復活の極道神父 投稿者:アレイク 投稿日:2001/02/05(Mon) 03:21

「ああ、儂はもう死ぬのじゃな……」
さすがにどこまでも早くなると言うことはないが、それでもかなりの速度で地面へと近づいていくサナリ。
しかし、彼女が地面へと激突することは無かった。
軽い衝撃と共に、人の気配がする。
「だ……だれじゃ?」
一瞬、アールセキンかと思ったが、顔は見知ったものではなかった。
「喋るな、舌を噛むぞ」
声から察するに男、よくは見えないが、着ている服は神父のそれに思える。
男の言うとおり、急激に落下速度が遅くなり、サナリはそのGで意識が暗転となる。
「……ぞ……いたぞ……」
「う……ん……」
意識を失っていたらしい。サナリは頭を振ってゆっくりと身を起こす。
「助けてもらったようじゃな……かたじけない……」
「気にするな……聖職者として当然のことをしただけだ」
どこか突き放すような言い方で男は話してくる。
「すまぬ……儂の名はサナリと言う。そちらは?」
「俺か……おれはアレイクだ」
アレイクと名乗った神父は、それだけ言うと無言で背を向け、立ち去っていった。
==========================
さって、どうする?さなり。
1共に旅する。
2さらう
3放っておく
4とりあえず武器を奪う

街へ 投稿者:サナリ<みやび> 投稿日:2001/02/05(Mon) 23:09

(儂は助かった)
助けた男はアレイクと名乗りそのまま背を向けた。
「ま、待てぃ・・。」
「応急処置はしておいた、そのまま歩けるはずだ。」
歩みを止めた男は、どこか人とは関わりたくないような態度だった。
「それよりももっと大きな問題があるじゃ。」
儂が言う最大の問題・・それは・・。
「何だ、言ってみろ・・。」
男は振り返らずに言葉を返す。
「ここがどこだか知らぬのだ。」
決定的であった。
帰り道が解らなければ、転落死と結局同じ事。
「ふん・・・。」
男は肩で大きく息をしてから、めんどくさそうにこちらを振り返る。
「どこから来たんだ・・・?」
男の尋問が始まった。
「港がある街、じゃな。結構な広さじゃった・・。」
街に滞在している時間は短かった上に、宿から外に出ていないというのがこんなところで邪魔をする。
「・・ここは、荒野だ。」
「儂は海から来た。どのくらい移動したのかは知らんが・・。」
「お手上げだな。」
男は両手をひらつかせ、また一人歩き出す。
「待てというに!」
「お前の言っている場所が、オレには見当がつかないんでな。助けてやれることは何もない。」
会話をする間にも、男との距離が広がっていく。
「なら、お主は何処へ行く途中なんじゃ?」
「当てがない。そしてお前には関係ない事だ。」
「いずれ何処かの街へは行くのじゃろう?」
「・・・・・・。」
男は無言だった。
「何じゃ?」
「やはり、助けるんじゃなかったな・・。」
溜息をつきながら儂の顔をチラリと見る男。
「まぁ、同じく儂も当てがない。次の街まで同行してもよいだろうか?」
「・・・どうせ来るつもりなんだろう。止めはしないが、オレの邪魔はするなよ・・・。」
「無論。」

無言で荒野を歩く2人。
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1にしました。
しかし、アレイクはこのまま出し続けていいのかなと、思っております。
個人的には、これから先がとても気になります^^
アレイク、ありがとう・・。<涙目

えっと、俺は?(^^; 投稿者:如月るのあ 投稿日:2001/02/06(Tue) 13:09

「さて、どうします?ルノアさん」
「どーするもこーするも・・・」
 街道にただ突っ立ってる巨大な機械、クレイプの中で、ルノアは遠ざかるドラゴンをモニター越しに眺めていた。
 機内に常備された塩せんべいを、ぽりっとかじる。
「・・・ま、いっか!どーせ暇だし!」
「お!でましたね!定番の『ま、いっか!』!!」
「うっさいわねー!行くわよ!ほら、ほら!」
 ルノアは吹っ切れたように笑うと、足元のブースターペダルをキックした。
 背部の巨大スラスターが火を噴き、ルノアの全身を巨大なGが襲う。
「アル!FCSに火ぃ入れて!安全装置解除!」
「安全装置を解除しました。」
 クレイプの右手に装備されたライフルが、重々しい音と共にドラゴンに照準を合わせる。
「撃ちますか?」
 アルが無邪気に尋ねた。ライフルが火を噴けば、まず大抵のものは木っ端微塵になる。
「ノー。面白そうだから、ついてこー」
「アイ、アイ、マム」
 クレイプは巨大なライフルを構えながら蒼空に飛び立った。
¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥
さて、そろそろアールセキンさん出番?

ジンクのマスター 投稿者:ブラック(砂時計) 投稿日:2001/02/08(Thu) 00:11

「ちっ・・・!こんな時に・・・!」
戦闘している時にこの警報はタイミングが悪い。
「あう〜♪どらごんが来るの〜?」
「そうみたいですよぉ〜」
「あうっ☆」
胸いっぱいに期待をふくらますマイナ。ちょっとずつ降って来るドラゴンの影を目を光らせて見あげている。
「あの・・・警報が出てるから逃げたほうが・・・」
「逃げるの〜?」
「どうしてですかぁ〜?」
「えっと・・・そりゃあ危険ですから・・・」
汗をかきながら言うクキ。
(この二人は死ぬ気なのかな・・・?(ーー;))
一方、かなりすごい危機にさらされている人物が海に浮いていた。
「お〜〜い!!なんかドラゴン来ちまったじゃねェか〜〜!!早く誰か助けてくれ〜〜!!」
ブラック、偽ジンクと戦闘中。クキ、マイナとシリンを説得中。
ステフ、ジオと睨みあい。
――と言う事で今唯一クトファーを救えるのは・・・
「このままマスターほっといたら死にますね・・・」
白い豹だけであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はい、書き込みました。
次頼みます。

マイナとクキと、遭難者 投稿者:マイナリス=グリム(みゅーく) 投稿日:2001/02/08(Thu) 03:28

クトファーの声に、クキも気がついた。
「あ。えっと……」
考え込む。
すでに雪豹が助けに泳ぎ始めているものの、ドラゴンの影響か波が高く、
全くと言って良いほど前に進んでいない。
最良の手段は、魚系のクリーチャーを召還して、クトファーの元に向かわせることだろう。
クキは、瞬時にそう判断した。
クリーチャーなら直接助けに行く必要もないし、二重遭難の心配もあまりないだろう。
しかし、自分のクリーチャーは特殊なのが多いので、あまり見せたくはない。
「マイナ君、ちょっと良いかな?」
「あう?」
わくわくしてることが一目瞭然の顔で空を見上げているマイナに、話し掛ける。
「何か魚のクリーチャーとか持ってない?」
「おさかな?」
「うん。」
「えーっとぉ……」
クキに言われ、マイナは首の後ろをごそごそと探り始めた。
「『つのいるか』ならあるよぉ?……じんくも食べちゃうかもしれないけど♪」
「だめぇ〜〜っ!!」
明るく言い、召還しようとサモン・ジェムにカードをセットするマイナを慌てて止める。
「え〜?」
「た、食べちゃうのはだ・め・!」
『なんで?』と言う顔のマイナを、冷や汗を流しながらもとりあえず笑顔でたしなめる。
確かに『つのいるか』は結構強暴だったはずだ。
「じゃあ……『すなくじら』ぁ♪」
「……そのクリーチャー、泳げないでしょ?」
「あう?」
『すなくじら』は砂漠などでは重宝する、砂を泳ぐクリーチャーだ。
しかし、図体だけはかなり大きかったので、逆に止めを刺す事にしかならないような気がする。

事態は一向に進展しなかった。
――いや、ドラゴンがどんどん近づいている分、悪い方へと向かっていた。
「お二人とも、楽しそうですねぇ♪」
クキとマイナの会話を聞いていたシリンが、とてものどかそうにそう漏らした。

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実は、普通に泳げてしかも温厚な『もみじざめ』(赤いさめ)と言うクリーチャーも
いるんですが――なんとなく助けたくなかったもので(爆)

クトファー救出 投稿者:クキ(宗一郎) 投稿日:2001/02/08(Thu) 15:15

「仕方ないなあ。いい加減、みんなも非難に忙しくてこっちにはきづいてないし……いけるかな?」
そう言うと、ローブの袖から一枚の分厚い本を取り出した。
「有るなら出してくださいよぅ」
ジンクが不満そうに言った。
まあ、当然と言えば,当然の文句ではある。
「ゴメンゴメン、レアカードだったからカードケースに入れてたんだ」
そう言ってクキが開いた本の中には、それぞれのページがカードケースになっていて、見たことも無いようなクリーチャーのカードがずらりと並んでいた。
はっきり言ってマニアだ。
クキはその中から一枚のカードを引き抜くと、それをジェムにセットした。
「データロード・蛟(ウォーターサーペント)復元。おいでませい、ミツハノメ」
緊張と共に沈黙が走る。
すると、目の前の海が急に波立ち始めた。
「え?なになに?」
不意におこった海面の変化に、クトファーはやや慌てているようだ。
やがて波は、渦となりクトファーを中心にして吸い寄せられるように海水が集まっていく。
「お・おい、どうなるんだ?」
クトファーの不安が頂点に達した時、同時に掻き集められた海水も、その限界を迎え、クトファーごと空に向かって吹き上げられた。
「よっしゃ、空ならなんとか……って、羽根が湿気てるんだっての」
だが、本来なら真っ直ぐ海面に叩きつけられるはずのクトファーを、なにかがすっと掬いあげた。
ゼリー状の足場が落下の衝撃を和らげ、クトファーはほぼ無傷のままだ。
「よし、ナイスキャッチ」
それは海水で構成された一匹の巨大な蛇だった。
「ほう、こいつは凄いや」
蛟の頭の上で下の様子を眺め、クトファーは感心した風に言った。
「とりあえず、これで救出できたかな?」
その様子を眺めながら、クキはほっと一息ついて呟いた。
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ついでだし,ミツハにもVS偽ジンク参戦させようかな?

うーん 投稿者:如月るのあ 投稿日:2001/02/11(Sun) 13:27

『目標、クワトロアンカー上空に到達しました』
「りょーかい」
 AIに適当な返事を返しながら、ルノアは普段活動させてないのーみそを、フルに稼動させてみた。
ぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷる
『おや?今日は随分調子がいいみたいですね、ルノアさん』
「そーなんだけど、ダメだ。なーんも考えられないや」
『いつものことですね』
「うっさいなぁ」
ぷしゅー
 ルノアの脳みそは、フル回転に耐えきれずに止まってしまった。耳から蒸気もでてる。
『それで、どうしましょうかルノアさん』
 目の前のディスプレイには、咆哮を挙げ続ける傷ついたドラゴンが映っている。
 その猛禽の瞳には、眼下の都市が殲滅すべきものとして映っているのであろう。
 ルノアは覚悟を決めた。
「もーいーやー。目標ドラゴン。ふぁいやー」
『あいよー』
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴッ!
 ライフルが連射モードで火を吹いた。
 装填された20mm高速撤甲弾が、ドラゴンの巨躯で火花を散らした。
「あ、落ちたねー」
『落ちましたね』
 ルノアの目の前で、ドラゴンはゆっくりと螺旋を描いてクワトロアンカーに降り立った。
¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥
気合が・・・ない

ポセイドン 投稿者:ラスファー(砂時計) 投稿日:2001/02/11(Sun) 13:55

「何やってんだよ!?前の奴等は・・・!?」
アルク達は今『レパント』『アルマダ』『ミッドウェー』の3隻
の上にいた。ここにポセイドンへの窓口がある。
「早くしろよ・・・!」
混雑しているためにイラだっているアルク。
「でも、ほかの人達も同じ思いですよ・・・」
恐る恐る口を挟むラスファー。
―――そしてかなりの時間をかけてやっとポセイドンへ入れた。
「うわぁ、ポセイドンてこんな所なのか・・・」
口をあけて上を眺めるアルク。
「美しいですな・・・」
「本当ですわ・・・」
一同ポセイドンの美しさに見とれる。
「姉さん、もしドラゴンがクワトロアンカーに落ちてきたのならクワトロアンカーはどうなるの・・・?」
「さぁ・・・」
ドラゴンが町に現るのは考えられない事である。
「それより・・・」
ラスファーが窓口の方の混雑の所を見る。
「シリンさん達は・・・」
自分達が助かってもほかの仲間が心配であった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
短い・・・(^^;

失意のどん底? 投稿者:ムサシ 投稿日:2001/02/16(Fri) 00:15

大切な人を失った悲しみ。
それを味わう暇なくそれは訪れた。
『異常事態発生!カイザードラゴンがクアトロアンカーに向かってきています!ドラゴンによって甚大な被害が予想されますので、皆さん即座にC-ポセイドンに避難してください!』
かなり深刻らしく、この酒場で消滅した十数名のことなどにはかまっていられないのだろう。誰も訪れない。
「……くぅ……」
いつまでもここにいるわけにはいかない。
鉛のように重い体を引きずって、何とかホテルからでる。
丁度その時だった、ドラゴンが地面に落下したのは。
激しい音と粉塵を巻き上げ、船体を大きく揺らす。
カイザードラゴンは、地面に叩きつけられたショックで錯乱でもしたのか暴れまわっている。
気付いたら、ムサシは全速力でドラゴンに向けて走っていた。
左手で鞘を軽く上げ、右手は刀に軽くそえる。いつでも攻撃に移れる体制。
そのままドラゴンに近づき―
「うおおぉぉお!」
魂の雄叫びとともに刀を一閃する。
お腹の部分だったので、うろこは無いがそれでも十分堅い皮膚が、まるで豆腐のようにぱっくりと斬れる。
それはなお大きさを広げ――
「桃から生まれたアールセキン!!!」
意味のわからない叫びとともに、金髪の男が出現する。
体液にまみれていたはずなのに、その衣服は少しも皺ができておらず、長い髪も優雅に風にたなびいている。
「お……お前……」
がくっとその場に両手をつき、くず折れるムサシ。
「おや、どうしましたムサシ様?」
まるで何も無かったかのようにムサシに話し掛けるアールセキン。
もはや答える気力も失せてしまったムサシは、ドラゴンが再び活動を始めたのにも気付かず、うめいていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
まぁ、アールセキンですし(爆)

「斬殺せよ、と君は言うので僕は少し困ったよ」 投稿者:アル(宗一郎) 投稿日:2001/02/16(Fri) 15:13

「いや、まったく。私を助けてくださるとは僥倖でした」
「いや、そう言うわけでは……」
「奇跡を神に感謝して、生肉でも備えたい気分ですね」
「はあ……」
「運良く(強調)私には一筋の刃も当らなかったようですし」
「なんか、理不尽ささえ感じるよな」
アールセキンは空に向かって両腕を広げ、高らかに唄うかのように、意味不明な発言をしつづける。
隣では引き攣った顔のムサシが仕方なしに相槌を打つ。
「では、参りましょうか」
「おい、どこに行く気だ?」
「決まってるじゃないですか……第2ラウンドですよ」
そう言って、きびすを返すとアールセキンは目の前の竜を見据えた。
アールセキンの力強い視線に気づき、竜も鎌首をもたげ視線を彼の方に向ける。
「行きますよ」
言うとともに、アールセキンが跳んだ。一瞬にして竜の顔の真正面、地上十数mの高さまで飛び上がっている。
その動きに呼応するように、竜は大きく口を開いた。先ほどと同じようにアールセキンを一飲みにしようと言うのだ。
「2度は同じ手は食いません。裏紳士流『栖都麗都』!!!」
超高速で放たれる突きが、流の喉を一撃の元に貫く。
「ぐがあああああああ」
悲鳴ともとれる咆哮をあげ、竜は大きく後ろにのけぞった。
アールセキンの表情に笑みがこぼれる。
と、いきなり真横から激しい衝撃が加わった。前人を粉々にされかねない衝撃にアールセキンの体がいとも簡単に吹っ飛ぶ。
なんとか、地面に叩きつける寸前で体勢を立て直し落下の衝撃だけは防いだが、最初の一撃の良いんでいまだに骨がきしむ。
「はははは、愉快だ。実に愉快ですよ。私が全力を出せる相手がいるとは……素晴らしい!!!」
あらん限りの大声でアールセキンは眼前の竜に向かって叫んだ。
その叫びに呼応するかのように竜もその巨大な翼を広げる。
「……て、ちょっと待ってください」
そして、竜はそのまま大空に向けて飛び立った。
勇猛にして果敢なその姿はゆっくりと空の中へと消えて行く。
アールセキンはその様子を唖然として見守っていた。
同じように、去ってゆくカイザードラゴンを見つめていたムサシが一言。
「逃げられたな……」
アールセキンのこめかみが微妙に引くつく。怒りを押さえ切れないと言った雰囲気だ。
「まあ、こういうこともあるさ」
そんなアールセキンの背中をムサシは励ますようにぽんぽんと叩く。その背中は、なぜかプルプルと震えていた。
「ん?どうした?」
一瞬、泣いているのかと思ったがそれは間違いだった。
「ふふふ……逃がしませんよ。そりゃあもう地の果てまでも行ってくれてやりますから……私を侮ったことを後悔するがいいでしょう」
「おい、お前怖いぞ……」
「というわけで、少しばかり仇討に行ってまいります。マイナ様にはよろしくお伝えください」
「あ、ああ……」
と、ムサシが気持ち半分で返事をしたときには、既にアールセキンの姿は掻き消えていた。
「なんというか、相変わらず謎だな」
***************************************************************************
今回微妙に意味不明です。きっと脳みそがテンパッてるんですね。それもフリテンで……。
というわけで、これよりアールセキンはカイザードラゴンの追跡を開始します。きっと、見付けた途端にアクシスの判断で消えちゃうんだろうなあ、カイザードラゴン

いやぁ…ひさびさ 投稿者:ガル 投稿日:2001/02/17(Sat) 00:04

「ひぇ〜っ!えらい事になってんな〜」
目的地が遠めに見えているにも関わらず、クワトロアンカー行きの連絡船は一向に動き出す気配が無かった。
それもそのはず…ただ今クワトロアンカーは、ドラゴン警報真っ只中である。
先程、船長から停泊の理由を説明され、他の野次馬どもと一緒に甲板に上がって来たガル。手持ちの双眼鏡を向けると、確かにクワトロアンカーの上空を舞う大きな影を見る事が出来た。
「シリン達大丈夫かいな!? パクリッと食われてへん事を祈るばかりやど・・・」
双眼鏡から目を離し、各々の術で船を離れドラゴンを目指す者達を見送りながら甲板を後にする。
「・・・まあ、別行動とっとったんがラッキーといえばラッキー…」
苦笑しつつ、なにやらアプリ庫を探り始めるガルだった。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ドラゴンが一旦落ちる前の時間帯という事で。

おろ? 投稿者:如月るのあ 投稿日:2001/02/17(Sat) 11:25

『おちましたねぇルノアさん』
「落ちたねェ、アル」
 ドラゴンは落ちた。その衝撃でホコリだの人だのが空高く舞い上がり、ひらひらとまた落ちて行く。
 ルノアがその光景に見とれていると、アルが再び注意を促した。
『あルノアさん。ドラゴンのやつ、なにやら暴れてるみたいですよ?』
 見ると地上に落ちたドラゴンのせいで、次々と建物が崩れていく。
「・・・!(絶句)」
『これってやっぱり私達のせいなんでしょーねぇ?ねぇルノアさん?』
 ルノアはかたまっていた。
きゃーあのビル一つでいったいいくら取られるのかしらやっぱり弁償?でも私はドラゴンを倒そうとしたのだからしてちょっとくらい怒られないかも、でもきゃー
 無言の悲鳴を上げ続けている。
 そのまま数分。そろそろアルが次の指示をもらおうと思った時、ドラゴンは咆哮を上げると、再び空高く舞いあがった。
『えっと・・・』
「追うわよ・・・」
『え?』
 なにごとかと問うアル。
 ルノアは目をぴかぴか光らせながら、ドラゴンを指差した。
「追えーー!」
 同時に足元のフットペダルとブーストレバーを始動。
『はぃぃぃ!』
 クレイプは蹴飛ばされたように加速するとドラゴンを追っかけた。
¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥
ちょっと整理したの、ごめんねみねのさん

おや、まぁ 投稿者:クリス・コファー 投稿日:2001/02/17(Sat) 15:25

 警報が鳴り響くポセイドン。地下深くに敷設されたこの都市にはドラゴンによる振動はこないが、それでも空中に見えない粒子のような殺気が漂っているのが見えるきがした。
 その中をあわただしく右往左往する人の群をかき分けながら、サイアドの女王(笑)クリス・コファーがひょっこり歩いている。
 なにやら入った買い物篭と、花柄のエプロンなんぞしてくさる。
「あら、久しぶりだね☆」
 ちょうどエレベーター付近でうろうろしていたラスファー達にあったのはその時であった。
¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥
面識あったっけかなぁ?

サイアド女王の顔をラスファー達は知りません(^^; 投稿者:ラスファー(砂時計) 投稿日:2001/02/26(Mon) 23:21

「あら、久しぶりだね☆」
突然、ある人物がラスファー達に声をかけてくる。
「なんだ、ラスファー達、知り合いか?」
「い、いえ・・・。あの、どちら様ですか・・・?」
「え?・・・あ、そっか、そりゃ覚えてないわよね」
「?」
一同疑問を浮かべる。
「私は龍尾のビルの近くであなたを捕まえたのよ」
「え・・・?僕を・・・?」
ラスファーはさらに疑問を浮かべる。
「後二人いたかな?女一人と・・・あと神父」
「あ・・・!」
「あなた確か神父に気絶させられたのよ」
「覚えてます。あの時神父さんに追い詰められて攻撃されました」
「そう。それでその神父があなたをかついで来て私はその時あなたの顔を見たの」
「でもそれで『久しぶり』って言われましても分かりませんよ(^^;」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
切りが悪いですね(^^;
しかもセリフばかりですしね・・・(^^;

そういえばコピーウィルスは? 投稿者:クトファー(凰☆殷雷華) 投稿日:2001/02/27(Tue) 00:40

いまだ決着のついていないブラックVS偽ジンク戦。その横ではそれとは別の緊張感が存在する。緊張感と言うよりは、一触即発の空気だが。その主は一組の少年と少女――ジオとステフだ。睨み合いながらも、お互いに相手の様子を窺っている。先に口を開いたのはステフだった。
「いいかげんにしてくれないか?その視線、すっごくムカツクんだ。その人を馬鹿にしたような、蔑んだ目っ!」
びしっとジオを指差し、ステフが抗議する。理由もわからず、そんな視線を向けられるのはやはり不満なのだろう。それに対してジオはにこやかに答える。
「ああ、悪いね。そんな目でみてるつもりはないんだけどな。――むしろ、敵意のこもった視線のつもりなんだけど」
言葉の後半から嘲笑が邪笑に変わる。それを見たステフは一瞬怯むが、すぐに元の表情に戻る。
「だからっ!何でそんな風に見られなきゃならないんだよっ?!お前は兄貴を知ってるだけでおれとは初対面じゃんか!」
「何故だか教えてやろうか?」
いまだ崩さぬ邪笑はさらに凄みを帯びたように見え、ステフも少し引け越しになる。それでも自分がこんな態度をとられる理由は知りたいので、無言でこくりと頷く。それを確認すると、ジオは一度目を閉じ、再び目を開いた時にはその顔から笑みは消え、無表情な顔に憎しみの瞳だけが光っていた。
「お前が…お前が俺からクトファーを奪ったからだ」
「はぁ?」
わけがわからず、ステフの口から思わずマヌケな声が漏れた、その時だった。
「あ!こら、待てっ!!」
後ろから慌てたようなブラックの声が聞こえ、振り返ったステフに何かが後ろから体当たりしてきた。
「うわっ??!」
いきなりの衝撃にステフが前に倒れ込み、条件反射でそれをジオが受け止めた。ジオの胸に顔をうずめながら、ステフがふと呟く。
「……お前、もしかして男?」
「…………なんだと思ってやがったんだ、貴様……」
冷や汗を浮かべながら上目図使いで訊くステフに、引きつった笑顔で答えるジオ。しかし、ジオの目の前ではまた面倒なことが起きていた。
「をい。それよりアレ、どーするよ?」
ジオがあごでしゃくるように示した方を見ると、そこには紅い瞳をしたステフがいた。
「……どうしよっか?」
呆然と答えるステフと呆れたため息を漏らすジオ。その状況に追ってきたブラックも攻めあぐねていた。

「サーンキュ〜♪助かったぜ、チビすけ」
プルプルと動物の如く身を震わせてある程度水を払うと、右手で髪をかきあげながらクキの頭に左手を置きかき回す。クキは嫌そうな顔をしているが、クトファーは気づいてもいない。
「さてと。この状態だとゲートも混んでてノーチェックだな、きっと」
ぼそりと呟くと、クトファーはマイナを肩車し、シリンを抱え上げると、クキとジンクに向き直る。
「んじゃ、さっさとポセイドンに非難しちまおうぜ!」
そう言ってさらに少し離れたところにいるステフの後姿に向かって走り出す。その後ろにクキとジンクが続く。
「ほら、ボーっとしてないで非難非難!」
すれ違いざまにステフを引っつかみ、猛スピードで走り去って行く。
「ちょっ、兄貴!!それおれじゃな…」
慌ててジオから離れたステフの声も届かず、のばされた腕が虚しく残される。
「―――相変わらずだな、あいつも」
呆れ返ったジオの声が聞こえる。
「どうせ行き先はポセイドン行きのゲートだ。ほら、俺たちもさっさと行くぞ」
「あ、うん」
ジオに促されステフとブラックもゲートに向かって走り出した。
「そういえば、おれ、お前の名前聞いてない」
「ジオだ。ジョルジオ=エア」
「そっか。一応ヨロシク」

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久々でっす。とりあえず、クトファーが連れてったのは偽ステフです。きっと後で気づいて慌てるんでしょう(笑)
……まだ退治されてなかったよね、ウィルス。。。
食い違ってたら教えてね(^^;)

http://www.din.or.jp/~k1217/


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