食事 投稿者:クキ 投稿日:2001/05/21(Mon) 23:48

「あ、この蛸意外とおいしいですね」
「な、言ったろ?じゃ、次こっちの酢味噌と合えたやつ」
「お、これもなかなか。すごいですねクトファーさん」
「まな。いまどき男でも、多少の料理ぐらいとできないとな」
簡易式の竈をかこみ蛸を食べる二人。かなりシュールな構図だ。
「あ、なんかそっち焼けてきたんじゃないですか?」
「んじゃ、ここに醤油をたらしてと」
じゅっという音ともに香ばしい香りがあたり一面に広がる。
「ほれ、ここのとこかじってみろ」
「んじゃ、遠慮なく」
何とも緊迫感のない光景がそこに展開されていた。

*****************************************
久しぶりの書き込みなんで、かなりへたれです

捕まってたまるか!! 投稿者:アルカノスト=ファーレン(みねの) 投稿日:2001/05/22(Tue) 00:11

幸子の説教らしきものは延々と続いたが、流石にアルクもセレネも聞いていて辛くなってきた。
(なぁ、これじゃ出遅れるよな――)
(アルクさん、私つかれてしまいましたわ)
(逃げるか?)
(そうしましょう)
アルクはアプリ倉庫から輝く球を二つ取り出した。マジックマーブルである。
一つをセレネに渡す。そして、アルクはセレネの手を掴んだ。
「ロード・インビジブル・実行(ラン)!」
「ロード・インビジブル・実行!」
たちまちのうちにアルクとセレネの身体が透明になる。アルクはセレネの手を引いて、思いっきり駆け出した。
「ちょっと!どこいったのよあんたたちー!!」
幸子は周囲を見渡したが、完全に二人を見失った。

「や、やっと第一ラウンドに来れたな」
「そうみたいですわね」
そんな二人に、あのナンパイベントのアナウンス。
「ナンパぁ!?またいきなり変なのが来たなぁ」
「ナンパって何ですの?難しいんですか?」
真剣に質問してくるセレネ。
「困ったな……」
「困りましたね……」
ふと、近くにいたペアと言葉が合って、思わず互いの顔を見合わせた。
「もしかして、あんた達もナンパに困ってる?」
「はい。パートナーの方に全部押しつけられてしまって……さっきも無理矢理女性の前に連れて行かれたんですが、どうもうまく話しかけられなくて、失敗してしまったんです」
「そりゃ大変だな、女の子なのに」
「ええ……」
そう言うと女の子――ルフィーは大きく溜息を吐いた。
-----------------------------------------
正直に言って、現時点ではちょっと幸子は書けません。
どう書いて良いのかわかんない。だから逃げます。

http://homepage1.nifty.com/matsubay/


犬科 投稿者:ガル すなわち風屋 投稿日:2001/05/23(Wed) 01:46

「ガァァァァ!!」
ケルベロスの抜群の瞬発力を生かして、再度ブラックはガルに飛び掛った。
「だからスマンって言うてるやないか」
ガルはこれでも元盗賊である。戦いは不慣れだが、かわす事にかけては自信があった。必要最低限の歩みで突撃をかわすと、再びブラックとの間合いをる。
「ウゥゥゥゥゥッ!!」
聞く耳を持たないと言った感じのブラックは、身を低く構えると三つの頭でガルを威嚇した。
街中でのクリーチャーとアドヴェンチャラーの戦闘。通りすがりの人々は興味本意で足を止め、次第に人垣が出来上がっていく。
「ったく、見せもんとちゃういうねん」
ガルは溜息一つ。腰のアプリ庫をすばやく探ると丸い銀色の輪っかを取り出した。
それとほぼ同時にブラックが再び飛びかかる!
「おおーっ!」
周囲から湧き上がるどよめきとも歓声とも聞き取れる声。
ガルを捕らえ、そのまま押し倒したブラックが勝ち誇ったように笑った。
「誰が弱いだって?」
真中の頭がガルを見下ろす。
「お前」
「ガァァァァ!!」
三つの頭がガルの首めがけて喰らいつこうとしたその瞬間、ブラックの動きが止まった。いや、正確には止められたのである。
その全身に何重にも銀の鎖を巻きつかせたブラックがガルの上から倒れ落ちる。
必死にもがくブラック。だが鎖はびくともしない。
「手間かけさしよってからに」
今度はガルがブラックを見下ろす。
「”グレイプニルの足枷”言うて、お前みたいな凶暴なクリーチャーを捕まえとく強力なレアアプリや」
いつ取り付けたのか。ブラックの前足には、あの銀色の輪っかがはまっていた。

――――――――――――――
ブラック、拘束〜。
闇市にでもうっぱらうか!?(爆)

こいつらも残ってるんだよね、そういえば 投稿者:ステフ(凰☆殷雷華) 投稿日:2001/05/23(Wed) 05:01 [返信]

「くっそ。止めにいくにもいけないじゃないか!こんな街中で何やってるんだ,ガルはっ」
野次馬で出来上がった人垣の中を何とか通り抜けようとするが、ステフの力ではすぐに押し戻されてしまう。子供である自分の力の無さを恨みつつも、止めに入る手段を模索する。
「お〜お〜。派手にやってるなぁ、奴ら。さっさと止めにいかないとどっちか怪我するぞー」
「そんなのわかってるよっ!行くに行けなくって困ってるんじゃないか!」
暢気な声に苛立ちを覚えながら、ステフは後ろを振り返る。しかし、先ほどまで真後ろにいたはずのジオの姿が見えない。
「あ、あれ?」
きょろきょろと周りを見るも、姿が見えない。首を傾げるステフの肩を誰かがちょんちょんとつつく。
「どこ見てんだよ。こっちこっち」
ジオの声が上から降ってきて、不思議そうに振り向くステフ。そこには逆さになったジオの顔があった。
「うっわ?!」
反射的に飛び退ったステフを見て、体制を元に戻しながらもジオは不機嫌そうだ。
「そんなにびびることないだろ」
「おまっ、どうやって浮いてるんだよ?飛翔系の魔法はレベル高いからおれらじゃ使えないはずだぞっ」
「んなもん必要ないって。俺が連れてるディーヴァ、風の精霊だもん」
しれっと答えるジオに対し、一瞬疲れを覚えたステフだったが、ふと思いついたような表情になる。
「なぁ、おれを浮かせることもできるよな?じゃあ、この騒ぎの中心に連れてってくれよ!」
それを聞いた途端、ジオの眉間に皺が寄る。
「何で俺が動かなきゃいけないのさ?見物してるほうが楽しいのに」
「周りに被害が出たら大変だろ。あのケルベロス、興奮状態で我を忘れかねないぞ」
「面白いじゃん、それ」
けらけらと笑うジオを、ステフが睨みつける。予想していなかった気迫に、ジオは一瞬怯み、すぐに我に返ったのかがしがしと頭を掻き始める。
「わぁったよ。連れてってやるって」

「手間かけさしよってからに。”グレイプニルの足枷”言うて、お前みたいな凶暴なクリーチャーを捕まえとく強力なレアアプリや」
銀の鎖に絡めとられもがくブラックを見下ろしながらガルがしゃべっている。
「あ〜、なんだ。もう解決しちゃったのか」
「だからほっとけばいいと思ったんだよ,俺は。無駄な労力使わせやがって…」
声が振って来た直後、ガルの目の前に煌めく髪の人物が二人、着地する。
「お、ステフか。生憎とお前の出番はもうないで」
「だね。。”グレイプニルの足枷”かぁ。珍しいもの持ってるなー,お前」
レアアイテムに感心しながらも、ブラックに傷がないことを確認するのは忘れない。ガルのほうは、ステフの真後ろで退屈そうにしている人物のほうが気にかかる。
「なぁ,ステフ。お前の後ろの奴,誰や?お前の姉貴かなんかか?」
「ああ、兄貴の知り合いの奴だよ。ジョルジオ=エアっていうんだってさ。んで――」
「むぐっ」
「ストップな,ジオ。相手に悪気はないんだから、精霊は使うなよ」
今まさにディーヴァに命令を下そうとしていたジオの口をいち早くステフがふさぎ、その光景にガルが首をかしげる。
「こいつ,男だから。おれも最初わかんなかったけど。んで、おれ同様間違われるの嫌いみたいだから、気をつけたほうがいいぞ。手が早いみたいだし」
自分が攻撃を仕掛けられそうになっていたことを知り、ガルが乾いた笑い声を上げる。
「しかし,久しぶりだな〜。一体どこに行ってたんだよ?お土産話でも聞かせろよ」
「お互いにな」
皆はフィエンドに入っていったばかり。出てくるまでの時間を潰す、近況報告が始まった。縛られたままのブラックを忘れて。

************************************************************************************************************
はふ。スランプ抜けてないから文章変。
今回会話多すぎ。
んで。
>ガル
マイナからの指摘です。
「クリーチャーがクリチャーに、アドベンチャラーがプレヤーになってます」とのことですよん。

再会そして・・・ 投稿者:ヘル&ライザ 投稿日:2001/05/26(Sat) 01:44

 様々な問いを自分に投げかけながら、黒衣の男はひたすらに歩いていた。すでに検閲を通過し、彼はポセイドンの街中にやってきている。だが、彼にとって、自分の現在位置など何の興味もないことだった。
(なぜ俺はここに来た?)(逃げるのか?)(俺はこんなところにいてはならない)(敵を討たねば)
 複雑に入り組んだ負の思考を表すように、彼の表情は苦痛に満ちていた。
(俺はまた仲間を)(プライドが)(おのれ・・許さんぞ・・)
 そうしてしばらくの間ドス黒い感情に支配されていた彼は、ふと別のことに気を取られ始めていた。
(音?)(音・・・琴の音だ)
「知っている・・・」
 彼は声を出して思考を止め、辺りを伺った。
「この曲。聞いた覚えがある・・・それも、一度や二度ではなく・・・。」
「そうよ。あなたには何度もきいてもらったもの。」
 通りに忘れられたように置かれた粗末なベンチに、音の主は座っていた。病的なほど肌の白い少女。着ている白いワンピースドレスがそれを誇張し、彼女のイメージを全く『白』に統一してしまっていた。
 だが、男はこの少女に会うたび、彼女に対して少し違った印象を持つのだった。彼が思い浮かべるのは『雪』。それも、降り積もることなく消えていく初冬の雪。
「久しぶりね。ヘル。」
 少女は傍らに置かれていた麦藁帽子を頭に乗せると、ゆらりと立ち上がった。
「ライザ・・・まさかこんなところで会おうとは・・・。」
 黒衣の男ヘルが最後に彼女と会ったのは、一年ほど前のこと。
即ち彼が、彼の仲間のほとんど全てをハッカーによって失ったあの時だ。失礼な話だが、ヘルは彼女が生きているということを、たった今顔を合わせた瞬間まで想像していなかった。
「そうか・・・生きていたのか・・・。」
「もう!そんな簡単に人を死なせないで。」
「くくく・・・くっくっく。」
(そうやってすぐ人の話、聞かなくなっちゃうんだから。)
 ヘルは右手を顔に当て、笑い始めていた。
(俺は何をあんなに沈み込んでいたんだ?まあいい。いまとなってはどうでもいいことだ。)(そうだ、何から話せばいい?)(賢者になったことか?)(爺の事か?)(あの喋る犬の話もしてやらねばなるまい)
 彼の思考はまた、先ほどへと違う方向に回り始めようとしていた。
「ねえ。」
「ぬ?」
 彼の思考を妨げたのは、ライザの呼びかけだった。見れば二人は人だかりに飲み込まれ、野次馬の中心に立っている。
「もう!本当にこんなになるまで気付いてなかったの?」
「ん!!」
 ライザの方に向きかけたヘルの視線は、目の前の喧嘩へと移っていた。
(あの犬っコロは・・・)
「お友達?」
 ライザは視線の動きを察知したのか、同じく三つの頭を持った地獄の番犬に視線を注いでいる。
「ブラック・・・だったか。」
「え?・・・どうするの?」
 ライザの問いには答えず、彼は杖を取り出した。
「命運尽きたかとも思ったが、意外にそうでもないらしいな。」

見破りし者。 投稿者:マイナリス=グリム(みゅーく) 投稿日:2001/05/26(Sat) 03:44

「っきゃ〜、マイナ久しぶりね〜♪」
「あ゛う゛〜〜〜〜」
いつも通りの、体当たりと変わらない抱きつきの挨拶に、抱きつかれた本人からつぶされそうな悲鳴が聞こえてくる。
「おおっ、お久しぶりであるな、アピア殿。」
「ホント、最近見かけませんでしたねぇ?」
………………
「……あ、いたの。その他大勢。」
「誰がその他大勢よ。」
ふと我に帰り、周りを見回して呟いたアピアに、セピアが憮然と突っ込んだ。
「それにしても――よく一人で入れたわね?
ここ、二人一組の参加が条件なのに。」
「ああ、マイナと一緒に変なのがいたでしょ?アレ、アドベンチャラーじゃなかったみたいだから。
――ってコレ、ニセモノじゃないっ!!」
「なっ?!」
アピアはいきなりマイナを――いや、マイナの姿をしたレスを地面に叩きつけるように投げ捨てた。
マイナ(に化けたレス)は、ぽんぽんとボールのように跳ねると、皆の中心に着地する。
あまりにいきなりな事に、アピア以外の全員が一瞬硬直した。
「あうぅ?」
「ア、アピアさん、いきなり何するんですかぁ?」
「手触りが微妙に違うっ!」
「そんなの、わかるの?」
「私にはわかるっ!!」
ニセモノをとことん睨みつけながら、握り拳を作り力説するアピア。
「じょーのおっちゃん、アピアおねえちゃんが変〜。」
「……マイナなら、『おいちゃん』っていうはずだわ。
――言葉の端々まではコピー出来てないようね?」
アピアの言葉に、上等兵も疑惑の目を向ける。
怒り狂っているようで、微妙に分析は冷静である。
「……言われてみれば、胸の前の宝玉がないな?」
「…………あう〜、みんななんだか怖い〜」
身の危険を感じたのか、シリンの後ろにしがみつく様に隠れるレス。
「あっ、きったね〜!」
「ってか、その姿と声を真似るの、やめろぉっ!!
私のマイナが汚れるぢゃないのぉっ!」
「みんな、だめですよぉ、いじめちゃあ〜」
現状を理解してないシリンが皆をいさめる。
その後ろで、偽マイナことレスは、シリンに見えない位置からニヤリと勝ち誇った笑みを浮かべた。
「あっ、くそっ、嫌なやつだなっ!」
「シリン、そこをどきなさい!そいつ、デリートしてやるわ!」
「だ、だめですよぅ!」
「ぷるぷる〜、捕獲、捕獲ぅ〜」
状況についていけてないミスンは、呆然とその光景を眺めるしかなかった。

その状況を、近くのビルの屋上の縁に腰掛けて眺めていたマイナは、
くすくすとおかしそうに笑っていた。
「れすくんの言ってた、『面白いこと』って、このことなのかなぁ?」
マイナは、眼前の光景をつまみに、遊園地で買った様々なお菓子やファーストフードを食べ始めた。

******************************************

レスくんは、触った人に「変身」出来るので、もちろん地面に化けて逃げることも出来ます。
でも、さすがにこれだけのメンバーに囲まれてたら、デリートされちゃいますかね?
まぁ、進退はお任せします。

マイナの知能と警戒度がとことん下がってきてるので、少しずつ直して行こうかと画策中。
……多分失敗するけど(爆)

乱入未遂 投稿者:ヘル&ライザ 投稿日:2001/05/27(Sun) 23:29

「貴様ら、再会を喜ぶのはそれくらいにしておけ。」
 ライザが口を開こうとする前に、ヘルは進み出た。振り返った三人の顔に、警戒の色が浮かぶ。
(なんだこいつ?)(なんや?)(こんな時にナンパとかじゃないだろうな?)
「ブラック・・・いや、そのケルベロスを渡してもらおう。」
 真中に立った銀髪の男を除き、残る二人の少女(少年にみえなくもないが、ヘルにとってはどうでもよいこと)はすでにヘルに敵意を持ったようだ。
「なんだよ!いきなり出てきて!」
「名前くらい名乗れよな!」
 そう簡単にいくとも思っていなかったヘルも、すでに戦闘体勢に入っている。
「渡せんというのなら、力ずくで奪うまでだ。」
 光り輝く宝珠のついた真っ黒な杖を構え、ヘルは二人に眼光を飛ばす。
(賢者?!いや、相手が誰だろうと、喧嘩を売る奴はぶっ倒す)
(ただの不気味な兄ちゃんってわけじゃないな)
(やはりこの程度ではビビリもしないか・・・)
「面白い!俺とやりあう気か!」
 今まさに先制の魔法を解凍しようとしたヘルの頭を、銀の竪琴が打ち据えた。
「ぐっ・・・」
「もう!あなたって変わらないのね。いい?賢者っていうのはね、世界中の冒険者の一つの目標なの。あなたはもう街中で人に喧嘩をうるなんて真似はしちゃいけない人間なのよ。」
 ごほごほと少し咳込んでから、ライザは三人に向き直った。
「ごめんなさい。そのケルベロスは、私達のお友達なの。どう言う経緯で喧嘩になったのかはわからないけど、離してあげてくれないかしら?」

爺は・・・? 投稿者:ブラック(砂時計) 投稿日:2001/05/28(Mon) 00:37

「そらまぁ離したらへん事もあらへんねんけどな・・・コイツからこのケンカしかけて来よったんや」
ブラックを指差しながら言うガル。ブラックは別になにも反応しない。倒れたまま寝たフリをしてるような感じに目をつぶっている。
(・・・・アイツか・・・しばらく見ていなかったが死んではいなかったようだな・・・)
「まぁええわ。別にコイツをこのままにしてたってどうしょうもないから離したろ」
ガルがとりあえず鎖をとく。
「ふん・・・・!」
ブラックは立ちあがってガルを睨み、ヘルのもとへ行く。
「あんなに自分の事を強いと言ってた犬コロが無残だったな」
少し笑みを浮かべながら言うヘル。
「ふん・・・!お前の顔はもう二度と見れないと思ってたがな・・・」
「別れるとき以外俺の顔が見れなくなる日はないぜ・・・」
「・・・勝手に言ってろ・・・」
あきれながら言うブラック。
「・・・・で、お前等は何者だよ・・・!?」
ステフがまだ少しいらだった顔をして問いかける。
「お前等に名乗るほどではない・・・・」
「な、なんだよそれ!?勝手な事ばかり言いやがって!」
ステフが再び怒り出す。
「なぜ俺がお前等などに自己紹介をしなけれ・・・」
―――と、再びヘルの頭を、銀の竪琴が打ち据えた。
「う・・・またか・・・」
「私はライザと言う者で吟遊詩人をしてるの。それでこの怪しい格好をして失礼な人はヘルと言う賢者よ」
ライザが自己紹介のついでにヘルの紹介もする。
「・・・で、ヘル、コイツはお前の知り合いなのか?」
「ああ、まぁちょっとな」
ブラックがライザの事をヘルに聞く。自分の事をこの女に「私達の友達」と言われて自分はこの女に見覚えがなかったからである。
「それで、どう言う状況でこんな風になったのかしら?」
ライザはガル達に事情を聞き始めた。
「・・・・ん?」
と、ブラックがある事に気づいた。
「爺はどうした・・・?」
「ん?ああ、アイツか。アイツなら死んだ」
ブラックは初めはウソだと思った。
「あの爺が死ぬだって?まさか」
多少、笑みを浮かべながら言うブラック。
「ウソじゃない。カイザードラゴンとか言うデカイトカゲにやられたんだ」
その話を聞いて黄が死んだ事を信じたブラック。カイザードラゴンならあの黄でさえも殺すことは不可能ではない。
「そうか。死んだか」
「まぁ俺も死にかけたが爺を盾にして生き延びた」
「爺も不幸だな」
この二人の会話は少しおかしい。人が死んだのにその事をなんとも思っていないようだ。
「まぁドラゴンを狩れると言う『チャンス』が来たが逆にやられたんだ。・・・人生は掛け算だな・・・」
「ああ・・・?」
「いくらチャンスが来たって俺達が『ゼロ』なら意味がないって事だ・・・」
「・・・またわけのわからない事を・・・」
―――――――――――――――――――――――――――――
書きこみました。
ヘルはこんなのでいいんですかね(^^;?

難しい 投稿者:ルフィー(神永 緒忍) 投稿日:2001/05/29(Tue) 22:17

「本当に、どうしたらいいのでしょう? このままでは、この先にも進めませんし。」
「そうですねぇ。どうしましょうか?」
「そういや、このゲームってどうすれば終わりなんだっけ?」
「えーと、たしか50ポイント以上とって、改札をくぐれば終わりだったはずです。」
「あのー、共同戦線を張るのというのはどうでしょうか?」
セレネが言った。
「どういうことですか?」
「おたがいに、このゲームにはあまり乗り気じゃないみたいだから、4人で協力して
さっさと終わらせましょう。どうです、ルフィーさん」
「私はいいですけど・・・・、ムサシさんはどうですか?」

=====================================

 セレネに関しては書くのが初めてなので、もしまずければ指摘してください。
ナンパイベントの具体的な描写はやっぱり難しいのでこういう形を取りました。

http://homepage1.nifty.com/oshino/


38式歩兵銃。 投稿者:中島上等兵 投稿日:2001/05/30(Wed) 00:23

「アピア殿、ここはマイナ君の正体に関する問題を先に解明す
るを先決とするが、自分は、先ほどの暴言、忘れはしないもの
であるからな」
中島上等兵が呟いた。セピアがその他扱いされたことに憤りを
感じているのである。
そして――
38式歩兵銃の薬室に、6.5ミリ銃弾が装填される音が鳴っ
た。
「マイナ……を装っている者!」
上等兵が38式歩兵銃の向きを偽マイナに合わせるのはほんの
瞬間ではあったが、その場にいたものにとってはスローモーシ
ョンを見ているように映った。
「何? 何よ? ねぇ! あたしはどうすればいいの!?」
ミスンが困っている。
「宣言しておくが、背嚢はアプリ倉庫であるッ! 軽機、擲弾
筒、帝国陸軍歩兵を敵にするような真似はしないで頂くのが、
聡明な判断かと思われるが…」

http://members.goo.ne.jp/home/yanagi-tec/


超絶意味不明!!アールセキン復活 投稿者:アールセキン(宗一郎) 投稿日:2001/05/30(Wed) 01:19

「さあ、降伏か、さもなくば死か」
中島や、アピアらが、偽マイナを取り囲みじりじりとその間合いを詰める。
しかし、唐突にその均衡をぶち破るものがいた。
最初にそれに気づいたのはシリンだった。
「あれ?何か、変な音がしますよぅ」
野生と言うか天性というか、ともかく彼女は誰よりも早く上空から聞こえるその音を聞き取った。
「上です、何か落ちてきてますぅ」
シリンが聞き取ったのは何かが空を切って落ちてくる音だった。そして、この時点で一部の者はそれが何なのか気づいていた。
ここにはマイナがいる。
マイナの偽者もいる。
そして状況は混乱している。
そう、彼が現れるのにはうってつけの状況である。
そしてそれは地面に突き刺さった。
下半身である。黒のスラックスと革靴が地面から突き出している。おそらく前衛芸術だろうと、アピアは思った。
「はっはっはっは、皆さんお久しぶりです」
それ(どう見ても、人間には見えない。なんせ、足だけだし)は地の底から聞こえてくるような(実際口は地面の中だが)声で高笑いをすると再開の言葉を述べた。
そして、ゆっくりと地面から体を引き抜くとその全貌を現した。
「アールセキン!?」
全員の声がいっせいに重なった。
「はっはっはっはっ、ええ、そうです。危急の事態ゆえ慌てて参上してしまいました」
アールセキンは相変わらずそのすらすらとよく回る口でそう言うとすっとレスと中島たちの間に立ちはだかった。
「残念ですが、彼に手を出すことは私が許しません」
そう言い放ったアールセキンに一斉にブーイングが飛んだ。
「ちょっと、なに考えてるのよ」
「いかに戦友たるアールセキン殿のことであろうともそれは聞けぬ」
だが、アールセキンはそんな彼らの言葉など右から左に聞き流し、
薄っぺらな笑みを浮かべて言葉を続けた。
「そのウイルスに実害はありません。どうやら擬似的な感情プログラムもあるようですし、皆さん見逃してあげませんか?」
「なんで、そんなことが言い切れるのよ」
アピアがもっともな突込みを返す。アールセキンは『何を当たり前なことを』と言うような顔をするとこう言い放った。
「もちろん、ずっと後ろでマイナ様の動向を見てましたから」
「ストーカーかよ!!!!!」
フィエンドの中を全員の息のそろった突っ込みが響き渡った。

懐かしき人物 投稿者:ラスファー(砂時計) 投稿日:2001/05/30(Wed) 01:45

一人減って取り残されたクリスとラスファー。フェイが去ってから15分ほど経過した。
「来ないわね〜・・・早く誰か来ないのかしら・・・?」
落ち着かないクリス。ラスファーは海戦の時の事もあってか、壁にもたれて眠ってしまっていた。
『まぁ、気長に待ってください♪』
スピーカーから男が励ます。
「あのねぇ・・気長すぎるのよ・・・」
ちょっとイラ立ちを表すクリス。もう20分ぐらいは真っ白い空間に閉じ込められているであろう。
『まぁ気持ちもわからなくも・・・ん?どうやら来たみたいですよ・・・?』
「あら、やっと・・・?」
クリスはため息をつきながら言って、ラスファーを起こした。
「ラスちゃん、起きなさい」
「・・・ん・・・。・・・あ、はい・・・」
「やっとペアが来たみたいよ」
ラスファーは入り口の方を見る。
「あ・・・!あなたは・・・!」
ラスファーは少し驚く。
「おう、お前は確か・・・」
「なんだ、お前の知り合いか?」
「何なの?ラスちゃんの知り合い?」
「あ、はい」
その人物とは・・・・。
「ヴィセルスさんが一緒なら頼りになります」
ラスファーとクリスのもとへ来たのは、以前海戦でラスファーとの勝負にあたったクワトロアンカーでは有名の剣士、ヴィセルスであった。
――――――――――――――――――――――――――――――
もちろんヴィセルスにもペアがいます。
その人の名前はルーティンと言って、盗賊です。
ヴィセルスとは長い付き合いです。

ナンパの極意は新宿のあいつにきけ(爆) 投稿者:ムサシ 投稿日:2001/05/30(Wed) 10:39

ルフィーは肩越しに振り向いて、そのまま硬直する。
「……ムサシさん?」
「ん、どうした?」
いつもどおり気楽な声が返ってくる。
「あの……その人たちは?」
「ああ、ルフィーじゃ大変そうだし、俺が声かけた」
ムサシの後ろには、多種多様な女の子達が山のように集まっていた。
「いったいどうやって集めたの?」
アルクもその異様な光景に目を丸くしている。
「手品をちょっとね……っと、初対面だな?よろしく。ムサシだ」
「あ、初めまして。アルカノスト=ファーレンです。アルクと呼んでください」
ムサシに言われて初対面だと言うことに気づいて、慌てて自己紹介をするアルク。
――警戒心ってもんが全く無かったから、初対面ってこと忘れちゃってたよ。
「あー、敬語なんて使わなくていいよー」
たれーっと微笑み、手をパタパタ振るムサシ。
この男には警戒と言う文字は無いのだろうか。
「で、そっちのねーちゃんは?」
「あ、僕のパートナーのセレネです」
「おお、セレネちゃんか。よろしくな」
ムサシが微笑むがセレネは反応しない。
「……ん?」
よく見るとセレネは、違う世界に言っている目をしていた。
(パートナー……パートナーですのね……)
(おい、セレネ今日の晩御飯はなんだい?)
(今日はパートナー記念日だから、外食にしようって言ってたじゃないですか)
(おお、そういえばそうだったな)
(もう、忘れてたんですね!)
(おいおい、拗ねるなよ……でも、拗ねたお前も可愛いぜ)
「きゃあああああああ!」
「ぬな!?」
突然叫びだしたセレネに驚いて、思わず下がるムサシ。
「……発作かなにかか?」
「えーっと……とりあえず気にしないでください」
ぽりぽり頬を掻き、冷や汗をたらしながらアルクは続けた。
「で、その手品ってなんなんですか?」
十数人の、それこそ少女から大人の女性まで、幅広い人を集めてきたムサシの手品と言うのが気になって仕方が無かった。
「ん、見たい?」
アレクに言ったつもりなんだが、返事は後ろの女の子達から返ってきた。
「またやってくれるの♪」
「みたい〜☆」
「きゃー♪」
後ろからの声にムサシは多少驚き、懐からりんごを一つ取り出す。
「なぜりんごが?」
「アルクとか言ったっけ?初心者?」
「あ、はい」
疑問に疑問を重ねられた形になったが、素直に答えるアルク。
「そうかそうか」
満足そうにムサシはうなづき、りんごを真上に投げて続ける。
「世の中にはね、深く考えないほうが楽しいことがあるのさ!」
最後の一言に気合を入れ、しかしなにも変化が起きずにりんごは地面に落下する。
「……あの……なのを?」
「それ、拾って」
「あ、はい」
釈然としないものを感じながらも、アルクはりんごに手を伸ばす。
ムサシの後ろから女の子達の忍び笑いが聞こえてくるが、とりあえず無視しておく。
「で、これがなに――」
手にもったりんごをムサシに返そうとして言葉を止める。
手にもったりんごの感触が微妙に違う。
「それ、掌に乗せるんだよ」
一番小さな少女がアルクに言ってくる。
「こうですか?」
掌に乗せたところで、それは起こった。
ぱかっと8つに割れ、綺麗に芯だけくりぬかれている。
「きゃー☆」
女の子達の歓声が聞こえてくるが、アルクはまったく事態が飲み込めていなかった。
「今回は、うさぎちゃんだ」
見ると、本当に兎のように切れていた。
「いったい……どうやったんですか?」
「手品って、タネを明かしちゃつまらんだろ?」
そう言ってウインクするムサシ。
はっきり言って似合っていない。
「とりあえず、これで第一関門はクリア……ですね」
これのどこに女の子をひきつける魅力があるのかわからないが、結果は結果だ。
ルフィーは自分がナンパしなくて助かった思いも込めて、そうつぶやいた。

アピア、真骨頂! 投稿者:アピア=ランス 投稿日:2001/05/30(Wed) 11:17

「そうね、許してあげるわ」
「いきなり!?」
アピアの言葉に、アールセキンとレス以外の言葉がはもる。
「そうですか、では私はこれで」
「ちょぉっとまちなさいよね」
レスを捕まえて立ち去ろうとするアールセキンにタックルをぶちかますアピア。
「おや、どうされました?」
前のめりに倒れ、危ない激突音をさせておきながらもアールセキンは何事も無かったかのように切り出した。
「私は、許してあげるって言ったのよ。見逃してあげるって言った覚えはないわ」
「ほぉ、それはどういう意味ですか?」
「つまり、それをあんたのおもちゃにさせる気は無いってこと」
凄まじい殺気を放出させながらゆらりと立ち上がるアールセキン。
アピアも立ち上がり、埃を払っているがその動きには全く隙が無い。
「ちなみに、逃げないことね」
アールセキンの横にいるレスに釘を刺し、不敵な笑みをアールセキンに向ける。
「まさか貴女様と決着をつけるときがこようとは……」
「悪いけど、この勝負は私の勝ちって決まりがあるのよね」
「むぅ、それは旗色がわるいですね」
「でしょ?私としてはそのまま敗色濃厚で逃げていって欲しいところなんだけど」
「それはできかねます!」
無意味にポーズをとり、力説するアールセキン。
「私が負けるということはアールセキンが負けるということ!そうなれば全国一千万のアールセキンに申し訳がたちません!」
「一千万って……」
セピアが突っ込むが、もちろんだれも反応しない。
いや、唯一中島上等兵だけがセピアに振り向き、小さく頭を振っている。
「そんなの、黙っとけばいいじゃない」
・・・・・・・・・・・・・・
しばし訪れた沈黙の後、ポンと手を打つ音。
「なるほど、さすがはアピア様。さっそくそのように手配いたしましょう」
そう言うと、いきなり踵を返してアールセキンは走り去っていった。
「さて、偽マイナ。こっちおいで」
「あう!」
ぴょんと飛びついてくるレスを抱き上げ、アピアは小声で呟く。
「インタプリタ……」
アピアの回りを金色の光が包む。
「手を取り合わん、命の源(もと)と
 私の意思はあなたに広がり、全てを包む
 私をあなたの世界に誘わんために……」
歌でも歌っているような、澄んだ声が響き渡る。
「飛翔!(オーバーレイ)」
ふわりと音もなくアピアが浮かび上がる。
「んじゃ、じゃーねー」
セピアたちが呆気にとられているのをよそに、アピアは簡単に挨拶をして飛んでいった。

「みーつけた♪」
「あう……おねいちゃん……」
セピア達と別れたアピアは、一直線に本物のマイナの元へと文字通り飛んできた。
「この偽マイナがね、ちらちらこっちのほうを見てたから、いるような気がしてたのよね」
「あうぅ?」
偽マイナが冷や汗を浮かべる。
「これで鬼ごっこも終わりね♪」
本当は別の目的があったような気がしたが、マイナといることに比べたら些細なことである。問題にすらならない。
「さて、今からなにしてあそぶ?」
そういうと、アピアはポンと5頭身ぐらいに縮んで、にんまりと微笑んだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
頭身変化はあくまでも冗談ですが、問題があるようならアピアが変身したことにしてください。
とりあえず、放っておけばマイナは3日ほど連れまわされると思うんで、だれか助けてあげてください(爆)
ってか、ムサシに刀渡してやれよ、馬鹿娘(笑)

待て、待たぬか! 投稿者:中島上等兵(柳すなわちグル) 投稿日:2001/05/30(Wed) 20:02 [返信]

「偽マイナの正体はアールセキン殿の説明で了解した、が―、
許す、とはアピア殿が勝手に判断したものであって、自分は承
服しかねるッ!」
上等兵が憤る。帝国軍人として、偽者というのが許せないのだ。
もし―、自分の偽者が出たら――、と考えるとその危険性は大
なるものがある。アールセキンは実害は少ないと説明していた
が、偽者それ自体がなにか危害を周囲に与えなくとも、偽者で
あることそれ自体が犯罪的に思えるのである。
「上等兵殿、追ってみましょう」
セピアが上等兵の考えを察したように、発した。
「しかし空を飛んで…」
「乗って! 上等兵殿!」
愛馬:フリーズの上にひらりと舞うセピア。
「かたじけない!」と馬上に跳ねる上等兵。
そのまま、セピアと上等兵も空に飛んでいった。
ビットがなぜか興奮して火を吹きまくっている。
それを空襲と勘違いした見知らぬ冒険者たちから、矢や銃弾が
飛んでくる。ますます興奮して紅蓮の如く火を吹くビット。
仕方なく応戦する上等兵は38式歩兵銃をウチまくっている。
何とも迷惑な上空行である。

その様子を見ていたロッキーが「ウキャァァァァァ」と叫んで
なぜか反応した。
「ナカジマくぅ〜ん!!」
シリンを抱き上げると、セピアたちが飛んでいった方向へ稲妻
の如く走り去っていった。

その頃、ミスンが泣き出していた。
「あたしここでどうすればいいのー!?」

http://members.goo.ne.jp/home/yanagi-tec/


<−/トップに戻る/−>