ラスファーの危機。 投稿者:ラスファー(砂時計) 投稿日:2000/12/15(Fri) 22:47
「そんなに緊張する事でもなかろう・・・」
「・・・あ、はい・・・」
強い相手に当たったラスファーはかなり緊張していた。
――と、その時、急に怪しい者がラスファーの所へ猛スピードで突っ込んで来た。
「うぉりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
二人はその「怪しい者」に目を向けた。
「!?」
驚く二人であったが、驚いている間に二人の乗っていた船は、派手な音と水しぶきをあげながら破壊された。
「うわぁぁぁ!!」
ラスファーはそのまま海へ投げ出された。
「・・・厄介な事にしおって・・・。後悔するが良い・・・」
一方ヴィセルスは、なんとその突っ込んできた怪しい者の上に立っていたのだ。
「死ねぇぇぇぇぇ!!」
怪しい者はヴィセルスに攻撃しようと拳を入れようとした。
しかし、それは遅かった。その怪しい者が拳を入れる前にすでにヴィセルスは1発入れていた。
その怪しい者は海へと沈んで行った。
「ふ〜・・・」
一息するヴィセルス。
―――数十秒後、ロッキーが現れる。
「パチモンはだめぇ〜んん!!」
「・・・何者だお前は・・・(−−;)?」
ヴィセルスがロッキーの顔を見て疲れきったように言う。
「うぎょ?ワタシィーはロッキー・メイビアにょろよぅ」
「・・・・・・(−−;)」
そして、そのまた数秒後に中島達がロッキーを発見する。
「なっ・・・!?あれはロッキー殿では・・・!?」
「え!?あ、あれは確かに・・・!」
ロッキーの突然の出現に驚く二人。
「ねぇ、姉さん!ラスファーさんが!」
「・・・!!」
3人がラスファーが戦おうとしていた会場の辺りを見回す。
しかし、そこには何処にもラスファーの姿はない。
「何!?あそこにラスファーがいただと!?」
クトファーがアルクに問い掛ける。
「え、うん。俺がラスファーに参加するようにすすめたんだ」
「くそ・・・今俺は羽がぬれて飛べねえし・・・!」
悔しげに言うクトファー。
「こうなったら俺が行く・・・!」
そう言ってアルクが海に飛び込んだ。
「あ・・、お、おい!」
アルクはラスファーが投げ出された辺りに泳いで行った。
(何処だラスファー!?・・・ん?あれは・・・?)
アルクは何かを発見した。
「帽子・・・」
それはラスファーの帽子であった。
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別にアルク以外のキャラで助けていただいても結構です。
とりあえず助けてはください(^^;。お願いします。
ちなみにラスファーはすでに意識を失っているのでご了承を。
『耳をスマ……』(わかりにくいタイトル) 投稿者:アールセキン(宗一郎) 投稿日:2000/12/16(Sat) 22:12
「いざ、ラピス・ラズリの鉱山へ」
ガラガラと音を立てて崩れていく尖塔のてっぺんに立ち、アールセキンは酷く愉快そうに笑い、両手を大きく広げると、目の前の竜に向かって、意味不明な事を叫んだ。
目の前には全身を鱗で覆われ、爬虫類特有のまぶたのない目を持つ一匹の巨大な竜。
「はっはん!!!」
アールセキンは高らかに笑うと、崩れ落ちる足場を力強く蹴り、前へ。
あくまでも『跳躍』に過ぎないそれは、しかし『飛翔』と形容しても差し支えないほどの滞空力を誇っている。
カイザードラゴンはその人影を一瞥すると、前足から伸びた鋭い爪を向けた。
引き裂くと言うより、払い落とすと言った感じのその攻撃を、アールセキンは軽々と受け止め、なんなくその掌の上に乗る。
「くっくっく」
まるで、何かが取り憑いているかのような笑い声をあげると、再び跳躍。腕から、顔へと跳びかかる。
狙うは、強固な鱗を持たぬ、竜族唯一の弱点、眼球。
「いきますよ。裏紳士流……」
そして、アールセキンがその眼球に向かって手刀による突きを繰り出そうとした瞬間、竜がアールセキンを丸呑みにした。
一言で表わすなら、『ばくっ』とか、『あぐ』とか、そう言った擬音が似合いそうな一撃。いや、それは撃ですらない。まあ、合えと形容するなら一口とでも言ったところか?
カイザードラゴンはそのままごくりとアールセキンを飲みこむと、再び目の前の塔にその視線を向けた。
そこには打ち倒すべき、新たな獲物がいる。その獲物は、自らに牙を向けていた。人が持つ鉄の牙は、自らのそれに比べれば極めて貧弱で脆い。
竜はサナリの持つ刃をあざ笑うように、軽く口元を歪め、そして彼女に向かって襲いかかった
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バリバリボリボリムシャムシャゴクン
てな感じですね。とりあえず、よく噛まずに飲みこまれたので胃の中で生きてます。
帝国軍人の神髄 投稿者:中島上等兵(柳すなわちグルタミン) 投稿日:2000/12/19(Tue) 14:05
これまで、戦場を潜り抜けてきた中島上等兵は、動じず、状況
をみて言った。
「海中へ…でありますな」
「どうしましょう!?」セピアが応える。
「姉さん、早く助けなきゃ!」ルフィーが、当然の事を、しか
し緊迫して叫ぶ。
中島上等兵はさっと98式軍衣の上衣を脱ぐと、編上靴(注1)
を脱いで、38式歩兵銃をセピアに預けた。その間、ほんの数
秒。
「いざ!」
「上等兵殿、泳げるの!」セピアとルフィーが同時に叫んだ。
それには応えず、ただ笑顔だけを見せて、中島上等兵は海中に
飛び込んだ。
(ラスファー殿を救出するのが任務であれば完遂するのみだ)
実は、水泳も、帝国陸軍の教練には含まれているので、泳ぎは
できるのだ。
(注1)編上靴…へんじょうか。帝国陸軍の兵士の靴。まぁ、
ありていに言えば帝国陸軍のアーミーブーツですね。
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あまり自キャラにカッコいい真似をさせすぎたくないんだけど
やっちゃいました…。まぁ、泳げるので、上等兵が溺れる事は
ありません。ただ、武器がバヨネットだけになってしまいました。
とりあえず辿り着いた 投稿者:アルカノスト=ファーレン(みねの) 投稿日:2000/12/27(Wed) 00:20
ラスファーを救助するために泳ぎだしたアルクと、
同じく上等兵。二人はほぼ同時に、ラスファーが
いたと思われる地点に到達した。
「ラスファー殿!」
「ラスファー!――って、あれ?」
「何だ貴様は!ラスファー殿に一体何をするつもりだ!」
「もしかして軍人の兄さん、ラスファーの仲間か!?」
「そうだ。我々は昨日から必死で捜索していたのだ」
「そうか。ま、今はあいつを見つけるのが先だ!!」
ほのぼのビィーム 投稿者:クキ(宗一郎) 投稿日:2000/12/27(Wed) 13:38
「まったく、びしょびしょじゃないか」
会場の混乱をよそに、クキはさっさと陸にあがると、びしょぬれになった自身のローブをぎゅっと搾っていた。
ぼたぼたと、大量の海水がローブの裾から搾り出される。
それにしても、これだけの海水を吸ったローブを着こんだままよく陸まで泳いでこれたものである。
「さあ、いこいこ」
一通り来ていた服を搾り終えると、クキはてこてことさきほどマイナの姿を確認した方に歩き出した。
海戦場を大きく迂回して、反対側の観客席に回りこむと、小さめのケルベロスに跨って、楽しそうにその耳を引っ張っているマイナの姿があった。乗られているケルベロスは犬が苦虫を潰したらこんな顔だろうな、というような顔をしている。
さらに、その傍らではマイナより五歳は年上の外見をした少女がマイナとほぼ同じノリで、ケルベロスの喉を撫でている。
なにやら、突っ込むべき事はたくさんありそうだが(なんで、街中にケルベロスがいるんだ?とか、ケルベロスは凶悪だから上に乗るなど持ってのほかだとか、つうかお前(この場合はケルベロスの事)もクリーチャならもう少しなにかあるだろとか、etc)
それはひとまず横において、クキはマイナのそばに駆け寄った。
「あ、クキ君だ。やっほぉー」
マイナはクキの存在に気づくと嬉しそうに片手を振った。
ここまで無邪気な反応をされると、いなくなった理由を問い詰める気にもなれず、クキは
「なにしてたの?」
と、尋ねるので精一杯だった。
「あのねぇ……お散歩〜」
「そうなんだ……。楽しかった?」
「うんっ!!!!」
この幸せそうな笑みを見ると、なんだか自分の苦労がどうでもよくなってしまった。
「あ、はじめましてぇ」
不意に横から間伸びした挨拶が聞こえた。
見ると、さっきまでワンコ(ブラック)を撫でていた少女がこちらを向いて微笑んでいる。
「あ、はじめまして」
「私はシリン・ダーって言いますぅ。マイナさんのお友達ですかぁ?」
「ええ、僕はクッキー・チョコチップと言います」
「あ、お菓子だ〜」
うっかり、マイナが横にいることを忘れ、ついフルネームで自己紹介をしてしまったクキの台詞にすかさずマイナが反応した。
「あ、お菓子なんですかぁ?」
追い討ちをかけるように、シリンがとぼけた合いの手を入れる。
とにもかくにも、和気藹々だ。
いじめっ子ジオ君 投稿者:ジオ(凰☆殷雷華) 投稿日:2000/12/28(Thu) 02:00
「で。お前は何者なわけ?」
目の前にいる少年のような少女の不機嫌そうな金色の瞳が自分を睨んでいる。
(こいつがステファン=ノティス……俺からクトファーを奪った奴……)
自然と嘲笑が浮かぶ。それがステフに向けられたものなのか、自嘲なのか、自分でもわからない。ただ、いつも絶やさぬ笑顔に皮肉げな要素が加わっただけだ。
「黙ってないで答えろよ。何故兄貴を突き飛ばした?」
ちょっと反応をしないだけで、素直に怒り始める。面白い奴だ。
「俺はクトファーの相棒さ。相棒に対して何をしても、他人に注意される筋合いはないね」
さらにむっとした表情になるステファン。からかいがいがありそうな奴だ。
「……兄貴の相棒ってどういうことだよ?」
「本人に訊けば?」
しばし考え込み、やはり納得のいかない顔をしてる。とりあえず今は、クトファーを待たなきゃ話は進まないということはわかってるらしい。
彼女が振り返ると、いつの間にやらガキが一人増えている。
(しっかし、いつまで塩水に浸かってる気だ?クトファーの奴)
海の上には、泳いでいったアルクの方を手をかざして呑気に眺めてるクトファーが見えた。
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完全にジオ視点。
なんか、文章が腐ってるよ(−−;)
味見、してみよぉ♪ 投稿者:マイナリス=グリム(みゅーく) 投稿日:2001/01/06(Sat) 04:42
「あう、クキくんが、くっきー?」
……変なところだけ鋭いマイナに、笑顔を保ちながらも汗が一筋流れ落ちるクキ。
どう返事しようか迷いながらも、シリンとマイナ、二人の純真な瞳に見つめられては、嘘もつきにくい。
「――はい、そうです。実は僕の本名は『クッキー・チョコチップ』って言うんです。」
「おいしそうなお名前ですねぇ。」
「おかしっ♪、おかしっ♪」
「それにしても――」
と、クキはブラックに近づいた。
どんどん人が増えてゆくことで半分諦めたのか、ブラックはおとなしい。
「――なんでこんなところにケルベロスが?」
ブラックが無口なせいで、それがただのくりーちゃーなのか、パートナーなのか、クキには判断がつかない。
さらに、マイナが召還した可能性もあるのだ。
と、クキは一瞬悪寒をを感じた。
こちらに向けられた視線をたどると、ブラックの上からなにやら獲物を見る目つきでこちらを眺めているマイナがいた。
なんと言うのだろうか――こう、なにか、大好きな――いや、おいしそうなものを見つけた目をしてる気がするのは――
――気のせい……だよね。
「……な、なにかな?マイナくん。」
何も言わず、じっと見つめるマイナに、クキは不安を隠し切れない。
二人の異様な雰囲気に、ブラックも口をはさまない。
「あの……マイナくん?」
クキの、歩み寄りながらのその一言で、マイナは突然クキに飛びかかった。
「おいっ?!」
「クキくん、味見させてぇ〜♪」
「えっ、あのちょっとぉ〜……」
かぷっ、かぷっ、かぷっ♪
マイナは、クキの体のそこかしこに噛み付き、味を見ている(つもりなのだろう、きっと)。
クキはというと、マイナに飛びかかられたせいで倒れこんでしまい、身動きできなくなってしまった。
「ちょっとっ、あてっ、あぃててて――マイナく…いたっ、痛いってぇっ」
マイナが覆い被さるようになっているので、逃げようにも逃げられない。
ブラックはあまりに突然のことに、どうしてよいか迷っている。
シリンもおろおろ見ているだけだ。
「こらっ、なにけんかしてるんだよっ!」
ふいに振り向いたステフは、マイナより少し年上に見える少年から、マイナを引き剥がした。
「クキくん、おいしくない〜……」
「おいしかったら、たいへんですよぅ」
「大丈夫か?」
「あ、はい。そんなに強く噛んだわけではなかったみたいですし……」
ジオは少し離れたところから、笑ってみているだけだ。
「おいっ、笑ってないで、少しは手伝えよなっ!」
「――何を?俺、そいつらの知り合いでもなんでもないもん」
「あう〜、おかしぃ〜……」
「ぼくはお菓子じゃないですってば……はぁ」
クキは深い溜息をついた。
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ううっ、文章がくさってる。
一ヶ月期限より二日遅れましたが、旅行のためですので、勘弁してください。
黒と白のクリーチャー 投稿者:ブラック(砂時計) 投稿日:2001/01/09(Tue) 23:14
完全に囲まれて逃げ場のないブラック。伏せて寝ているように目を閉じて大人しくしている。
ブラックの周りではいろんな事が起きている。
ケンカする二人の子供。味見すると言ってとびかかった子供。
「・・・・・・」
ブラックがゆっくりと目を開いて当たりを見回す。
――と、1匹のクリーチャーを見つける。ジンクである。
「・・・・・・おい、そこの白い豹・・・」
疲れた声でジンクを呼ぶ。その声にジンクは気付く。
「・・・あ、はい?なんですか?」
「・・・お前はこんな仲間がいて疲れないか・・・?」
しゃべりながらため息をついて問い掛けるブラック。
「・・・」
ちょっと引きつった笑顔を見せながら無言のジンク。
「・・・まぁ、いい。お前の言いたい事は大体分かる・・・」
ブラックは再びゆっくりと目を閉じた。
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もうすぐ1ヶ月になってしまうので間に合わせるために書き込みました。(^^;
ラスファーのほうはまかせます。
右往左往娘 投稿者:セレネ 投稿日:2001/01/10(Wed) 01:45
「どうしましょう…どうしましょう…」
うろうろ…
「どうしましょう…どうしましょう…」
うろうろ…
「どうしましょう…どうしましょう…」
うろうろ…
「どうしましょう…どうしましょう…」
うろうろうろうろ……
海戦場の観客席、海を見下ろす人ゴミの中でセレネはタイトル通り右往左往していた。
あまりの突然の出来事(海パン男)に、精神を掻き乱され。その上、ラスファーの水難事故と言う追い討ちを食らったのだ、普段がのんびりしている分ダメージが大きい。
「早く助けに行きませんと…でも、どのようにしたら…」
うろうろ…
「そうですわ、イルカのミッシェルなら!」
うろうろ…
「ああっ…だめですわ。そもそもヌイグルミでは水に入ったとたん沈んでしまう…」
うろうろ…
「こんなことなら、一体ぐらい防水加工しておくんでしたわ…」
うろうろ…
独り言を呟きながら、なおも人の密集地で動き回るセレネ。
その反動で、更に岸壁にいた数人が海に落ちたことなど知るよしもなかった。
−−−−−−−−−−−−−−
そろそろ一ヶ月以上過ぎたと思うので、書き込み。(^^;)
ラスファー救出 投稿者:アルカノスト=ファーレン(みねの) 投稿日:2001/01/10(Wed) 02:10
「……い、おい、しっかりしろ!」
ラスファーは、頬をぺちぺち叩かれ、体を激しく揺さぶられる衝撃に、徐々に意識を取り戻した。
「あ、ここ、は――」
「おおっ、ラスファー殿、無事でありましたか!」
霞んだ視界が徐々にはっきりとしてゆくにつれ、彼を覗き込んでいる複数の人物の輪郭が見えてきた。
「アルクさん、それに、中島さん……僕は、一体」
「何か変な海パンとステテコのが現れて、海戦を滅茶苦茶にしていったんだ」
「貴殿はそれに巻き込まれて溺れなさった。そこで、いざ助けに参らんと自分が泳いでいったところ、このアルカノスト殿も急ぎ駆けつけたというので、協力して海中から貴殿を救出し、陸まで引き上げたという次第」
「それにしても、やっと見つけたところであんなことになって、本当に心配したわ」
「でも無事で良かったですね」
事の次第を緊張して見守っていたセピアとルフィーが、安堵の溜息をもらす。
「アルカノストさんには、心から感謝するわ」
「いや、海戦に出場する段階まで、俺ともう一人の仲間と一緒に過ごしていたんだ。見捨てるわけにはいかないさ――あ、そうだ、セレネの姉さんにもラスファーの無事を知らせないと」
「もしもその方を見つけられたら、是非私達のところに寄ってください。ラスファーを保護してくれたお礼もしなければいけないし」
「考えておくよ。ラスファー、まだ体力は回復しきってないから、無理するなよ」
「はい、アルクさん」
こうしてアルクは、セレネを捜しに人混みの中に戻っていった。
パクリ推進運動 投稿者:シリン=ダー(みねの) 投稿日:2001/01/12(Fri) 20:32
マイナがクキを味見(?)した後、シリン達は騒ぎなど何処吹く風、ジンク&ブラックを散々振り回して、遊んでいた。ジンクは既に諦めきった顔をしており、ブラックは完全に憔悴していた。
その時である。再び海で激しい水しぶきが発生し、何やら怪しげなものが二つ、飛び出してきた。
「ひゃぁ〜っほう!!」
「パクリゆるすまじ〜!!」
クキはそれらを認識すると、思わず叫び声をあげた。
「うわっ、また出てきた!」
「あー!ロッキーさんだぁ!……あれ?ロッキーさんが二人もいますよぅ、マイナさん」
「ほんとだ〜♪」
二人のロッキーは、シリン達を中心にまるで解けてバターになってしまうのでは無いだろうかと思われるほどの速度で疾走していた。
「な、何なんだあれは」
ブラックは相次ぐとんでもない出来事に、三つある頭を全て垂れた。
「多分、片方は偽物なんでしょうね」
ジンクが言うと、ロッキー(×2)は、急ブレーキでストップした。
「そうなのよ〜ん、パクリは撲滅ー」
金色のステテコを着用している方のロッキー(本物)が言う。もう片方の、海パン姿のロッキーは、いつものように不思議な踊りを踊っていた。
「ほぇぇ、でも、全く同じですよぉ?」
首を傾げるシリンは、その海パンロッキーの方に近寄っていった。触診でもする気なのだろうか。
「駄目ですよ、そんな得体の知れないものに近寄っては!」
クキがそう言い終わるか終わらないかのうちに、突然海パンロッキーがシリンに抱きついてきた。
「きゃあっ!?」
――そして次の瞬間には、今度はシリンが二人になっていたのである。
まあ、なんていうかお話ですし(苦笑) 投稿者:スレア&ムサシ 投稿日:2001/01/13(Sat) 02:01
彼女の行動は突発的といえた。
ムサシとの、あまりにも偶然的な、奇跡的といってもいい再会が彼女の思考を鈍らせたのかもしれない。
混乱した彼女は、とりあえず逃げることを選んだのだ。
「・・・・・・早まっちゃったかなぁ・・・・・・」
人でごった返している大通り、あてもなくとぼとぼと歩きながら彼女は少し後悔していた。
自分勝手な行動で、マイナやクキに迷惑をかけたことに。
クキはともかく、マイナは放っておくとどうなるかわからない。ましてや彼はハッカーなのだから。
クキ君がいるから、そんなに心配要らないとは思うけど、後味が悪い。
「・・・・・・はぁぁぁ・・・・・・」
何を考えても暗い方向に思考が行く自分に少し嫌気がさし、ため息をつく。気が付いたらいつのまにか足も止まっていた。
「とりあえず、新しい宿を見つけて、二人をつれてくるのが一番かしら・・・・・・」
そこがホテルの前だったのもあり、そんなことを考え彼女はホテルへと足を向けた。
「こちらの部屋をお使いください」
ボーイの、半ば機械的な案内にしたがって、最上階の部屋へと案内される。
結構な高さのホテルで、眺めは良く、海戦場も良く見える。
「ムサシがいたりして・・・・・・」
などと思いつつ、見やると、人が海に落ちていくところだった。観客席から。
「・・・・・・?」
理解できないながらも、興味をそそられ、彼女はしばらく眺めていた。
「ふぁぁ・・・・・・」
大きな欠伸と共に、彼――ムサシは身を起こす。
窓から入ってくる光は、茜色の変わっている。
「・・・・・・なんか、久しぶりによく寝たな・・・・・・」
頭を掻きながらゆっくりと立ち上がる。
「みんな帰ってこないな・・・・・・しゃーない・・・・・・飯でも食いにいくか・・・・・・」
重たい体を引きずって、彼は部屋から出て行った。
「・・・・・・あ・・・・・・」
ずっと外を見ていたスレアは、ふと我に返る。空はいつのまにか朱に染まっていた。
「いけない・・・・・・ついみいっちゃってた・・・・・・。早く二人を呼んでこないと」
慌ててスレアは部屋から飛び出し――
「うわ!」
「きゃぁ!」
見事に人に激突し、二人とも転がる。
「あいたたた・・・・・・」
「ご・・・・・・ごめんなさ・・・・・・」
謝ろうと相手の顔を見て、スレアは固まる。
「そっちこそだいじょ・・・・・・」
相手もまた、スレアを見て固まった。
「・・・・・・スレア?」
「・・・・・・ムサシ・・・・・・」
二人の間に、永い沈黙が訪れた。
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久しぶり&駄文ですみません。
なんとかここから収束にもっていきますんで。
ホマレ 投稿者:中島上等兵(柳すなわちグルタミン) 投稿日:2001/01/13(Sat) 14:49
アルクを見送った後、中島上等兵とラスファーは焚き火を起
こして火にあたっていた。
無論、濡れた被服と、水中で消耗した身体を暖めるためである。
「さて、ラスファー殿も救出されたことであるし、今後、どう
展開致そうか」誰に問うともなく口にする中島上等兵。
中島上等兵は愛飲している軍用たばこ「ほまれ」に火を灯し
うまそうに一服吸うと、ラスファーにも勧めた。
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ラスファーって愛煙家だったっけ?
未成年ラスファー 投稿者:ラスファー(砂時計) 投稿日:2001/01/13(Sat) 18:33
「え・・・、ぼ、僕はたばこは・・・(^^;」
13歳の子供である。たばこが吸えるわけがない(笑)
当然遠慮するラスファーであった。
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暇だったのでかなり短い書き込みをさせていただきました(笑)
そこにさらにふたり 投稿者:ルフィー(神永 緒忍) 投稿日:2001/01/13(Sat) 22:45
ラスファーと中島が暖まっているところに、ルフィーとセピアもやってきた。
「さて、ラスファーさんは見つかりましたけど、このあとどうします?」
「とりあえず、シリンさんたちのところに行きましょうか、ラスファー、ルフィー、中島さん。」
「そうだな。でも、どこにいるんであろうか?」
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久しぶりです。とりあえずあとはムサシの捜索ですね。