とりあえず、どうするんだ? 投稿者:ルフィー(神永 緒忍) 投稿日:2001/03/03(Sat) 21:59
緊急警報を聞き、ポセイドンへと避難した6人。そこに、クリスが現れて、一行は7人になった。
「とりあえず避難はしたけど、このあとどうするんだ?」
「そうね。とりあえず無我夢中で逃げたのはいいけど、ポセイドンに何があるかなんて知らないわよ。」
「姉さんもポセイドンは初めてなの? 私もクワトロアンカーまでは来たことあるんだけどね。」
「私も、この場所にくるのはじめてである。」
「だれか、ポセイドンのこと良く知ってる人はいないんですか?」
「とりあえず、この後どこに行くか決めないといけませんから。」
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久しぶりになります。お待たせしてすみません。
とりあえず、ポセイドンに着いては見たもののどうすればいいのでしょうか?
じゃあイベントを・・・ 投稿者:ラスファー(砂時計) 投稿日:2001/03/04(Sun) 00:02
皆ポセイドンの事を何も知らないため、とりあえず歩き回る事にした。そして、歩いている途中で大きな建物の前に人ごみを見つけた。
「ん?なんだあれ?」
「人が集まってますわ」
「何かあったのであろうか?」
7人は人ごみの方へ向かった。
「お?何かイベントみたいだぜ」
人ごみは一人の男を囲んでいた。
「さぁ、皆さんお集まりただきありがとうございます」
「何があるんでしょうかね?」
「それでは説明をよくお聞きください」
囲まれてる男は後ろの建物を指差した。
「今から行われるイベントはこの大きな建物『フィエンド』を征してもらいます」
「『フィエンド』って『悪魔』って言う意味ですよね・・・」
「え?『デーモン』じゃねえの?」
「いえ、『デビル』よね?」
「あの・・・3つとも同じだと思いますが・・・」
「この建物の中ではどう言うイベントがあるか分かりません。
あるときは謎解き、またあるときは戦闘などさまざまです」
「ほぉ、入ってからのお楽しみであるな」
「なお、優勝は5組!」
「え・・・?『組』?」
「おっと、言い忘れてましたね。このイベントに参加する場合は
『二人一組』で行ってもらいます!」
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勝手にイベント作ってしまいました。ダメなら書き込み消去してください。
ちなみに優勝チームには賞金があるという事でお願いします。
さて、どう言う組み合わせになるでしょうかね?
頭脳派と戦闘派で組んだら効率がいいと思います。
姿が消えたアールセキンがいた所を呆然と眺める。
いなくなったところを見つめていても、帰ってくるはずもなく、むなしさが心を吹き抜けていく。
「そうだ……あんな騒ぎがあったんだ……みんなと合流でもしようかな……」
とぼとぼと歩き始め、ふと足を止める。
「あいつら……どこにいるんだ……」
そういえば、昨日から会っていない。
辺りを見回しても偶然見つかるなんていうこともなく、寂しい風が吹いている。
「ん……?人がまったくいない?」
昨日は人でごった返していたはずだが、いまは人影がまったく無い。
たしかに、ドラゴンがいた場所に人がいるはずもないのだが、それにしても、まったくいないのはおかしい。
そんなムサシの疑問に答えるかのように、警報が聞こえてきた。
『クワトロアンカーは閉鎖します、至急ポセイドンに向かってください!繰り返します……』
「そうか……みんな下にいったんだな……」
ため息まじりにとぼとぼと、ポセイドン行きのゲートがあるところへと、歩いていった。
原則は。 投稿者:中島上等兵 投稿日:2001/03/05(Mon) 18:37
ラスファーが皆を見まわして、発した。
「上等兵さんなんかは参加してみたいんじゃないですか?」
「いや、自分はセピア殿の警護が第一の任と考えているのであ
れば、軽はずみには言えぬな」
しかし、38式歩兵銃を持った中島上等兵は、あながち嫌が
っている風でもない。
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とりあえず、書きこみ。」
置いて行かれそうなので 投稿者:ガル 投稿日:2001/03/07(Wed) 00:00
海面から2・3メートル上空といったところだろうか。やたら派手なデザインの絨毯がクワトロアンカー目指して一直線に飛行していた。
「えーっと・・・なになに。このたびは当社が開発しました魔法の絨毯EXをお買い上げくださりまことにありがとうございます」
絨毯の中央には先程まで連絡船上に居たガルが、何やら手にもった数枚の紙切れを読み上げている。
「当社の魔法の絨毯EXは、飛行スピードに三段階のチェンジを設けることにより、より快適な空の旅を可能としています…ふむふむ」
『スピードのチェンジはお客様のシステムウインドーからの操作となっており、外部からの誤操作を防ぐ設計になっております。まず、システムウインドーを開き…』
ガルの目の前に半透明のパネルが表示される。
『新たに追加されている”魔法の絨毯”の項目を開きます。ウインドー内に変速用の3つのボタンと微調整用のスクロールバーが表示されていますでしょうか?』
「速・中・遅っと・・・これの事やな。今が中やから…」
ガルの意思に反応して、速のボタンがON状態に変わる。
「うっ!!」
突然、全身にものすごい風圧がかかった!
ノロノロ進んでいた亀が、突然ガメラにでも変身したように、絨毯は豪快に水飛沫を上げながら海面を行く。
「ちょっ…ちょっ…ちょっとま…」
ハッキリ言って息をするのもままならない状態だ。
髪を逆立て全身を仰け反らしながら、ガルは前方を行く先に船を離れた連中を追い抜いてクワトロアンカーに迫って行く。絨毯から飛ばされないでいるのは、ガルの自腹執念と根性の賜物だろう。
「不良品つかませやがって!ぜっていサイアド消費者センターにうったえたるーーーーっ!!!」
ガルの心の叫びは届くのか……ものの数分も経たないうちに、巨大な水飛沫と供に辺りに轟音が響き渡った……。
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ガル、生きてたらクワトロアンカー到着(笑)
避難x人海x忍び寄る影 投稿者:サナリ 投稿日:2001/03/07(Wed) 01:30
「ぬーーーー・・・。」
ギュウギュウと四方から押されながら儂は耐えていた。
「おい!早く進めよ!」
「押すな押すな!」
後ろからも前からも、怒号や罵声が飛び交っている。
「(・・・どうした?)」
そんな儂に気付いたのか、声をかけるアレイク。
「(こんな事を言っても始まらぬかもしれんが・・。)」
「いてーなこら!誰だ今どつきやがった奴ぁ!」
「ちょっとーや〜だ〜・・!」
「ママーン!!」
周りの騒がしさに声がかき消されてしまう・・。
「(言ってみろ・・。)」
押す人押される人をかき分けながら進むアレイク。
彼も同じくとてもうんざりな顔をしている。
「(うーむ・・・言っていいのかどうか迷うのじゃが・・。)」
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ガス欠。<爆
えっとフィエンド 投稿者:クリス・コファー 投稿日:2001/03/08(Thu) 13:47
「どうです?そこの冒険者のお方。一発参加してみては?」
大きな赤い鼻をしたピエロが、化粧で派手に飾られた顔をにやけながら言った。大げさな身振りで「館」を紹介する。
「んー、どうしよっかな」
「僕は結構面白そうだと思うんだけど・・・」
ラスファーの言葉にクリスはにやりと笑った。
「そう?んじゃー、お姉さんといきましょ?かわいいボウヤちゃん?」
「ええー!!」
「どう?他の皆さんも、どーせ暇だし」
抗議の声を上げるラスファーを置いて、クリスは他の者達に意味ありげな笑みを向けた。
「いいチャンスよ」
「・・・そうね、結構面白そうかも」
セピアの鶴の一声で、一同はぞろぞろと「館」の中に入っていった。
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うう、ごめん。誰がいるのかいまいちわかんない(^^;
えっと、ラスファー、中島上等兵、セピア、クリス、アルク、シリン????えーと、あってるのかー!!(T.T;
二人一組、でも? 投稿者:ルフィー(神永 緒忍) 投稿日:2001/03/08(Thu) 23:27
「それでは、二人一組でお願いします。」
係員に促される。
「ラスファーはクリスと組むの?」
「は、はぁ・・・。」
セピアの問いかけに対し、ラスファーは応えた。
「中島さんと姉さんが一緒に行ったらどう? それなら中島さんも納得すると思うの」
「そうであるな。それでは、セピア殿お願いします。」
これで二組目が決まった。しかし、よく考えてみると・・・・・・・
「おい? あと3人だぞ。どうするんだ?」
今残っているのは、アルク、セレネ、そしてルフィーである。二人一組
ということは一人余ることになる。
「さて、どうしましょう?」
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次の流れを考えつつ。
>みねのさん
例のメールの件、まだ決定できないでしょうか?
こっちも参入 投稿者:シリン=ダー(みねの) 投稿日:2001/03/10(Sat) 02:24
「あれぇ?」
同じく、ポセイドンに到着したシリン達も、人混みに気付いたようだった。
「すごく人がいっぱいいますよ〜」
「本当だ、何やってんだろうな」
「おかし売ってる〜?」
「そうかもしれませんね、マイナさん。行ってみましょう♪」
そう言うと、シリンはマイナを抱きかかえて、一団のかなり前の方を歩いていたクトファーを追い抜いて人混みの方に走っていった。
「あっ!もう、ムサシもラスファーもまだ見つからないってのに、何やってるんだシリン達は」
ステフもシリン達を引き留めるために二人を追いかけた。
「あれ、今のはステフ?じゃ、今俺が手を引いているのは!!??」
その頃、アルク達は。
「うーん、とりあえず、知り合ってからの時間が長いと言うことで、俺はセレネの姉さんと組みたいんだけど……」
「確かに、それは的を射た意見ですね。じゃあ、私はどうしようかしら」
ルフィーが困った顔をしていると、そこに脳天気な少女の声が聞こえてきた。
「あー、ルフィーさんだぁ!」
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とりあえずシリン達もその面白そうなイベントに参加。
ロックオン 投稿者:ガル 投稿日:2001/03/13(Tue) 23:34
一際大きな衝突音と水飛沫。
まるで大砲の一撃を食らったかのように、クワトロアンカーを形成する外輪の一隻の船がその船体を大きく揺らした。
そして魔法の絨毯の暴走により、船の右外壁部に正面から猛スピードで突っ込んだ張本人は……先程までドラゴンが舞っていた大空高く跳ね飛ばされていた。
まあ、生きて(覚醒状態)いるだけめっけもんだろう…
雲が更に上空でゆっくりと流れている。ドラゴンさえ現れなければ、さぞ長閑な一日を過ごせたはずである。
人気の無い船上は、それだけで先程までとは打って変わって寂しさを充満させていた。
そして…不幸とは二度あり三度あるものである。
彼は海底都市へのゲートに向かいトボトボと歩いていた。
何も罰当たりな事をしたわけでもない。それでも、彼にはそれを引き付けてしまう何かが在った。
辺りに人気の無いクワトロアンカーで気配を感じ、彼はふと上空を見上げた。
大切な人を二度も守れ無かった事が、どこか心に隙を作り出していたのかもしれない…
−ドスッ!……
嫌な鈍い音を立て、彼は顔面に突っ込んできた足の持ち主と供に地面(甲板)に叩きつけられた。
たとえそれが、単なる偶然の産物であったとしても…彼は仲間の地面激突の危機を救ったのであった…
…合掌……
−−−−−−−−−−−−−−−−−
いやはや、不幸が特技の彼。生きてると良いですね(笑)
あわれムサシ…… 投稿者:ムサシ 投稿日:2001/03/14(Wed) 00:16
『行動不能を確認』
機械的な音声がムサシから流れてくる。
「うう……いちち……誰だか知らないけど、下の人どうも……ってムサシか?」
ガルの言葉に、ムサシは反応しない。行動不能、つまりは『死んで』いるのだから、当然といえば当然だが。
「ありゃりゃ……俺がムサシを倒しちゃったよ」
とりあえず、復活アプリをムサシに使う。
「う……うう……」
弱々しく起き上がるムサシ。
「大丈夫か、ムサシ?」
「あ……あれ……ガルか?」
頭をさすりつつ、涙目でガルを見る。
――お、こりゃ覚えてないみたいだな。
「ああ、俺や。ったく、俺がいなかったら、おまえさん死んでたんやで?実際、死んでたし」
「そうか……おれ、いったい何が起こったのかわからず……」
「変な生き物が、おまえの上に落ちてきたんや」
「そっか……世話になったな」
「気にせんとき、貸し1ってことでええわ」
「あ……ああ」
メモ帳を取り出し、何か書いているガル。彼の額に一筋の汗が流れていることを、ムサシは気づけなかった。
サナリの・・・ 投稿者:サナリ(みやび) 投稿日:2001/03/15(Thu) 00:56
「お、着いたのぉ。」
「その様だな。」
人混みのなかで待つこと数刻。
サナリとアレイクはポセイドンに到着していた。
外は大騒ぎだったが中も同じく騒がしい。
しかし、外とは違った種の騒がしさであった。
「何じゃ・・・・?」
出店が並び、楽しそうな雰囲気。
サナリもそうだが、外からやって来た別のプレイヤー達もきっと驚いているはずだろう。
「賑やかだな。」
うざったそうにその光景を見ているアレイク。
・・隣にいるこの男は別としよう。
「ポセイドンでは外で何が起こっているか全く知らんではないだろうな・・・?」
考える人サナリは人だかりの中をずいずい歩く。
「まぁここでは丁度お祭りだったんだろう。」
サナリは考えるが、アレイクの返事は正論である。
「つまらぬ男じゃのぉ・・・お主は。」
ロダンのポーズを維持したまま、呆れるサナリ。
「オレは人だかりは好かない。それだけなんだがな。」
そう言ってアレイクはサナリにメンチを切り返す。
「楽しまねば損、だぞ?」
サナリは小さく笑うと、アレイクの手を取り駆けだした。
「お、おい!」
突然のことにアレイクもビックリしている様子である。
「儂が祭りの楽しみを教えてやろう〜あっははははは」
(サナリ曰く、「三度のメシより祭り好き」とのこと。)
出店を回る2人。
普段からは想像できない、少女のようなサナリ。
それに文字通り引っ張られ、それでも渋い表情のアレイク。
祭りをエンジョイしているところに、一人のピエロが2人の前に立ちはだかる。
「そこの冒険者のお二人様。どうでしょう?「館」に一発参加してみてはぁぁ?」
大きな赤い鼻をしたピエロが、化粧で派手に飾られた顔をにやけながら言った。
そしてピエロらしい大げさな身振りで「館」を紹介する。
「何じゃ貴様は、邪魔をするなー^^」
物言う前に、館のピエロをなぎ払うサナリ。
「アゥ、冒険者のお方ー・・・・挑戦してみてはぁぁ?」
さすがはプロといったところか、笑顔を絶やさずにサナリに食い下がる。
「しつこいー」
ピエロのつけ赤鼻が宙を舞う。
ガクリと地に伏すピエロを見下ろすアレイク。
「オ、オォキャクサマァァ・・・」
ピエロは・・再び立ち上がろうとしていた・・。
「仕事なのだろうから、止めはしないが・・・今のあの女には近づかない方がいい・・・。」
ピエロには手を貸さず、サナリの後に戻るアレイク。
「何をしておるぅ、まだまだ出店はあるぞー。」
ピエロにかまっている間にサナリの手には様々な食物があった。
「お前の営業妨害の後始末に一つ警告をな。」
「そうかそうかー。あ、次はあそこに行くぞぉーほっほっほ」
この時、口には出さずにアレイクは思った。
(あの時、言いたかったのはこれだったのか・・・?)
「ほぉ、タコ釣りかぁー何と、取れたら持ち帰って良いのか?」
遊び回るサナリの横に、考える人アレイクがいた・・・・。
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祭り、いいですねー。
誰かと出会えるかもしれません、面識ないですからね。<笑
出会ったとしてアレイクは一体どう反応するんでしょうかー^^
楽しみでしょうがありません。
黒さん、お願いしますね^^
蛸屋の怪 投稿者:アレイク 投稿日:2001/03/15(Thu) 01:52
「たこ釣り、やらせてもらうぞ!」
サナリが揚々と話し掛ける。が、帰ってきたのは困った顔と、疲れた声。
「残念だけど、店じまいだよ」
時刻はまだ昼下がり、どう考えても終わりの時間ではない。
「なんだ、それは儂に対するいやがらせか?」
刀に手をかけ、親父を睨む。背後でアレイクのため息が聞こえたが、とりあえず無視しておく。
「そりゃ、俺もやってもらいたいけど、肝心の蛸がもうないんだよ……」
「なに!いったいどうゆうことじゃ?詳しく話してくれ」
親父は、軽くうなずくと、ため息混じりに語りだす。
「あいつは、普通の女の子だった。まあ、容姿は普通じゃないほど綺麗だった。あの絹糸のような金髪に抜群のプロポーション、おもわずむしゃぶり……っと、ごほんごほん」
サナリの表情が半眼になっていることに気づいて、慌てて咳払いをする。
「で、だ。そのねーちゃんがまた、気の強いやつでな、こんなことを言い出しやがったんだ。『この釣り糸一本で、全部捕まえれたら、すべてもらっていくけど、いい?』ってね」
「んむ!?」
アレイクが思わず声を出す。
「どうしたんだい、あんちゃん」
「あ、いや、なんでもない。続けてくれ」
多少慌てつつも、冷静に言う。一瞬、アピアとか言う女の顔が思い浮かんだのだが、とりあえず言わないでおく。
「まぁ、それでだ。こちらも商売だから、その……糸も切れやすくって言えば語弊が生まれるんだけどよ、その」
「つまりは、全部を釣るのは不可能ってことじゃな?」
「まぁ、そうだ。だからつい、俺もOKしちまったんだよ。で、結果はこれさ」
自嘲気味に笑い、からっぽの水槽を眺める。
「ふむ……どう思う?」
サナリが真剣な顔で、アレイクを見る。
「まぁ、確定ではないが、何らかの魔法が使われたと見るほうがただしいな」
「本当か!くそ、あいつめ!」
顔を真っ赤にして悔しがる親父。
「頼む、捕まえてくれ!」
「断る」
即座に返す、アレイク。
「なぜじゃ?手伝ってやればいいじゃないか」
「いや、やめておいたほうがいい。そんな気がする」
顔を渋らせるアレイクを、困ったように眺め、ため息をつく。
「そうも言っておれんじゃろう。ほれ、いくぞ」
「ちょ、おい!」
「ああ、そいつはそっちの方向にいったぞ、まだあまり時間が経っていないから、すぐに見つかると思うぞ〜!」
サナリに手を引かれながら、最近自分のアイデンテティが崩されて行くのに多少不安を覚えるアレイクであった。
バーチャル イン バーチャル 投稿者:クリス(RUNA) 投稿日:2001/03/26(Mon) 00:15
片手でしっかりとラスファーの手を握り締めたまま、クリスは薄暗い館の入り口を覗き込んだ。
「・・・で、どーしたらいーの?」
「さ、さぁ?・・・と、とりあえず、入らなければ行けないんじゃないでしょうか・・・」
ラスファーがクリスに握られた手を見つめたまま当たり前のことを口走る。瞳は潤んでいるし、頬は真っ赤。冷や汗のようなものまで出ていた。
「あうー!らすー!」
「わーいラスファーさんだぁ!」
「もう、待てってば・・・ふー・・・あれ?ラスファーじゃん」
人込みをすり抜けて、マイナやシリン。それにステフが笑いながら現れた。
「マイナ殿!シリン殿にステフ殿まで!?」
「ようやく合流できたようですね」
「良かった・・・みんなはぐれなくて」
「おお、みんな!」
中島上等兵、セピア、ルフィー、アルクがそれに唱和した。セレネはヌイグルミを抱えてにこにこしている。
皆はラスファーを中心に、賑やかに話しはじめた。
(ちっ!せっかく可愛い子をゲットできそうだったのにぃ!邪魔が入ったわね!・・・かくなる上は・・・!)
一人、蚊帳の外に置かれていたクリスは、おもむろに地面にしゃがみ込んだ。そして、ぶつぶつと自分の影に向かって呟きはじめる。
『ねぇダーリン。ちょっと頼みがあるんだけどぉ』
『なんですか?クリスさん』
驚いたことに、クリスの影からは静かな低い呟きが漏れ出した。
『あそこの可愛い子。ラスちゃんをちょっと連れてきてぇー。あたし達の生活には、あーゆー可愛い子が必要じゃない?』
クリスの目が妖しく光る。
『ふむ・・・』
『おねがいぃー、フェイちゃーん』
『・・・しょうがありませんね・・・ただし、一人占めはだめですよ?』
「あいあいさー☆」
「ほへ?おねーちゃんどーしたの?」
マイナが不思議な顔してクリスの顔を覗き込んだ。
「な、な、ななーんでもないわよぉ、わはははは・・・」
「へんなのー」
「わははははは・・・」
(この○○ムスメめぇー!てめーの○○に俺のたぎった(以下規制)・・・ぞ、このやろー)
クリスは空しく笑いながら、じわりじわりと館の入り口に近寄っていった・・・。
¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥
・・・なんか、結局外道&下品になってしまいましたが(苦笑)とりあえずそっちはほっておいて
えと、館のゲームですが
目的:最高得点をたたき出すこと
思い付き1:バーチャル「女の子」ゲットげーむ。んと、館の中にある街から女の子を、この館まで連れてきたら点数ゲット。美人とか、気が強いとかでそれぞれ獲得点数が違う
思い付き2:ラスファーを連れて逃走したクリスを皆が追う。ところが、館のバグにより、一行は次々と違うゲームを体験することになる。ある時は戦闘機にのって大空へ、ある時は女の子をゲットするために街を駆けずり回り、ある時は妙な必殺技を繰り出してくる格闘家たちをシバキ倒すetc....
んで、館を出る手段はクリアーしたときのみ。一定以上の点数を出さないとだめとか。
だめかな?
姉ちゃん釣りと賢いピエロ 投稿者:サナリ(みやび) 投稿日:2001/03/26(Mon) 03:38
「ああ、そいつはそっちの方向にいったぞ、まだあまり時間が経っていないから、すぐに見つかると思うぞ〜!」
2人の後ろで店主の声。
「おい、何故追いかける必要があるんだ?出店なら他にあるだろう?」
「しかしだ、あの店主も店主じゃな。あそこまで有利な条件でしてやられるとは。あまりに情けないぞ。」
「たこはもう忘れろ・・・。」
アレイクの説得も今のサナリには全く耳に入っていない様子。
「しかしだ、その絹糸のような金髪に抜群のプロポーション、おもわずむしゃぶり……っとなるような女を捜さねばタコ釣りはできんのじゃよ・・・。」
店主の言葉と全く同じように反芻するサナリ。その顔は少し赤い。
「そんなにタコ釣りがしたいのか・・?」
「・・・・・うむ。」
赤くなっているサナリにアレイクは緩んでしまった。
『ハァァァァイ、お客様。何かお困りデスかァ?』
と、2人の横に先程ぶちのめしたピエロが現れる。
ちなみに、さっきと同じモノではない。
「この女の大事なモノが盗まれ(?)てしまったのだ。それで俺達は犯人と思われる人物を捜している。」
アレイクはピエロに状況を説明する。
とは言っても、営業用のピエロなんかに話しても無駄、という雰囲気ではあるのだが・・。
『アヤヤヤ、それは大変ですねぇ。姿は見たのデスかァ?』
しかし、このピエロは何処かが違っていた。
「・・・・たこ・・。」
説明するアレイクの後ろで俯いているサナリがぼそりと一言。
『oh〜!犯人はタコさんなんデスカァ?」
ピエロらしい大袈裟なジェスチャーからくるリアクションでピエロは文字通り驚く。
「絹糸のような金髪に抜群のプロポーション、おもわずむしゃぶり……っとなるような女性だ・・ゴホホ。」
言い終わった後、アレイクは気まずそうにむせている。
アレイクも頬がやや赤い。
「アワワ・・・そ、そ、それは大変デスねぇ〜。」
ピエロらしい・・・(以下略)
「そういうことだ。一応聞いてみるが、そんな女を見てはいないか?」
「見ましたYoo〜。私どもがやっている<館>に入っていきましたネェ〜。」
ピエロらしい・・・<以下略>ピエロは館の方へと指をさす。
「そうか・・助かった。・・・・おい、犯人の居場所が解ったぞ。いい加減シャキッとしろ。」
アレイクは俯いているサナリの肩を掴んで館へと引っ張る。
「・・・たこ・・・。」
「たこ・・・たこ・・たこ・・・。」
引っ張られながらブツブツと連呼するサナリ。
ここに来る前の様子とはうって変わる彼女の様子にアレイクは困惑するのだった・・。
「・・・・・聞いてないオレには何も聞こえてはいないぞ。」
アレイクの苦悩は続く。
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どんどん隠された素顔が明らかになっていくような気配です。
サナリって、実は凄く可愛い人なのかも(爆笑)
ともあれ、浴衣。着せたいです。