進化するコピーウィルス 投稿者:マイナリス=グリム(みゅーく) 投稿日:2001/04/30(Mon) 04:21
「ねぇねぇ、キミのお名前は?」
暗闇の中、マイナは髪を掴んだまま、コピーウィルスに話し掛けていた。
「ナ…マエ……」
「うん、お名前〜」
マイナの言葉に反応するように、コピーウィルスの形が崩れ、高かった身長がマイナと同じくらいになる。
――いや、身長だけではない。外見も、装備品まで同じになってきている。
マイナが掴んでいた髪の毛は、マイナの手を握るように手へと変化し、顔つきまで同じになったところで、コピーウィルスの姿は安定した。
「あう?」
『あう?』
「同じぃ〜♪」
『同じぃ〜♪』
姿形だけでなく、行動まで鏡に映したように真似するコピーウィルス。
手を握ったまま、コピーウィルスの行動を楽しんでいたマイナだが、ふいに、コピーウィルスの様子が変わったことに気がついた。
「あう?――どーしたの?」
『……違う……コレ……』
コピーウィルスの姿にノイズが走り、そして、安定した。
「だいじょぉぶ?」
『――ああ。キミ、面白い記憶、持ってるね……』
いきなり饒舌になるコピーウィルス。
どうやらマイナから外見だけではなく、内面情報までもコピーしたようだ。
その中から、常識も身につけたのか、身のこなしまで優雅になった気がする。
「キオク?」
『特に、最近の記憶――初心者と一緒にいたかと思えば、「里」出身者やハッカー、伝説に名を残す存在まで見え隠れする……』
「あう?」
『ああ、ごめん、よくわからなかったかい?
――そうだね、最初の質問に答えようか。僕の名前は「レス」とでも呼んでくれ。』
「れすくん?」
『ああ。ホントは「レセプター・ターム」って言うんだけど、それじゃキミには言いにくいだろうし、「コピーウィルス」って呼ばれるのもヤだしね。』
オウム返しに聞いたマイナに、レスはにっこりと微笑んだ。
『さて、行こうか――ここはフィエンド、だったね。
確か、合意の上での拉致、だったか。ならば――』
ぐにゃりとレスの姿が歪み、今度はクトファーの姿になる。
『――こっちの方が都合良さそうだな。』
「あう?羽のおにぃちゃんになったのぉ?」
『ああ、でも、匂いでわかるだろ?』
「うん!」
レスの言葉に、マイナが元気良く頷く。
マイナの内面をコピーしたことで、お互いの意思疎通も円滑になったようだ。
『さあ、行こうか。あの二人が追って来そうだしね……』
「お菓子、あるかな?」
『遊園地フィールド辺りにあると思うよ。』
「あう〜♪」
なにやら気のあっている二人は、親子のように手を繋ぎながら、ようやく闇を抜けて街へと歩き出した。
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「ナンパ」の堅い言い方が思いつかず、結局「合意の上での拉致」となりました。
……合意したら、拉致じゃないですよね、きっと(汗)
ああっ、「コピーウィルス」改め「レスくん」、やけに変な人格に……(汗笑)
ルノア参戦。みんな覚えてないだろーなー(苦笑) 投稿者:如月るのあ(RUNA) 投稿日:2001/05/02(Wed) 10:59
「アル。第4次待機モード。実行」
虹色のエフェクトを散らしながら、巨大な人型機動兵器「クレイプ」は直径10cmほどのジェルになった。ステンレスとも鉄ともつかない微妙な鋼の色をしている。今日のルノアはクレイプ用の搭乗服を脱ぎ、茶色い革ジャンに清潔な白いTシャツ。鮮やかなネイビーブルーのGパンには腰の所で交差する直径20cm前後の革の輪がついていて、その下に美麗な装飾の施された刃渡り60cmほどの日本刀があった。風通しの良くなった街を吹き抜ける涼風が、さらさらのショートカットを優しくなでた。金の輝きの下には、いたって真面目そうな表情を浮かべた蒼い瞳がある。
「まずはお仕事を探さなくてはいけないわね」
誰にともなく一人ごちて、彼女はドラゴンに破壊された町並みを見渡すと、降下エレベーターに向かって歩き始めた。
ルノアはカイザードラゴンを追いかけていたのだが、途中で竜はそのスピードを急激に増し、追跡を振り切ってしまった。目標がいなくなったので、AIの『アル』の進めもあってか、取りあえず仕事探しに戻ってきたルノアだった。
『下へ参りまーす・・・・・・・・・・・チーン』
エレベーターは一瞬でルノアをポセイドンへと連れてきた。
開いたドアから最初に彼女の目に写ったのは、群れをなして活動するカノンの姿だった。通常独立、ないし2機3編成で活動するカノンだが、ざっと見渡しただけでも20機は軽く越えている。
カノンはなにか連絡を取り合ったかと思うと、一斉に同じ方向へと進んでいった。
「・・・なんでしょう・・・行ってみますかぁ」
¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥
えっと、ルノア参戦。ガルさん、よろしかったら使ってやってください。こいつはドールマスターの一種で、その外に射撃と剣術が得意です。丁寧な口調でしゃべりますが、おっちょこちょいで、しばらくするとため語に戻ります。よろしゅう(^^
小畑幸子現る。 投稿者:小畑幸子(グルタミン即ち柳) 投稿日:2001/05/05(Sat) 16:09
アルクとセレネ。二人のペアの間に流れる微妙な感情を蹴散らす
ように声が轟いた。
「ちょっとーあんたたち広がって歩かないでよ」
ママチャリのベルがけたたましく鳴らされる。
ママチャリに乗っているのは50代の女性だろうか。
風を受け、花柄の前掛けがひらめいているのが場違いな印象を
与える。小畑幸子である。
幸子の後ろからはフィエンドの係員が追いかけてくる。
「待て、待たないか、こら! ここはペアで入るんだよ、待て
こるぁーー」
「何よー何なのよ、あんたー」なぜか塩さばを投げる幸子。
塩さばは見当違いの場所に飛んでゆき、アルクを直撃!
理不尽にさばをなげつけられたアルクは憮然としている。
セレネはただ呆然とそれを見ている。
それに気付いた幸子、アルクたちに向かって、挨拶もなしに問
いかけた。
「あ、あんたたちー! 一体、ここ、何なのよー!」
「だから、貴様ァ!」係員が怒鳴る。
「あんたは黙ってなさいよ!」
係員に「表示価格よりG100引き」というシールの貼られた牛・
豚合びきのパックを投げつける幸子。ぶつかった瞬間、パックが
破れ、ひき肉まみれになる係員。
「あんたたちヒトの話聞いてるの!?」
身勝手極まりない幸子である。
狼男とケルベロス 投稿者:ブラック(砂時計) 投稿日:2001/05/12(Sat) 00:34
「なぜだ!なぜ俺は参加できない!?」
「だってあなたはパートナーがいないでしょ!?(汗)」
ブラックは、フィエンドの入り口にいるピエロと言いあいをしていた。
「・・・ふんっ・・・デカ鼻の道化師やろうめ・・・!」
「・・・・・・」
とりあえずあきらめたブラックはフィエンドの外にあるベンチの横に伏せた。ベンチには一人の男が座っているだけで、ほかの者は皆フィエンドの入り口にたかっている。それを見てブラックはため息をつくだけだ。
ベンチに座っている男もため息をついている。
「・・・ヒマや・・・」
「・・・ヒマだ・・・」
二人(1人と一匹)が声をそろえて言う。
―――と、男がこちらへ気づいた。
「ん・・・?うおっ!?なんや!?なんでクリーチャーがこんな所におんねん・・・!?」
当然の反応だな。ブラックはそう思った。
とりあえずブラックは気づいてないふりをして寝たふりをした。
「・・・まぁ、でも弱そうなケルベロスやさかいに大丈夫やな」
この一言でブラックが動き出した。
「テメェ!今なんて言いやがった!?」
「うおっ!ビックリした!なんやねんお前・・・?」
「今なんて言ったか聞いてるんだ・・・」
(あ〜あ、やっかいな事になってもうたな〜・・・)
とりあえず心の中でため息をつく男。
「俺が弱いだとっ!?」
ブラックはその男へ飛びかかった。
「うおっ」
男はとりあえずよける。ブラックはベンチに突っ込んだ。
「あ〜、もうスマンスマン。弱い言うてスマンな」
とりあえず男は面倒くさそうに謝る。しかし、その面倒くさそうな謝り方がさらにブラックを腹立たせる。
「ガァァァァ!!」
ブラックは本気でその男に飛びかかった。
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はい、関西弁の男は、皆さんおわかりのようにガルです
ナ・・・ナンパっすか? 投稿者:ムサシ 投稿日:2001/05/12(Sat) 01:07
「ふむぅ」
状況説明と、ルールを教えてもらってムサシが最初に発した言葉である。
「これ、男女ペアで参加すること自体間違ってないか?」
「そうかもしれませんね……」
ルフィーも弱気に答える。
「第一、ナンパって気分じゃないんだけどな……」
まだスレアデリートから立ち直れてないムサシは、自嘲気味に微笑む。
「なにかあったのですか?」
「ん……まぁちょっとね」
曖昧に言葉をにごし、話を逸らす。
「とりあえず、ナンパは任せた」
「ええ!?」
驚くルフィーの背中を押し、公園のベンチに座っている少女の元へと連れて行くムサシであった。
救いの手が――来たけど、通り過ぎたかな。 投稿者:マイナリス=グリム(みゅーく) 投稿日:2001/05/12(Sat) 03:25
「ねぇねぇ、ここ、何するんだっけ?」
片手にポップコーン、もう片手に三段アイス、レセプター・タームにジュースとフランクフルト、
アメリカンドックなどを持たせ、さらに、手に通したおみやげ袋には飴玉など
お菓子が詰め込まれている姿で、マイナはレスに問い掛けた。
『……女性をナンパするんだよ。簡単に言えば。』
「なんぱ?」
『ふむ、ま、気にしないで遊んでいよう。そのうちなんとかなるから。』
「あう。」
マイナは、アイスをなめつつ、頷いた。
と、少し遠くに炎の魔法の光が煌いた。
「……あう?」
『おや。あれは確か、「オトモダチ」じゃなかったかい?』
「うん、らすくんと、くりすのおねぃちゃん♪
――お〜い♪」
マイナは、アイスをさっさと食べきり、ラスファー達の方へ走り出した。
「ん?」
マイナの声に、クリスとラスファーは辺りを見回し、ほどなく駆け寄ってくるマイナ達を見つけた。
「あ、マイナくん。」
「……ちっ、またあの子……ぶつぶつ……」
「マイナくんたちも参加してたんですね。」
「うん♪」
クリスがなにやら不満を口にしている横で、ラスファーは知り合いに出会えて少しほっとしているようだった。
『おや、そこの少年、なにやら疲れてるみたいだね。』
「え?あ、はい、ちょっと……
――クトファーさん、なんだか目の色が違いません?」
レセプター・タームに声をかけられ、そちらを向いたラスファーは、ふとした違和感にじっとをその姿を見つめた。
『ま、気にしない、気にしない。』
「ねーねー、らす〜、ら〜す〜!」
「あ、はいはい?」
マイナがぺちぺちとラスファーの手を叩くので、ラスファーはそれ以上突っ込めず、マイナの視線にあわせてしゃがみこんだ。
『どうやら、苦労してるみたいだね。』
「ふん、心配されなくても大丈夫ですよ〜だ。」
ラスファーとマイナがなにやら話している間に、レセプター・タームはクリスに話し掛けた。
『なんなら、僕があの子にナンパの仕方くらい、教えてあげようか?』
「結構です!折角二人きりの状況を楽しんでるんだから……(はぁと)」
「私もいるんですけどねぇ……」
夢見る少女の表情のクリスに、フェイが小さく呟いた。
『そうかい――それじゃあ僕はそろそろ行くよ。
――さぁ、そろそろ行こうか。』
「あ、行っちゃうんですか?」
「なぁに?私とだけだと、不満?」
ラスファーの残念そうな声に、すかさず突っ込むクリス。
なにげに涙をこらえるふりまでしている。
「あ、いえ、そういうわけじゃないんですけど……その……」
「あう♪――じゃ〜ねぇ〜♪」
ラスファーがおろおろしている間に、マイナ達はさっさと遠ざかっていったのだった。
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それゆけラスファー、がんばれラスファー、ナンパ師の道は険しいぞ!
すでに見失ってそうな、ゴールへの道はどっちだっ!(笑)
――ってなわけで、出会ったものの、なんの手助けもせずにまた別れました。
鳥男、やっぱり鳥頭。初心も予感も吹っ飛ばす。(笑) 投稿者:クトファー(凰☆殷雷華) 投稿日:2001/05/12(Sat) 04:02
「で、どうしますか?」
何度目かのクキの問いかけに、よほど嫌な予感とやらが気になるのか、クトファーは一人で唸っている。
「どうするんですか?早く入らないと追いつけなくなりますよ?」
その言葉にさらに悩むクトファー。まる一分悩んだあとに、軽く自分の頬をたたく。
「うし!行くぞ。やっぱ奴は捕まえてのさなきゃ気がすまねぇ」
そう言いつつ、ピエロに入場料を払って扉をくぐる。そのあとを肩をすくめつつもクキが続く。
中に入ってしばらく狭い通路を進むと、広い場所に出た。入ると同時にアナウンスが聞こえる。ゲームのルールを説明しているようだが、二人には関係のない話のはずだった。
「これから皆さんにはナンパをしにいってもらいまぁす」
「ぬわにっ、ナンパっ?!」
ナンパの一言にクトファーが過剰反応する。
「ナンパなら俺の十八番!そこに女性がいる以上、声をかけるのが男の義務っ★そんじゃま、俺の実力を見せてやるか♪こい、チビすけ」
言うが早いか,クトファーは前方を行く金髪の女性に向かってダッシュする。
「え”。ちょっと!バグ探しはどうするんですかっ?!」
慌てて引きとめようとするが、クキの腕は空を掻き、言葉はクトファーの背中には届かず、空しく響いた。
「お嬢さん♪俺と一緒に食事でもいかが?」
すばやく女性の前に回りこむと、上機嫌で声をかけ、お辞儀をしながら右手を差し出す。だが、改めて顔を上げた時、クトファーの表情はそのまま凍りついた。
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中途半端だけどパスね。
ああ、文章メタメタだ。くさっとる(−−)
こいつらの辞書にナンパという単語はあるのか? 投稿者:シリン=ダー(みねの) 投稿日:2001/05/12(Sat) 16:11
「ほわわわ〜、女の人がいっぱいいますぅ」
さて。参加者ペアの中で恐らく一番のくせ者であろうシリンとロッキーも、ナンパフィールドにもちろんたどり着いていた。
「何っ、こいつらを網で鰯をすくい取るが如く捕まえて中近東当たりに売っ払うのか!?」
何故か劇画調の顔になったロッキーが、あごに手を当てて唸る。
「うみゅう?女の人捕まえるんですかぁ?」
「れっつ☆北洋漁業!!」
「はい〜!!いくら丼食べたいですぅ♪」
――駄目だ、この二人には到底理屈なんて通用しない。
「あのぉ、お姉さん」
シリンはその辺にいた、茶髪のロングヘアの女性に声をかけた。女はうるさそうにシリンを見る。
「すいませーん、あたしに捕まってくれませんか?いくら丼が食べたいんですぅ」
「はぁ!?」
「あ、良いんですねぇ。じゃあ、来てくださいですぅ」
「ちょっと、何わけわかんないこと言ってるのこいつ!?」
シリンは強引に女の手首を掴んで引きずっていく。向こうではロッキーが、本当に文字通り網を打って女を捕まえているのだった。
スポット参戦します。 投稿者:アレイク(うなぎ) 投稿日:2001/05/15(Tue) 02:15
「アナタハ、カーミヲシンジマスカァ〜?」
ゴンッ!
「い、痛いぞ‥」
アレイクの後頭部に七宝刃の鞘がめり込む。アレイクとサナリもまた、このナンパフィールドに入っていた。
「お主、それのどこがナンパじゃ?」
「ん?甘い言葉で勧誘して洗脳教育を施した上、ひざまづかせるのではないのか?」
「違うと思うぞ」
「ならサナリ、お前がやってみろ」
「ワ、ワシがか?」
サナリの表情が一瞬にして変わった。明らかにうろたえているようである。
「俺はここで見ている」
「クッ」
まるでこれから戦闘にでも向かうかのような険しい表情で、サナリはアレイクに背を向けた。
丁度サナリの前を一人の女性が横切ろうとして‥‥
「‥‥‥そ、そこの女‥‥これから‥‥(ぼそぼそ)」
そのまま通り過ぎて行ってしまった。
サナリは助け船でも求めるかのような視線をアレイクに向けると‥‥。
「チョットイイデスカー」
再び布教活動をし始めるアレイクがそこにいた。
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この二人もだめだ、、、(^^;
やっと捕捉。 投稿者:中島上等兵 投稿日:2001/05/15(Tue) 19:30
「ちょっと、何? 何?」
無邪気そうな少女に声をかけられた先には不審者そのものと
思われる漢が網を張って仁王立ちしている。その状態に驚愕
した茶髪の女は動転するばかり。
投網の要領で網をなげようとするロッキー。
その瞬間―
ロッキーの投げようとした網の持ち手の部分が打ちぬかれた。
「ロッキー、貴様ぁ、何やってんだよ!」
「…人さらい…」
ボソリと応えるロッキー。
「えぇぇっ! ひとさらいゲームだったんですかぁ?」
ひとさらいという単語に反応するシリン。
「じょーのおっちゃん、久しぶり〜☆」
「ああ、久しぶりであるな。危険はなかったか?」
「ロッキーさん、いくらあなたが上等兵殿の戦友であっても、
このような振るまいは許せません」セピアがつとめて冷静に
怒りを表現する。
まだ、セピア自身に危害が無いのでキレはしないようだが。
「セピア殿。ここは自分に…」何とか怒りを沈めようとする
中島上等兵。
「うみゅぅ。ロッキーさんって怖いひとなんですか〜」
「ふはははは、プリングルス! プリングルス!」
「貴様ぁ!」
「何? ねぇ、あたし助かったの?」茶髪の女がやっと口
を開いた。
「はっ。自分は帝国陸軍歩兵上等兵中島邦昭であります。
自分は、このものの旧知の仲でありますが、この者の暴走を
止められるのは自分しかいないと判断し、追ってきた次第で
ありますが…貴女も間一髪、間に合ってよかった」
「あ、はい…これってお見合いイベントなんでしょ? 何で
こんなにアレなのがくるのよ。大体、あなたも彼女連れだし」
「いや、自分とセピア殿は…」
「私は女怪盗です。上等兵殿は、帝国陸軍の軍人さんなんです
よ」答にならない答が、セピアから出る。
「お見合いってなぁに? いくら丼食べたいですぅ」
シリンが会話に混ざりたがる。
「それは、あとで説明してあげるわ」
姉貴風を吹かせるセピア。
女の名前は康美順、カン・ミスンといった。21歳、もとは
ヤマトの街で「みゆき」という名でキャバ嬢をしていたらしい。
話を総合すると、借金を重ねた末、木村ファイナンスという
金融業者から借金をして、返済できなくなったところ、朴哲
周社長から「どうだ、お見合いのイベントに参加して、デー
トしてくれたら、少しづつ借金が返せるぞ」と誘われ、その
他女性三十名ほどと共にフィエンドにやってきたらしい。
…………………………………………………………………………
いくつものストーリーをいっぺんに展開してしまいました。
朴、ヤマトに戻ってたんだなァ。
お、オバタリアンは怖い 投稿者:アルカノスト=ファーレン(みねの) 投稿日:2001/05/18(Fri) 11:09
アルクとセレネは、周囲にわめき散らす幸子を目の前にして、ただ呆然と突っ立っているしか無かった。
「アルクさん、この方、何なんでしょう」
「――オバタリアン、としか言いようが無いぞ(汗)」
まさかサイアドでこのような類型的なオバタリアン人種に遭遇するとは思っても見なかった。
「とにかく姉さん、逃げよう!」
アルクは塩サバを放り投げ、セレネの手を引いて逃げ出した。
話は終わってないのよ! 投稿者:小畑幸子(柳すなわちグル) 投稿日:2001/05/18(Fri) 19:49
「ちょっと、あんたたち人の話しの途中でどっかいくんじゃ
ないわよ(怒)」
逃げ出すアルクとセレネに幸子が怒鳴った。
なぜか表紙の木村★也に落書きされた「女性セ★ン」を投げ
つける幸子。雑誌は遠くに飛びすぎてセレネの前方に落ちた
のだが、それが逆に功をそうして、セレネがそれで滑って転
んで、手を引いていたアルクも共倒れ。
「人の話聞きなさいよ!」
倒れたアルクとセレネの前に仁王立ちになる幸子。
セレネの額を幸子の花柄の前掛けが風に吹かれて、撫ぜる。
セレネがアルクに囁く。
「アルクさんここは話だけ聞いて、やり過ごすしかないのでは
ないでしょうか…」
ある種の諦念で、幸子の方に向き直ったセレネ。
「そうよ。人の話しちゃんと聞いてくれれば何も投げないんだ
から」
幸子が金歯を見せてニヤリと笑った。
――――――――――――――――――――――――――――
ごーごーれっつごーれっつごー幸子!
うん。運命だーね♪ 投稿者:アピア=ランス 投稿日:2001/05/19(Sat) 14:23
クトファーが差し出した手をそっと掴む金髪女性。
「私なんかでよろしければ……」
凍り付いているクトファーにはにかんだ笑みを返す。
「あ……あ……」
「それにしても、貴方のような素敵な方に声をかけられて、私もうれしゅうございます」
右手でクトファーの手を掴んだまま、左手だけでスカートを軽く掴み、優雅に礼をする。
「あぴぴ……」
「あら、そちらの方はこのお方のおつきの人ですか?」
「いえ、全然違います。ただのつきそいです」
即座に答えるクキ。
「そうなのですか、それはご苦労様です」
捕まれた手を引き抜こうとするが、どんなに力を入れてもクトファーの手は女性から離れない。
軽くつかまれているようにしか見えないし、実際手にもほとんど力が加わっていない。
まるで接着剤でもつけられたかのように、その手が離れないのだ。
「アピア!何したんだ!」
「あら、殿方にいきなりファーストネームで呼ばれるなんて……照れてしまいますわ」
顔を背け、口に左手を当てる。
「いや……僕はそもそも名前自体聞いてないんですけど……」
クキが困ったように頬を掻いている。
驚いたようにクキを見て、アピアは深く一礼をする。
「それは申し訳ありません。私の名はアピア=ランス。見ての通りか弱い一般人でございます。以後、よろしくお願い致します」
「この、なに猫かぶってるんだ!いいかげんに本性を現せ!ってかその手を離しやがれ!」
「まぁ……何をおっしゃってるんですか?その手は貴方が掴んでいるのではありませんか。最近の殿方は消極的な人が多いと聞いておりましたが、貴方からはそんな軟弱な者とは違う雰囲気が漂っておりますわ」
「だああ!一体何をしたんだあああぁぁぁ!」
「お姉さん、そろそろ離してあげたら?」
「大人には大人の事情がございますのよ。君は、この蛸でも食べてなさい」
「……いや……なんで蛸?っていうかどこから?」
冷や汗を浮かべているクキを完全に無視して、火照った顔でクトファーを見つめる。
「さぁ、お食事にまいりましょう」
「だれがてめぇなんかと……」
「ま・い・り・ま・しょ・う♪」
火照った顔に笑みと青筋をプラスして、アピアはクトファーへと顔を近づける。
「……なぁ……」
「言わなくてもわかりますよ。お兄さんの負けです。ここはおとなしく従ったほうが賢明だと思いますよ」
「……そうだなぶお!」
「キャフゥ!」
先ほどまでの高貴な雰囲気なぞどこに行ったのか、アピアは5頭身に変化して、クトファーを突き飛ばして走っていった。
「キャフウゥゥ」
「あう〜〜〜〜〜〜〜」
見えなくなった先で、声だけ聞こえてくる。
「……今のうちに逃げるぞ」
「そうですね」
もう少し用心して聞いていれば、悲鳴の声の主が誰か判断できたのであろうが。
まさかアピアの行った先に目当てのバグがいるとは思いもよらず、二人はそそくさと逃げていった。
ナンパフィールドクリア 投稿者:ラスファー(砂時計) 投稿日:2001/05/20(Sun) 03:00
ナンパフィールドで苦戦していたラスファーとクリス(フェイ)。
ラスファーはなんとか何人かを誘う事ができ、クリスは脅して十数人を誘った。その結果なんとかナンパフィールドをクリアする事ができた。商品はもらえなかったが。
「はぁ・・・」
結構疲れているラスファー。ため息をつく。
「さて、次は何かしら?」
それと対照的にかなり元気なクリス。
二人はナンパフィールドの駅を通過して、そして道を複数見つけた。
「どこに入りますか・・・?」
「う〜ん・・・、どこでもいいんじゃない?」
と言ってクリスは適当に入り口を選んで入り、ラスファーはそのまま手を引かれて行った。
「次は何なのかしら?」
「・・・・・・」
不満そうにクリスに握られた手を見ながら歩くラスファー。
そして、歩いていると一室の部屋にたどり着いた。
「ここはなにかありますね」
フェイが無表情で言う。
部屋には窓もなにもなく、ただ真っ白な空間が広がっていた。
あるとすれば、この部屋の先にある閉ざされた出口だけだ。
「ったく、何か起こるなら早く起こってよ・・・」
――とクリスが言ったとたん。ナレーションが流れて来た。
『よ〜うこそ、第2ステージへ』
ナレーションの声は陽気な男の声だった。
『ここからはチームワークの道』
「チームワークの道・・・?」
『ここからは4人でいろんな試練を乗り越えてもらいます』
「よ、4人?私達は2人しかいないじゃない」
「私もいますが・・・」
とりあえず自分の存在を強調するフェイ。
『ですから、もう2人が来るまでこの部屋で待っててください』
「え〜、待つの?」
クリスが不満の声を漏らす。
(これで二人きりにならなくていいんですね・・・)
ラスファーは心の中でうれしさを隠していた。
―――――――――――――――――――――――――――――
もう一組どこからか来てくれたらうれしいです。
それと、クリスさん、皆さんナンパとか言うの結構苦戦してますからこのチームワークの道でもこういう厄介なの出さないでくださいよ(笑)
あう・・・(滝涙) 投稿者:如月るのあ(RUNA) 投稿日:2001/05/20(Sun) 14:23
「ちぃむわぁくぅ??」
偉そうに腰に手をあて、誰もいない空へ向かってメンチを切りながらクリスは叫んだ。まなじりが釣り上がり、額には青筋が浮かんでいる。
『そうです。チームワークですよ。チームワーク、それはアイとゆーじょう!!ああ、なんて甘美な響きなんでしょう!』
困惑する一行を無視して、案内役は陶然とした声で叫んだ。
「・・・つまりませんねぇ・・・」
「あ、フェイちゃん!」
『おや、一人消えちゃいましたねぇ!まぁ、それは気にしないとして、ここでもがんばってポイント稼いでくださいね!』
影に溶け込んだフェイの後を追うように、案内人のひたすら虚しい言葉が、空白に溶け込んで消えていった。
¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥
あああ!!!いろいろ考えてたのに!まだ書きたいことがあったのにぃ!!週に一回しか書き込めない自分が憎い!!
もっと、書き込みたかったよぉ・・・(T^T)
みんなぁ、振るだけふっておいて、落ちを書けなくてゴメンねぇ・・・反省