピードで、衝撃波を無数に繰り出しているのだ。
しかも一定のところからではなく、自分もいろいろな場所に移動しながらである。
そうなれば、もちろんムサシにも衝撃波が迫ってくるわけだが、そんなことを気にして勝てる相手ではない。
「これで終わりだ!」
ムサシが最後に放った衝撃波で、フェイの逃げ場は完全にふさがれた。
「きゃあああぁぁ!フェイちゃあああん……」
クリスの悲鳴が建物中に響き渡る。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
はい、あとまかせた
『激戦終了』 投稿者:飛 走影(宗一郎) 投稿日:2000/10/04(Wed) 22:28
「ならば、私もそれ相当の対応をさせてもらいましょう」
フェイがはじめて構えらしい構えを取った。
両足で地面を踏みしめ、虚空の一点を見つめたままじっと時を待つ。そうしている間にも、大気を裂きながら衝撃波は迫っている。
「いきますよ、奥義『双崩打』!!!!」
フェイの体が螺旋を描くようにして反転しながら浮き上がり、地面に着地するとともに両手を左右に突き出す。掌底の一撃で衝撃波を中和しようと言うのだ。
空気が割れたような快音が場全体に響きわたる。
そして、フェイがその場に崩れた。
「さすがに打ち消し切れなかったようですね」
腕や足や胸など、体のあちこちに裂傷が見える。屈みこんで傷口を押さえるフェイの顔に苦渋の色が浮かぶ。
「ですが、まだ負けたわけではありませんよ」
最後の力を振り絞ってフェイが跳んだ。
ムサシもその動きに反応して、すぐさま刀を構える。
が、フェイが降り立ったのはムサシの数M後方だった。
「ムサシさん、その刀は先ほどのラグナロクで許容量限界が間近に迫っているんでしたよね」
フェイの口元に笑みが浮かぶ。その手には一枚の呪符が握られていた。
「飛 走影が其の名を呼ぼう。我の敵を打ち砕き、五行を纏う五つの槍。是即ち、行神槍!!!!」
フェイの前に赤、黒、黄、青、白の五色に彩られた槍が生まれる。それは鋭い切っ先を全てムサシに向け、今にも襲いかからんとしている。
「舞え!!!!」
フェイの声により、槍が凄まじい勢いでムサシに向かって飛ぶ。
「ちっ。南無三」
ムサシが槍に向かって剣を構える。周囲に広がった霧が襲いかかる槍達を打ち消していく。
だが、さすがにこれには『村雨』の方が持ちこたえられなかった。キィンと言う澄んだ音を立て、粉々に砕けた。
「形勢逆転ですね……」
「おいおい。まだ、振り出しに戻っただけだ」
「ですが、流れはこちらに来てますよ。せっかくですから、このまま押し切らせていただきましょう」
痛む体を無理やり押さえつけ、フェイが走る。姿勢を低くしてムサシの懐に飛びこむと、爪のついた左手で薙ぐ。
ムサシが後ろに飛びのいてかわすと、それを追う様にして数本の飛針を飛ばす。
「剣がなくては戦うこともままなりませんか?」
「悪かったな。邪道なお前と違って俺は生粋の侍なんだよ」
「なら、刀を折られた侍は素直に散ってくださいな」
言いながら、フェイはさらにいくつもの攻撃を繰り出す。実力はほぼ互角。
だが、先ほどの一撃で傷を負っているフェイはやや動きが遅れており、対するムサシも『村雨』が折れた今では仕掛ける術がない。
「ぐわっ」
ついにフェイの爪先がムサシを捉えた。攻撃が入ったのを確認して、フェイがすばやく引く。
ムサシはその場に膝をついて動かない。
「決まりましたね。今の攻撃であなたの体に神経毒が注入されました。今のあなたはしゃべるのさえつらい状態のはずです」
言いながら、フェイはゆっくりと近づいていく。
「さあ、お別れですね。消える前になにか言い残す事はありますか?」
「うっ……いいか、フェイ。お前に……言いたい事が二……つある」
ムサシは息も絶え絶えに必死に言葉を搾り出す。
「ほう、私に?」
「一つは……お前の相手をするのに、なんの準備もせずに挑む馬鹿はいないってことだ」
いつのまにか、ムサシの口調から息切れも、苦痛の色も消えていた。
不審に思ったフェイが首を傾げると、ムサシがすっと顔を上げた。毒にやられているとは思えない生気のこもった目でフェイの顔を睨みつける。その口元には数枚の薬草が咥えられていた。
「そしてもう一つは、刀ばかりが侍の武器じゃねえってことだ」
そう言えば、先ほどからムサシの体に隠れて右手の先が見えない。
ムサシは握り締めたそれを横一閃に振った。
それはムサシの足元に転がっていた鉄パイプだった。
フェイは慌てて後ろに跳び退った。
武蔵の握った鉄パイプはフェイのわき腹のぎりぎり手前を通る。かわした、そう思った瞬間フェイの腹を大きく裂けた。
「ま・まさか鉄パイプで衝撃波を放つとは……完璧に私の負けのようですね」
裂けた腹を押さえたまま、フェイは地に倒れた。
決着である。
フェ、フェイちゃん!! 投稿者:クリス 投稿日:2000/10/05(Thu) 00:23
部屋は、ムサシの放った無数の衝撃波のせいで、ぼろぼろになっていた。
その中で、クリスは無傷で立っていた。
その目の前には、膝をついたフェイが苦しげにムサシと対峙している。
「な、なんでよ!フェイ!貴方なら避けれたはずだわ!」
フェイはクリスにちらりと目を向けると、穏やかに笑った。それは、何かを覚悟した者の目であったような気がする。
「・・・まぁムサシさんが、私の予想以上に強かった。ただそれだけですよ。・・・それに、私はどうせ竜頭から消されるでしょう。愛する人を守って散る悪役という役も・・・いいじゃありませんか」
「そんなの勝手よ!」
クリスの若木色の瞳から、大粒の涙がこぼれ落ちた。
「さぁ、ムサシさん。どうするのですか?」
いつもの笑顔を浮かべながら、ムサシに静かに問うフェイに、ムサシは珍しく苦渋の表情を浮かべた。
「ふん。当然貴様はデリートする」
アレイクが冷徹な言葉を投げかける。
「そんなことさせないわ!」
「・・・クリスさん・・・潔く散る、というのも、悪の美学だと思いませんか?」
フェイの前に立ちふさがったクリスの背に向かって、フェイは静かにつぶやいた。
*****************************
クリスを気絶させるなり、戦闘不能にさせるなりして、フェイのデリートする場面を見せなければ・・・あるいは、フェイのデリート自体を曖昧にしていただければ・・・
宗一郎さんとの約束ですからね(フェイをクリスが探す旅の目的に使って良い)
皆さんヨロシクお願いしますm(ーー)mペコリ
そしてポセイドンへ 投稿者:アレイク(うなぎ) 投稿日:2000/10/05(Thu) 23:20
「さぁ、とどめを刺してやれ。ムサシ」
「‥‥俺に‥‥指図するな」
カランカラン‥‥
うなだれて立つムサシの手から、鉄パイプが落ちる。ムサシの静かな口調とは対照的な鉄パイプの落ちる音が、場の空気を切り裂く。
「こいつをデリートしたかったら、こいつが元気な時にお前の力だけで勝ってからにしろ。こいつを倒したのはこの俺だ。こいつの処分については俺が決める」
「フン、偉そうな口を叩く。お前、こいつを生かしておくつもりなのか?」
「死にかけの奴にとどめを刺すような真似をしたら、こいつと一緒になっちまうからな」
「私なら平気でするが」
「お前とは、違う」
アピアとクリスはただ黙って二人のやりとりを聞いていた。
崩れかけた部屋に、異様なまで落ちつき払ったアレイクとムサシの声だけが低く響いている。
その時である。突然部屋の隅の影がザワザワと揺らめき出した。
「!」
突如として湧き出した一つの気配。やがてその影はゆっくりと人の形を象ってゆく。
「き、貴様!生きて‥‥」
アレイクの絶望的な叫び。そう。現れたのは彼が先ほどデリートしたはずの照影であったのだ。
「どうやら今回は我々の負けのようですね。しかし皆さん、このままでは済みませんからね。覚悟しておきなさい」
ブワァァッ!
そう言い残すと照影は再び黒い影へと戻った。そしてその黒い影は渦巻き、そして片膝をつくフェイを取り巻いた。
「クアッッ!」
短い叫び。黒い影はフェイを完全に包み込むと、その瞬間窓から差し込んで来た朝日の光に照らされて霧散した。
あとかたもなく。
「フフフ、ムサシさん。スレアさんでしたっけ?もし探しているのなら、ポセイドンへ来るといいでしょう」
「なっ!?‥‥い、生きてるのか!?スレアが!!」
「さぁ、どうでしょう?フハハハハハッ!」
照影とフェイの姿はもうそこには無かった。声だけが最後に残された。
呆然と立ち尽くすムサシを朝の日差しが柔らかく包んでいた。
----------------------------------------------------
こんな展開、まずいっすか?
照影ばかりかムサシの昔の恋人まで生きてたなんて、ちと、やり
過ぎたか、、、、(^^;
フェイ追いかけて行ってください。>クリス
おにょれぇ〜(笑) 投稿者:クリス 投稿日:2000/10/05(Thu) 23:36
ムサシとアレイク、アピアが去っていく。
コンクリートの床に、その足音が虚しく響いた。
そして誰もいなくなった部屋の中に、クリスはただ呆然と立ちつくしていた。
半ば、人生の目的とかしていたフェイが、突如負け、しかも目の前から消えてしまった。
朝日は一晩続いた激しい戦いの後を洗い流すように、荒涼とした部屋を照らし出し、俯いているクリスの顔を横切った。
「お・・・・おにょれぇ!許しまじ!照影!絶対!探し出してやるぅ〜!!」
涙のにじむ目で、クリスは朝日に復讐を誓った。
****************************
おお!良かったぁ〜
これで、クリスの旅の目的が!(笑)
ゼフィロス編も終わりましたね。お疲れさまでしたぁ〜(^^)
おっ買い物♪おっ買い物♪ 投稿者:ヘル(JOHAN) 投稿日:2000/10/06(Fri) 00:10
二人と一匹はクアトロアンカーの商店街に来ていた。
「ほお、さすがにいろいろあるのう。」
「くっくっく。」
服、武器、魚。どれもこの町らしい物が揃っている。黄爺さんは珍しい型の槍等を、ヘルは主に衣服類を眺めている。
「くっくっく、俺はこれにするぞ。」
いつのまにかピエロの衣装を着、赤い付け鼻をつけてヒョコヒョコ歩いているヘルを見て、ブラックが絶句する。
(こいつ、こんなに間抜けな男だったか?洞窟から脱出した時に頭など打っていなければいいが・・・いや、これはどこか打ったな。絶対。)
そこへ腰みのと羽飾りを付けた爺がやってくる。
「あー、ワシより先にボケよったなー。」
ブラックはただただため息をつくだけだった。
_____________________________
・・・・・暇人・・・・・。
爺強化!(笑) 投稿者:黄鷲全 投稿日:2000/10/06(Fri) 00:25
わいわいと騒がしい午後のクワトロアンカー。
黄とヘルはお互いボケあいながら、込み合う市場を闊歩している。
やがて、ヘルのかぶり物がココナッツからタコに変わったとき。
黄爺さんの半ばぼけた目の中に、一冊の古ぼけた書物が飛び込んできた。
「こ、こりは!」
「おや、お気に召したかね?」
恐竜時代から婆さんをしていたような、年期の入った婆さんが、灰色の瞳をぎょろりとさせて黄を見た。
書物には、中華の創世の物語が示されている。
爺はぱらぱらとめくってみた。
「爺さん」
「なんじゃ婆さん」
「見たら金払いな」
「・・・そうじゃのう・・・・」
古本の値段は3500Gだった。
****************************
黄爺さんは、錬金術士ですからねぇ・・・くっくっく(笑)
ああ、ヘルって伝染(うつる)わ(笑)
皆、動物の習性くらい知っておこうぜ? 投稿者:ステファン=ノティス【凰☆殷雷華】 投稿日:2000/10/06(Fri) 02:20
「なぁ、ステフぅ……そろそろ倒さねぇ?避けるの飽きてきたんだけど」
攻撃1つせずにタイガーの攻撃を身軽に避けるステフに対し、そろそろ避けるのに疲れたクトファーが気の抜けた声で話し掛ける。
「倒しちゃダメだよ。この子が可哀想だもん」
あっさりと答えるステフに、クトファーががっくりと肩を落とす。周りはだいぶ善戦しているようで、視界に入る人民服たちの姿もだいぶ少なくなっている。ステフの我侭で、ただ避けて様子を見ている二人だが、敵の召喚師には打つ手なく逃げ回っているように映っているらしい。
「はーっはっはっは!どうだ、私自慢の白虎の強さに手も足も出せぬだろう!さっさと諦めて白虎の餌になるがよい。貴様らの仲間もすぐに両爪の露と消してやるから寂しがる必要はないぞ!」
周りが苦戦していることも目に入らない様子で、かなり有頂天になっている。そのあまりの勘違いと、力の差に気づかない傲慢さにクトファーが顔をしかめる。
「――なぁ、ステフ。この虎一撃で倒したら、奴はどんな顔するかねぇ?」
邪な笑みさえ浮かべ、クトファーがロングソードに手をかける。しかし、ステフがその上に左手を重ね、押さえつける。
「この子は倒しちゃダメだってば」
「じゃあ、どうするんだよ!あいつむかつく!なんっか仕返ししてやらにゃ気がすまん!」
いい加減苛立ちを露わにしたクトファーに対し、ステフは相変わらず冷静だった。
「馬鹿だなぁ、兄貴。相手に屈辱を与えるには方法を選ばなきゃねぇ♪」
いつものステフらしくないセリフにクトファーも少し疑問を覚える。横を見てみると、先ほどのクトファー並の邪笑を浮かべたステフがいた。
「……ステフ?」
顔は笑っているが、目は笑っていない。むしろ険呑な光さえ宿していて、付き合いの長いクトファーでさえ、見た事のない表情だった。
「――確かに気に食わないなぁ、あいつ。意思を持った動物達を道具扱いするなんて……」
そう呟くと、おもむろにアプリ倉庫をあさりだし、一組の瓶と器を取り出した。
「くはははは!トチ狂ったか、小僧。それとも、諦め酒か?それくらいなら許可してやるぞ!」
「バーカ。ダークエルフの俺がマタタビ酒飲めるわけねーだろが」
優越感の絶頂にいる敵の召喚師を嘲笑し、マタタビ酒を器に注ぐ。
「マタタビだと?そんなものがこの大きな白虎に効くわけなかろう!猫じゃあるまいし、つくづく馬鹿な小僧だ!行け、白虎!あの小僧を切り裂いてやれ!!」
ステフは襲い掛かってくる白虎を見据え、逃げる気配すらない。クトファーも同様に呆れたようなだるそうな表情でステフの横に立ったままだ。
「グガアアァアアアアアアアアァ!」
咆哮とともに白虎が飛ぶ。その白虎めがけて、ステフが器のマタタビ酒を浴びせる。
「ガウッ?!」
驚いて進路を変え着地する白虎。
「ぐるるるる………」
「どうした!早く八つ裂きにするのだ!!」
低く喉を鳴らし、その位置から動こうとはしていないようだ。その様子に痺れを切らした敵が、さらに命令を下す。ステフとクトファーが見つめる先、白虎が低い姿勢でのろのろとステフに向かっていく。それを見て、ステフがまたマタタビ酒を器に流し込む。
「そうだ、さっさと殺せ!」
敵の召喚師が声を荒げるが、白虎の動きは変わらず遅い。そして、白虎はステフの前にやってくると、コロンと転がり、嬉しそうに喉を鳴らし始めたのだ。
「なっ……馬鹿な…」
「物知らずだね、おじさん。虎も猫科なんだよ。猫科の動物はマタタビが好きなんだ。なぁ?」
そう言って、足元で嬉しそうに尻尾を摺り寄せている白虎を優しく撫でてやる。敵の導師はあまりのことに言葉すら出ない。その様子を見て、クトファーが感心の声をあげる。
「なぁるほどねぃ☆相手のクリーチャーの主導権を奪ったほうが、精神的なダメージはでかいってことか」
うんうんと頷くクトファーに、ステフが笑みを返す。
「さて―――どーする、おじさん?」
うっすらと笑いを浮かべて、ステフが導師に向き直る。その顔は、“なにをやっても無駄だよ”と語っていた。
あれからしばらく経った。周りは相変わらず優勢のようだ。
「全く…飽きないなぁ、おっさんも。力の差もわかんねぇ馬鹿なのかい?」
腕を組み、壁に寄りかかりながら、クトファーがあくびを漏らす。額に汗を浮かべる導師に対し、ステフは余裕の笑顔だ。しかもその周りには、導師の呼び出した数匹のクリーチャーがステフを守るように構えている。勝負はもう、先が見えていた。
************************************************************************************************************
ステフ最強!(爆)
まぁ、そんなわけで久々の書きこです。
で、こっちはほぼかたがつきました。後は飛燕が残ってたんだっけ?
まぁ、この分なら楽勝でしょう(笑)
旅立ち(ゼフィロス編) 投稿者:セピア(かっちん) 投稿日:2000/10/06(Fri) 19:46
「姉さん、後ろに敵が!」
セピアの背後から襲いかかる人民服をルフィーは矢で見事に仕留めて敵を沈黙させた。
「ルフィー、お陰で助かったわ」
セピア側の敵は飛燕とその部下の人民服6名を残すのみとなった。
ルフィー、中島上等兵、ワタルの連携プレー攻撃でほぼセピア側が圧勝していた。
隣のステフ側では六道士の黄忠の召還したタイガーがステフにうまく手なずけられ逆に黄忠に牙を向け始めた
ため黄忠は恐怖に打ちひしがれながら立ち尽くしている。
勝敗は誰の目にも明らかであったが、それでも飛燕は既に戦意を失っている部下に徹底抗戦の命令を発した。
「目の前の敵を殲滅せよ!」
丁度その時、フェイの側用人を務める張飛がやって来て飛燕や黄忠たちに撤退の下知を伝えに来た。
「全員総撤退してポセイドンに帰還せよとの本部からのお達しです。フェイ様と照影様も既にポセイドンに旅だったようです」
張飛の伝言を聞いた飛燕は黄忠と部下の人民服6名に総撤退の号令を発した。
「全員総撤退せよ!」
中島上等兵とワタルは浮き足だった飛燕や人民服たちを捕まえようと後を追い始めたためセピアは追撃中止の下知を発した。
「上等兵殿、ワタル君、勝敗は決したのですから追撃は無用です。見逃してあげなさい」
セピアの呼びかけで中島上等兵とワタルは途中で追撃を諦めて渋々引き返し始めた。
セピアは居並ぶ仲間たちに勝利のメッセージを伝えた。
「みなさんのお陰でシリンさん救出作戦が成功して当初の目的が果たせました。みなさんお疲れさまでした」
ちょうどそこへ、フェイと照影との戦いを終えたムサシとアレイク、アピア帰った来た。
彼らから少し距離をおきながらしょんぼりした顔をしたクリスがセピアたちみんなの様子を伺っている。
無口で歩いてくるアレイクとムサシの顔にはフェイを討ち果たし損ねた虚脱感が漂っているのがセピアには読みとれた。
中島上等兵がワタルに声をかけた。
「これからワタル殿も仲間に加わって旅を続けようではないか」
ルフィーも相づちた。
「ワタルさんも一緒だと旅が楽しいわ」
「ワタル君は、これからずっと一緒だわよね」
セピアがワタルの快い返事を待った。
すると突然、ワタルがセピアのいる所に歩み出てみんなの前で別れの挨拶を告げた。
「龍尾が壊滅しシリンさんが無事に戻られたので、これでボクの役目が果たせました。ボクはこれから気ままな一人旅に出かけます。ここでお別れしますがみなさんのことは決して忘れません」
そう言うとワタルは頬を紅く染めてシリンの方に向かって歩き出した。
「シリンさん、鬼ごっこはもうお終いだよ!お別れの前にもう一度ポーカー挑戦させてください。ボクの大切なこの万年筆を賭けて挑戦します」
「ほぇ〜、鬼ごっこお終っちゃったんですか。次はポーカー遊びですね。ワタルさんまた負ける気ですか?」
「今度はボクも負けないぞ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アレイクはセピアの前に来るとセピアの敵討ちの話を持ち出し始めた。
「ゼフイロスの龍尾は壊滅したので助太刀の役目は終わった。さぁ、ジャック兄の敵討ちの俺を討ち取ったらどうだ。覚悟はできている」
「もういいの」
「どういうことだ?」
「敵討ちは、もう止めたの。アレイク、あなたをデリートしたところでジャックが戻ってくる訳じゃないし、今回の戦いで少しは良心を取り戻したみたいだから・・・・」
「セピア、おまえこれからどうする?」
「私は、知り合った素敵な仲間たちと旅を続けるわ」
「アレイク、あなたこそ これからどうするの?」
戦い済んだ戦場に 投稿者:朴哲周 投稿日:2000/10/06(Fri) 21:16
朴は龍尾別荘が一望できる位置にいた。
(さて、銃撃音もやんだな…戦闘は片がついたな)
紫煙を吐きつつ、細い目をさらに細めつつ龍尾別荘を一望し
た。
(さて、何だ、あのシリンてコは救出されたんだろうな)
シリンがパンドラ破壊のプログラムを無意識的に実行し、敵
に甚大なる被害を与えた事は既に明瞭である
朴は一切、戦場には出ていない。側面からの支援に専ら徹し
ていた。
(俺もいつまでもあいつらといるわけにもいかねぇしな)
朴はゼフィロスで多くの債権を抱えている。また、チープか
ら委譲された鉄火場も持っている。
若干、なんだかんだ言ってある時期を共有したダチと離れ離
れになる一抹の寂しさは感じる。が、もとより情で動くタイプ
の人間ではない。皆とも、あくまで自分のシノギの中で絶対に
ツブさねばならない敵、即ち龍尾を相手にする利で結ばれた関
係と捉えているし、朴はルフィーの装備する弓矢、中島上等兵
の歩兵装備、そしてロッキーのもつ戦闘能力などを値踏みした
上で関係を持つことにしたのである。
しかし、出発が冷徹な現状認識にあったしても、一応は最後
に皆に顔を合わせるくらいはしようと考えた。
折れた矢や空薬莢、人民服たちが放棄した小銃や機関銃など
や一連の戦いで破壊された装備品などが散乱し、戦いの跡も生
々しい不思議な静寂の中を、朴は龍尾別荘に向かって歩を進め
た。
-----------------------------------------------------
ゼフィロスから朴は離れられないので、こういった形で残らせ
ます。呼応していただけるとありがたいです。
カロン登場(ダースベーダーのテーマで)そしてナイフの行方 投稿者:シリン=ダー(みねの) 投稿日:2000/10/06(Fri) 21:58
――ところが飛燕たちが撤退しようとしたその時。
『ハッカー組織・龍尾の者達だな!』
それはC-アトランティス中から集められたカロン本隊――その数、千単位。
「くっ!」
カロンはハッカー抑止力として作られた特別な人工知能であり、ウィルスはもとより主な違法魔法の全てに対し抜群の耐久力がある。隠れている間はともかく、今のように満身創痍で日のもとに晒されてている状態では、彼らは抵抗のしようが無かった。テレポーテーションの魔法が使える道士達も全てアピア達にやられてしまっている。
――こうして、謎のハッカー組織のC-アトランティス支部、龍尾は完全に壊滅したのである。
クアトロアンカーの「レイテ」沈没事故より支部を喪い、今は僅か十人程度で運営されている、C-ポセイドンの小アジトに向かった照影達は、その事を知る由もなかった。
一方その頃、ワタルと別れたシリン達は、カロン達に鉢合わせないよう、急いでゼフィロスに戻った。この二日間、本当に酷い目にあったものだ。
なお、アレイクはセピアの問いの答えを「祭が終わるまで考える」と、先延ばしにしている。
「――宿戻ったらすぐに休もうぜ。もうおれ、くったくただよ」
「そぉですねー、遊びすぎましたからねぇ♪」
「――。――」
結局シリンは、最後まで自分が置かれていた状況を理解しなかったようだ。そして、彼女の仲間達も、そうさせることを完全に諦めていた。
それから丸二日後、龍尾の騒ぎを知らぬ人々は、ゼフィロス祭のメインイベント・ゼフィロスのナイフ探しのスタートをこの目で見るために集まっていた。
「凄い人ですね」
ラスファーは、彼が来た時以上ににぎわっている表通りを見、感嘆の声を上げた。
「ねぇ、ガルさぁん」
「ん?なんやシリン」
「ゼフィロスのナイフを見つけた人って、いったいどうなるんですかぁ?」
「んー、何やごっつ凄い特典がある、しか聞いたことあらへんな。俺がナイフ見つけたことあるわけやないし」
「ま、別にいいだろ。どうせおれ達にはあんまり関係ないし」
「ほえぇ――」
さしあたって祭終了後の目的がはっきりしているシリンのパーティーは、ナイフ捜しに参加するつもりは無かった。
『さぁて!皆様ご覧ください、これが勇者ゼフィロスの装備していたナイフであります!!』
高台に登った古パチが、ナイフを高く掲げて群衆に見せつける。彼の脇では、ナイフを転送させる役目を持つ魔法使いが、既にワープゾーンを開いて待機していた。しかし、彼の予測に反して、古パチはなおも延々と演説を続け、結局、
「遂にやってまいりました、このナイフをワープゾーンに投入する瞬間!」
と言ったのは、最初の台詞からゆうに二十分も経過していた。
そして、皆が固唾を呑んで見守る中、ナイフがワープゾーンに入れられる。
その時、何かに気付いたムサシがステフに耳打ちする。
「なぁステフ、さっきからマイナの姿が見えないんだけど――」
「え?さっきまでラスファーと一緒にいたんじゃないのか?」
二人は周囲を捜したが、ラスファーの側はもとより、何処にもマイナの姿は見つからなかった。
一方、ナイフは無事にワープゾーンを通過する。
「うみゅ!?」
突然シリンが奇妙な声を上げたが、マイナを捜すのに夢中の他のメンバーはそれに気付いていない。
その時である。
人々が突然騒ぎ出した。なんと、ナイフがワープゾーンをくぐった刹那、何者かが高台の上に現れたのだ。
「あ、マイナさぁん!!」
一人、ナイフ投入の瞬間を見ていたシリンが叫んだ。
「何だって!?」
残りのメンバーが漸く上を見た次の瞬間、あろうことかマイナは古パチや魔導士の隙をついてワープゾーンに飛び込んだのである。
「わーい、わーぷわーぷ〜〜〜♪」
はしゃぐマイナの声は、最後は吸い込まれ、消えていった。
「なんてこった……」
青ざめる一同。
「これは、もう一つ極めて重大な使命が出来てしまいましたね」
アールセキンの言葉は、自体の深刻さを再確認するのには充分すぎたようだ。
祭が終わり、一行はそれぞれの宿に戻り、すぐに旅の仕度をすることにした。ポセイドンに向かうなら、早いほうが良い。
「ステフさぁん」
「何だ、シリン。荷造りははやくしろよ」
「あのー、さっきナイフが消えちゃった時、あたしの背中になにか冷たいものが入ったんですぅ。だから、どうしたのかと思って見てみたんですけどぉ」
シリンが手に持っているものを見て、ステフの目が大きく見開かれる。
「シリンっ、おまっ、これ、ゼフィロスのナイフじゃないか!!!」
――こうして、この時のゼフィロス祭のメインイベントの勝者は、サイアドのサの字も解っていないかも知れないシリン=ダーとなったのである。