準決勝、第2試合 投稿者:ルネリオ 投稿日:2000/07/05(Wed) 15:20
先程の第一試合での歓声がなりやまぬなか、第2試合が始まる
「開始!」
審判の合図とともに、ルネリオは剣をぬいて右手でかまえた。
相手の男は斧をかまえ、猛然と走りこんでくる
「斧は大振りになった所が一番危ないんだよね」
ルネは相手にも聞こえないほどの小声で呟くと、かまえた剣を前に突き出す感じで間合いをつめた・・・
相手の男は、わずかに突き出された剣先を斧ではじき飛ばそうと思い切り振りぬく。が、
(ここだ!!)
男の斧は剣先を捕らえていたが、そこには剣どころかルネの姿もなかった・・・
「やっぱり、見えないんだね」
昨夜のリンとの決闘で、リンが使った死角に入る避け方を見よう見まねでルネは試したのだ・・・
「うん、それじゃ、もったいないけど、ムサシさんが待ってるんで」
ルネは体をひねると、回転するエネルギーにちからをのせて相手にたたき込んだ・・・
背後からの一撃で相手の男はその場に崩れさるとそのまま気を失なってしまう。
「勝者!!ルネリオ」
わきあがる歓声の中で審判がコールすると、ルネリオはいい知れない感覚に襲われる。
念願のムサシとの勝負に対する喜びか・・・それとも、恐怖か・・
引き続いておこなわれる決勝にその感覚を残そうと、ルネリオは舞台から降りることなく、ムサシを待つことにした。
ルネリオは帽子に手をかけて、相手が来るのをじっと待っていた。
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このまま、決勝突入しちゃってください!!
いきなり邪魔が! 投稿者:シリン=ダー(みねの) 投稿日:2000/07/05(Wed) 20:56
「まさかシリンちゃんが誘拐されるだなんて――!」
まさか自分たちが競馬大会に出場している間にそんなことになるとはつゆとも思っていなかったセピアは唇を噛んだ。
ところが――。
武術大会が行われている闘技場に急行しているとき、セピア達の前に道士姿の男が立ちふさがった。
「ハドソン、お前、組織を裏切ったな!」
「た、大兄!」
「あの初心者は生身で売買するんじゃない、殆ど白に近いデータをはがして複製するんだ。お前が勝手にあれを売ることでどれだけ組織に損害を与えるのかわかっているのか!しかも組織の本拠地を教えるとは言語道断!カロンに発見されでもしたら組織は終わりなんだぞ」
「うっ――」
「ちょっと!お取り込み中悪いんですけど、彼女は私達の大切な仲間よ!こちらに返していただくわ」
「姉さんの言うとおりだわ!」
そう言うとセピアとルフィーは戦闘態勢に入った。
「ふん――書庫解凍(メルト)・ログクラッシュ・実行(ラン)!」
道士姿の男は先日中島達に放ったのと同じ違法魔法をセピア達に放った。
「きゃあっ!?」
そのまま倒れ込むセピアとルフィー、そして巻き添えで朴とハドソン。目覚めたときには初心者の情報は綺麗サッパリ忘れているだろう。
「こいつには、組織の方で制裁を与えねばな」
そう言うと男はハドソンを背負った。
二人の女にも商業価値はあるだろうが、今は男一人なので、裏切り者のハドソンを運ぶので精一杯だ。それに価値と言っても、初心者データの何分の一でしかない。
男は気絶したハドソンと共に消えてしまった。
「んっ……あら、私はどうしたのかしら?」
「ええと、ごめんなさい姉さん、私もよく憶えてないんですけど。朴さんは?」
「さぁ、な。さて、お前さん達は武術大会決勝に行くんだろう?俺も、賭けで更に稼がせてもらわないとな」
「わー、いよいよ決勝ですぅ♪」
そのころシリンは、パルスの飛び交う電脳檻の中で、宗が根負けして持ってきた小型モニターで武術大会決勝の生中継を見ていたのだった。
デッドヒート(白熱) 投稿者:アル(宗一郎) 投稿日:2000/07/06(Thu) 17:11
「さてと、ステフ様も見つかったことですし、とッとと帰りましょう」
「あら、ステフは私が武器を作ってあげる約束したんだから。ねえ、ステフ」
「本当ですか?」
「あ・ああ、本当だから、顔を近づけるな」
ずいっと前にせまってくるアールセキンに逃げ腰になりながら、ステフは慌てて答えた。
なら仕方ありませんが、とアールセキンは不満げに眉を寄せ、ですが、と言葉を続けた。
「そちらのアピア様が何か良からぬ事をせぬよう見張る必要がありますね」
「私がなにをするっておっしゃるんですか?」
「いえ、それは私の口からはちょっと……」
「言えないわけ?」
「ええ、さすがにこのような天下の往来で言うわけには」
「どんなことよ!!」
「ははは、冗談です」
沈黙。
「マイナ、この男っていつもこうなの?」
「うん!!」
マイナの元気いっぱいな返事に疑う余地はない。アピアはアールセキンをじっくりと眺め、そして大きく溜息をついた。
「疲れない?」
「ううん、すっごく楽しいよ」
「はっはっはっ、そうでしょうそうでしょう。よく人から『見てて飽きない男』と言われます」
「確かに傍から見てると、漫才みたいだよな」
食後のアイスティーをすすりながら、ステフが口を挟む。
「さて、行きましょうか」
「行く?」
「どこへ?」
「もちろん武術大会の会場です。決勝がもうそろそろ始まりますよ」
2人の問いに、アールセキンはにこやかな笑みで答えた。
「あ、もちろんあなたは誘っておりませんから」
「私がどこへ行くのも勝手でしょ?」
「ええ、そのつもりでしたらご自由に」
「じゃ、行きましょう、ステフ、マイナ」
すっとアールセキンから視線を外すと、今までとはうってかわった態度でマイナとステフに微笑みかける。
「わーい、決勝決勝」
「あの野郎がやられるとこ、見ないとな」
こうして、4人もまた会場へと向かった。
本気モード! 投稿者:ムサシ 投稿日:2000/07/07(Fri) 03:25
「さって・・・・・・と、行くか・・・・・・」
係りの人の合図でムサシは控え室を出る。
闘技場はもはや興奮の坩堝と化していた。
ルネリオは入場口からでてきたムサシをみて、満面の笑顔を広げる。
とりあえず、無視して上に上がるムサシ。
「まってましたよ、やっとですね!ムサシさん♪」
まるで友達か近しい先輩に接しているように話し掛ける。
「ああ、俺も待っていた・・・・・・残念だが楽しむ余裕はないがな・・・・・・」
対するムサシの表情は固い。
「本当は辞退したかったんだが・・・お前じゃなかったらな・・・」
「なにかあったんですか?迷いは剣を鈍らせますよ?」
心配そうに覗き込む。
「ああ、心配ない。戦いは別だからな・・・」
そういうと、刀を両手で一本ずつもち、構える。
「二天一流ですね!まさかこの目で見れるなんて!」
まるで憧れの有名選手に会ったかのようにはしゃぐルネリオ。
「じゃあ僕もいきなり本気で行きますね♪」
ルネリオもゆっくりと剣を構えた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
さて、かかってきなさい!(爆笑)
久しぶりの登場ですが。 投稿者:中島邦昭上等兵(グルタミン) 投稿日:2000/07/07(Fri) 20:56
モニターを前にして中島上等兵は困っていた。
(何だか目を離した隙にシリンは行方不明になるし…とりあえ
ずセピア殿が元気でおられる様子、まこと良いのであるが、
さて、自分はいったいどうするべきだろうか…)
そこへ西崎が勢い良く入ってきた。モニタに映し出されるフ
リーズとセピアの映像を指し、嬉しそうに言いたてる西崎。
「よう! 上等兵の言ってた女ってこれだろ! あんたのコレ
か? けっこうきれいなんだな!」
そういって小指を立て見せる西崎。
「っばっばっ馬鹿いうでない! 自分はセピア殿の警護を任じ
ていただけであって、その、とにかくなんだ、そういうのでは
ない!」
「ふぅん。まぁいいや。でも上等兵ドノ、護衛は他でもしてた
んだろ」
「あぁ。シリンと言う名のお嬢さんだが、何だか目を離した隙
に行方が判らなくなってしまったのだ」
「それっていつごろの話だ?」
「うむ。このあいだの…」
そう言って話をしてゆくうちに、どうも西崎も中島上等兵も
同じ時期に記憶を喪っているらしい事が判った。
「そうだよなぁ。だいたい、その前後だぜ、上等兵と一緒にパ
ーティーなったのも」
「ぬひょひょう!いっちまうぜぇ!トンじまうぜぇ!」
ロッキーが、俺もいるのだ、と主張せんばかりに雄たけびを
あげる。
「あ、それからコイツな」
「あと、渋澤殿もであるな」
「上等兵殿はどうするんだい? どうも俺の予感では俺らぁが
記憶を喪った前後は何かある気がするのだが…」
「あぁ。どうも気づいたら人民服姿の敵が多くいたよなぁ」
黙って聞いていた渋澤も口を挟む。
「ともかくだ、さいわい、セピア殿は元気な様子である。まず
はセピア殿と合流しよう」
「いいのかい、俺らが行ってもよ?」
「ん…自分の友達ということで問題ないであろう…」
「じゃぁ、行きますかぁ」
「おーい、ロッキーっ! 出発するぞ〜!」
セピアのいる場所を目指して出発する4人。
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男ども、行動が早いですねぇ。
ムサシとルネリオどちらに賭ける? 投稿者:セピア=インフラレッド 投稿日:2000/07/07(Fri) 21:52
道士姿の男の違法魔法によってシリンの記憶を消されたセピア、ルフィー、朴哲周は何事も無かったかのように武術大会決勝会場に到着した。
『姉さん見て、ステフさん、アルさん、マイナちゃんたちだわ』
会場入り口に向かって歩くマイナ、アールセキン、ステフたちにセピアたちが手を振った。
彼らから少し距離をおいてアピアが付いてきていた。
『あら偶然、あなた達も来ていたのね。ご一緒に観戦しましょう』
『セピアさん、競馬大会決勝はいかがでしたか?』
アールセキンの問いかけにルフィーが先に応えた。
『お姉さん、2着だったの。凄いでしょ! 』
『セピアさん、おめでとうございます』
『アルさんの早足のお陰で出場に間に合ったのです。改めてお礼申します』
『アルのおいちゃんはスーパーマンなんだよ』
『セピアさん、マイナさん、そのように言われる照れてしまいますよ。』
『間もなくムサシとルネリオの試合が始まる。話しはそれくらいにして中に入ろうぜ』
『ではみなさん、ステフさんについて行きましょう』
『アピアおねえちゃんもいっしょに行こうよ』
『マイナったら、とても良く気が付くお利口さんね。う〜む、とっても可愛いわ』
『決勝に勝ち残ったムサシとルネリオ、どちらが勝つか賭けをしてみないか?一口50Gで何口でも結構。金のない者は金利の良心的な瞬間一割で融資するぜ。さぁ一発決断しようぜ!』
金に抜け目ない朴哲周はみんなのギャンブル心を煽り立て掛け金を集めて回った。
『セピアはムサシさんに4口賭けるわ』
『ルフィーさんは誰に何口賭ける?』
『アールセキンさんは、誰に何口賭ける?』
『ステフさんは、誰に何口賭ける?』
『アピアさんは、誰に何口賭ける?』
『マイナちゃんは子供だから賭事はダメだ』
『やだ〜い。おかねもってないけどマイナもやりた〜い。』
『マイナったら、たまらなく可愛いわ。アピアがマイナの分を立て替えさせてもらうわ』
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シリンが拉致されていることなどセピアたちの記憶からすっかり消されてムサシとルネリオの決勝試合のギャンブルに夢中になってます。(爆笑) はたしてシリン救出にメンバーたちが向かうことが出来るのでしょうか?
信じて疑う事なかれ―― 投稿者:マイナリス=グリム(μξ) 投稿日:2000/07/09(Sun) 23:48
「じゃあ、ボクがいっちばぁんっ!」
マイナが、背伸びをする様に手を上げる。
「どっちが勝つか、言えば良いんだよね?」
「そうよ。」
一応、趣旨は理解しているようだ。
確かめる様に、アピアに尋ねる。
「じゃあボク、ムサシのおいちゃんの方、オウエンする〜♪」
「おう、で、何口かける?」
「?――クチ?」
「あ”ー、誰か説明してやってくれ……」
面倒そうな朴哲周に代わり、アルがマイナの視線にまで腰を降ろし、話しかける。
「マイナ様、数にすると、いくつくらい応援されますか?」
「いっぱい♪」
要領を得ない。
「ふむ、では、1から10の数で言うと、いくつですか?」
「じゅうっ!」
「……と、言うことだそうです。」
アルは、朴哲周に微笑みかけた。
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ガルさんの時同様、負けるとは万に一つも思わないマイナです。
それにしても、文の調子、悪いです。どこか、ヘン。
新たなる助っ人(訂正版) 投稿者:セピア=インフラレッド 投稿日:2000/07/17(Mon) 09:03
『あら、上等兵たちじゃないの』
セピアの呼びかけに気づいて中島上等兵を先頭にロッキー、西崎、渋澤たちがやって来た。
『上等兵ドノ、こちらのお方は?』
中島上等兵の返事を制して西崎と渋澤がセピアに応えた。
『中島上等兵ドノの戦友の西崎と申す』
『同じく、渋澤と申す』
西崎はセピアの顔をじっと見るなりニヤニヤしながら中島上等兵に小声で耳打ちするなり彼の脇腹を抓った。
『モニターで見るより実物は綺麗だな。上等兵ドノも隅に置けないな』
『痛い! っばっばっ馬鹿いうでない! 』
『みなさん、どうかしましたか?』
『いやいや、なんでもないでござる』
赤くなった上等兵を尻目に西崎と渋澤たちはニヤニヤしている。
『シリンちゃんの姿が見えないけれど、上等兵たちと一緒じゃなかったの?』
『途中まで一緒だったのだが目を離した隙に行方が判らなくなってしまったのだ。みんなのもとに帰ったとばかり思っていたのだが』
『それいつごろの話しなの?』
『記憶をたどって想い出すと頭が痛くなるのだ。』
ロッキーが相槌をする。
『トンじまってるぜ〜』
今度は渋澤も相槌をする。
『確か大勢の人民服姿の敵がいたような気がするが』
『人民服ですって!!』
その言葉にセピアは何か心に引っかかるものを感じたが思い出せないでイライラしている。
ちょうどそこに牧場主ラルクが詰め襟学生服を着た若者を連れてやって来た。
『あら、ラルクさん。あの時は足痛そうでしたけどいかがです?』
『道端で足を吊ってしまい立ち往生している所をこの学生に助けられセピアさん達がこの会場にいるので無理を言って連れてきてもらったのじゃ』
学生帽を被り詰め襟の学生服に下駄履きのアンバランスな格好の若者にセピアはお礼を述べた。
『ラルクさんがお世話になりました。改めてお礼申します。貴方の名は?』
『僕、二十六木 渉(とどろき わたる) です。ワタルと呼んでください』
『ところでセピアさん、例の件をみなさんに伝えたかな?』
『例の件って何ですの?』
『覚えていないとはセピアさん、一体どうしたことなのじゃ。ルフィーちゃん、朴さんはいかがじゃ?』
ルフィーも、朴哲周もセピア同様に頭に?マークがいくつも並んだ顔をした。
『どうやら3人とも何かのショックで記憶喪失に陥ったようじゃのう。ところで生き証人のハドソンはどこにいるのかな?』
『ハ ド ソ ン!?』
セピア、ルフィー、朴哲周は同時に異口同音に叫んだ。
『それも覚えてないのか?どうやら、やつらがハドソンの口封じをねらってみんなの記憶を消し去った可能性が大だ』
その言葉に中島上等兵も合点し、頭の中でもやもやしていたものが解消されたようだった。
『われわれも、やつらに同じ手で記憶が抹消されたのだ』
ラルク叔父が改めてみんなにシリンの拉致されたことを告げた。
ワタルが口ずさんだ。
『どうやら、敵は相当手強そうです。僕も皆さんと一緒にシリンさん救出に手助けさせてもらいます。』
セピアは目の前の舞台で雌雄を賭けて戦っているムサシとルネリオに目を遣った。
『間もなく勝負がつくでしょうから試合が終わるのを待ってムサシさんとルネリオさん達にも加わってもらいましょう』
ラルク叔父が口ずさんだ。
『120人もの凄腕の人民服兵に守られビル全体が要塞のようじゃ。』
セピアがその後を継いだ。
『上等兵ドノ達や私たちの記憶を抹消する凄腕の強敵もいることだし、シリンちゃん救出にあたっては私たち二つのグルーブに別れ一方の部隊が陽動作戦をして敵を引きつけている間に別の部隊がシリンちゃんの救出に向かった方が懸命かもね』
ルフィーが口ずさんだ。
『それでは救出に向かう2つのグループのリーダーを決めましょう』
『それでは、みなさんからリーダーを一人ずつ推薦してもらいましょう』
『推薦って何?』
『マイナさん、それはですね・・・・』
アールセキンはマイナと同じ目線で言葉の説明に翻弄されている。
その時、会場に居合わせたアレイクの姿がセピアの目に飛び込んできた。
セピアはアレイクの所へ行って声をかけた。
『アレイク、久しぶりだわね。あなた相変わらず手が早いのね。傍らにいる美人はあなたの新しい恋人のようね』
『そんなことよりセピア、敵討ちの俺を殺さないのか?』
『今はそれどころではないのよ。われわれの仲間が拉致され救出に向かうところなの。あなたとは一時休戦するわ。敵は多勢でかなり手強いから、あなたにも手伝ってもらいたいの。その気があったら向こう側の応援席にいる私たちの所へ来てね』
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サブキャラ登録。
名称:二十六木 渉(とどろき わたる) 通称ワタルと呼ばれている
年齢:十七歳
性別:男
種族:人間
職業:武術家
備考:
特技は柔道と空手。何時も下駄を履き腰に手ぬぐいをぶら下げ
学生帽と詰め襟の金色の5つボタンの黒い学生服を纏っている。
詰め襟の学生服に下駄履きのアンバランスなど気にしせず下駄をカランコロン鳴らすのを楽しんでいる様子。
楽天的で一目惚れが激しく一度惚れ込んだ女性にとことん愛を捧げるタイプ。
見え始めた悪意―― 投稿者:マイナリス=グリム(μξ) 投稿日:2000/07/17(Mon) 01:05
「ちょっと待ってっ!
――決勝が終わったら、すぐに突入する気?!」
口を挟んだのは、アピアだ。
「何か、問題でもある?」
「疲れ切ったムサシを、少しは休めてあげないと。
――それに、まだ協力してくれそうな人はいないの?」
「そういや、兄貴やガルは?」
「師匠――リン様もいませんね。」
「アレイクは、来てくれるかしら……」
周りを見回し、ここにいないメンバーを確認する。
「では、夜にするか?夜襲は慣れているが……」
「いえ、それだとマイナ様が寝てしまうので、ちょっと――」
話が少しずれる。
「子供を戦場に連れて行く気かっ!」
「マイナ様が行かないのなら、私も行きませんよっ!」
まるで子供の理屈だ。
「……シリンおねぃちゃん、どうしたの?いなくなっちゃったの?」
マイナが、心配そうに尋ねる。
「ああっ、そんな目で見ないでっ……」
「う、わかりました。マイナ様がそういうのなら、私も救出に一肌脱ぎましょうっ!」
何がわかったのか、頷く。
「では、夜明けにしましょうっ!
――上等兵殿が言った『夜襲』という言葉があるように、夜じゃ警戒していて奇襲にならない気がするの。
それこそ、夜明けに襲撃されるとは夢にも思ってもいないでしょうし、明るくなる頃になれば、相手も気が緩んでくるでしょう。」
一同の顔を順に見渡し、異存が無いかを確認する。
「賭け事どころじゃ無くなっちまったなぁ……」
「シリンの方が、大事だ。」
朴の残念そうな呟きに、ステフの言葉が応じる。
「それにはまず、決勝が終わらなきゃね。」
皆の目が、決勝舞台『夢現』へと注がれた。
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悪意=組織の事です。
12(メイン)+6(サブ)+2(渋と西)=20人……。
あ、ルネさんがどうなるかわからないですね(19人)
全員参加と仮定すると1チーム約10人ですか。……ちょっと多いですね(汗)
と言うわけで、決勝のルネさん、ムサシさん、お願いします〜
決勝戦の終了を待ちわびて……<襲撃は慎重に> 投稿者:ステファン=ノティス 投稿日:2000/07/17(Mon) 04:15
「決勝だけじゃない。シリンを助けに行くならば他にもいろいろ準備があるだろ?全員の体調を整えて、尚且つ装備も万全にすべきさ。そうじゃなきゃ多分――負けるぜ…」
ステフの言葉に全員が注目する。
「確かにその通りだわ。でも、時間が経てば経つほどシリンちゃんが危ないかもしれないのよ?!そんなに悠長にしてられる時間なんかないと思うわ」
セピアが憮然とした顔で言う。皆も頷きながらもう一度ステフを見る。すると、ステフの顔には微笑が浮かんでいた。
「――安心しろ。シリンはまだ無事だ」
「ほう。何でわかるんだ、おちびちゃん?」
あっさりと言い切るステフに、渋沢が嘲笑混じりに問う。そのしぐさを見て少しむっとしながらもステフが答える。
「シリンを連れ去った理由は、多分シリンの冒険者コードが目的のはずだ。おれはよくしらねぇけど、初心者のデータは闇では高く売れるらしいからな。まず売り物にするには、冒険者データの特殊なフォーマットとコードとかの解読とコピーが必要だ。手順としては、最初にコード等の解読、そのあとフォーマットを行い、最後にコピーだ。そして、解読に1日、コピーに半日、フォーマットには丸1日かかる。シリンがさらわれたのは昨日の夕方……多分今ごろは牢屋の中でそこそこにいい待遇でも受けてるんだろうさ。死んでしまえば冒険者データなんかごみくず同然だからな」
一通り言い終えて息をつくステフに、マイナ以外の誰もが不信そうな顔を向ける。真っ先に疑問を口にしたのは、裏の世界にも多少なりとも関わっている朴だった。
「――お前……やけに詳しいじゃねぇか?いったいなにもんだよ?」
当然の疑問だった。ステフにも、誰かからその質問が出ることは予想ができていた。しかし、あまり思い出したくないことではあったのだが。
「―――昔、おれも似たような目に会った…ただそれだけだ」
眉間にしわを寄せ、絞り出すような声で答える。それ以上詮索されないことを願いながら。
幸い、それ以上訊いてくる人間はいなかった。ステフがこの状況で冗談を言ってもしょうがないし、根拠のない嘘をいうような人間じゃないのは会ってから日が浅いこのメンバー達でも薄々わかっていたから。
「そういうわけで、襲撃は全員がそろって、準備も整ってからでいいな?」
ステフは皆から異論がないのを確認すると、自分の髪を一本に編み始めた。
「ねぇ、ステフ。なにやってるの?」
アピアが不思議そうに尋ねる。
「別に。ただ、この人ごみの中を歩くのに髪が引っかからないようにするだけさ」
そう言いながら、三つ編みにした髪を帽子の中にしまい、背を向けて歩き出す。それを見て、アピアが興味しんしんでステフの後に続く。
「ねぇねぇ!いったいどこ行くの?」
「うるさいな!トイレだよ、ト・イ・レ!!」
「なぁんだ。試合始まってるんだから早く帰ってくるのよー?」
「わぁってるよ!」
そしてステフは人ごみの中に消えていった。
観客席の出入り口をくぐると、ステフはトイレの方向には目もくれず、会場の外に向かって歩き出す。会場を出ると、グリフォンを呼び出し、それにまたがって天井が開いた夢幻のドームの縁に降り立った。そして、口に指を当てる。
ピー―ピュルルルル……ピュルルル……ヒュイ――――……
ゼフィロスの街によく澄んだ指笛の音が響き渡る。
間もなくして、周囲から数十羽の鳥達が集まってきた。
観客席でステフを探していたジンクにもステフの指笛の音は届いていた。
「マスター!ステフの指笛が聞こえます!」
「ほんとか!?指笛……ステフがクリ―チャ―に助けを求めてるのか?」
ジンクの叫びを聞き、空中からステフを探していたクトファーが急降下で降りてくる。
「わかりません。でも、耳を澄ましていれば声が聞こえるかもしれないです。そう遠くではなかったですから」
「よし、頼むぞ」
目を閉じて集中するジンクの傍らで、クトファーは祈るような気持ちでジンクの答えを待っていた。
その頃ステフは、集まってきた鳥達に、ホログラム再生機で一人の少女を見せていた。
「いいかい?この女の子をどこかで見かけたらすぐに僕に教えてね?この女の子の居場所が知りたいの。他にも猫さんや犬さんとかにも頼んでくれると嬉しいな。頼まれてくれるかな?」
ステフの言葉に、ある者は一声鳴いて、ある者はこくりと頷いて、数十羽の鳥達は思い思いの方角に飛んでいった。
「どうかシリンが見つかりますように……」
鳥達を見送りながら、手を組み目を閉じて祈る。
(――どうか…以前の僕のようにフォーマットが終わっていませんように………)
祈るステフの下からは観客の野次やら歓声やらが聞こえてくる。
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あぅ。マイナにさき越されちゃった(苦笑)
ってなわけで、現実逃避気味の書き込みです。
ああ。今日から試験期間……いったいいくつ落とすんだろう?
なーんて愚痴は置いといて、ガルって別行動じゃなかったっけ?どこかにガルっぽい口調があった気がするんだけど。
ま、いいや。
あと、早くシリン救出に向かいたいのはわかるけど、今月いっぱいでしばらくお休みしてしまうルネのためにも、決勝戦を優先して早く終わらせちゃいましょう!
そんなわけで、忙しいとは思うけどもムサシ&ルネ、頑張ってください!
新しい仲間を迎えて。 投稿者:中島上等兵(グルタミン) 投稿日:2000/07/21(Fri) 23:29
「ワタル殿、貴殿はなかなか強そうだ。ここで共に戦列に加わ
ってくれるとは有り難い。自分は中島邦昭帝国陸軍歩兵上等兵
である。よろしく頼むぞ」
そう言って右手を差し出す中島上等兵。
「はい。これもなにかの縁です。こちらこそよろしく」
武術家と帝国軍人、二人の闘う漢がここに邂逅した。
続いて、新しく加わった仲間に、セピア、ルフィー、朴哲周、
西崎、渋澤と続いて自己紹介をする。ロッキーは中島上等兵が
代わって紹介した。
和やかな雰囲気の中に新しい仲間を迎ええる事ができた一行
だが、しかし、シリンが拉致されているという事実、その身柄
を奪還し解放すると共に、敵組織と闘うという使命はその場に
いる全員に共通する意識である。簡単に自己紹介を済ますと、
さっそく実務レベルでの話し合いと相成った。
救出作戦は慎重に!! 投稿者:セピア=インフラレッド 投稿日:2000/07/24(Mon) 12:11
セピアたちの視線が会場中央の二人、ムサシとルネリオに注がれている。
決勝が始まって40分が経過したが一進一退のまま決着がつかない。
その時、ムサシは観客席の中からステフの姿を偶然に捉えると心の靄が晴れたようにムサシ本来の姿に戻っていた。
そして刀を両手で一本ずつ持ち頭上に大きく構えながら余裕の表情でルネリオの出方を窺っている。
『ルネリオ、そろそろ決着つけるぞ』
『じゃあ僕もいきなり本気で行きますね♪』
ムサシは正眼の構えをとりルネリオとの間合いを詰めるとムサシの刀がルネリオに突入した。
ルネリオは昨夜のリンとの死闘で会得した死角に入る避け方を全エネルギーを注ぎ実践した。
ムサシの刃先がルネリオの身体に突入する瞬間、ルネリオの身体はスパークした閃光を伴いながら
スローモーションのコマ映像の如く宙を泳ぎだすやミクロの乱数の渦になって消滅してしまった。
『あっ、ルネリオさんが突然消えちゃったわ! 』
セピアは驚いた顔をしながら叫んだ。
観客席に居合わせた大勢の観客たちも何事が起こったのか訳も分からず唖然とした顔をして広い会場が静寂に包まれた。
ムサシの目の前の床にはルネリオ愛用の帽子だけがポッンとして残されていた。
ムサシは無論のこと審判員も途方に暮れていた。
前例の無い事態に審判員たちは協議を重ねることになった。
30分の協議の結果、不戦勝でムサシの優勝が宣言された。
やがて会場中央で表彰式が挙行された。
『ゼフィロス武術大会の優勝者はムサシ殿に決まりました。賞金とトロフィーが贈られます。会場のみなさんムサシ殿に拍手をどうぞ』
『武芸者として不本意なので、せっかくですが辞退する。』
ゼフィロス市長と関係者にお辞儀をすると、さっさと踵を返してステフたちのいる観客席に向かった。
一方、ステフの指笛を敏感に察ししたジンクはステフの居場所を突き止めクトファーに報告すると
ガル、リンたちを伴って武術会場にやって来た。
アレイクとシュバルツカッツェもセピアたちの前にやって来た。
『アレイク、来てくれてありがとう。連れの方のお名前は?』
『セピア、こちらはシュバルツカッツェさんだ。一緒に参戦してくれることになった』
『初めましてセピアさん。シュバルツカッツェと言います。お仲間に加えさせてください』
セピアは居合わせたメンバーの顔を一人一人確認していた。
『みなさん、これで全員揃いましたね。ご存知でしょうがシリンさんが誘拐されました。これから皆さんと彼女の救出に向かうのですが敵は120人余りの多勢で武器を持ち、しかも同士姿の違法魔法を駆使する強敵にガードされてます。ステフさんの言うとおり敵の狙いはシリンさんの冒険者コードを奪うことのようです。ステフさんの言うとおり敵はかなり手強いですので十二分な準備が欠かせません皆さんそれぞれに必要な武器などを揃えて準備して下さい。救出作戦に当たって敵の目をくらますため幾つかのグループに別れて攻撃した方が良いかもしれませんので各グループのリーダーを選びたいと思います』
『シリンを誘拐したやつらはハッカーやろ! だったらカロンに通報したら簡単やろ?』
『そんなことしたら逆効果よ。逆上した敵はシリンさんに何をするかわからないわ。みなさん作戦決行の良い案があったら申し述べて下さい』
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ムサシさんとルネリオさんの決勝を楽しみにしていたのですが突然のハプニング・・・ルネリオさん(テイ様)の事情で仕方なく急きょ決勝を終了させるべく勝手に書いてしまったことをお詫び致します。
メンバーが揃ったようですので、シリンさん救出作戦がいよいよ始まります。
敵は竜尾のボスを筆頭に違法魔法を駆使する同士姿を含めて120人余りの人民服の強敵揃いで罠を仕掛けて待ち構えているかも知れません。
猫と少年の消失 投稿者:シュバルツカッツェ(みねの) 投稿日:2000/07/24(Mon) 16:46
「おい、ムサシさっきのはいったいどうしたんや?」
セピア達が作戦を立てようとした時、別の場所で一人寂しく決勝戦を観戦していたガルが彼らを見つけてやってきた。
「んー、それが俺にも全然解らないんだよ。突然あのルネリオって奴が消えてしまって――コードは消滅していないのに、あいつの存在している座標だけ突然ワープしたらしいんだよ。でなければ、俺がハッカーとして強制デリートされるところだった」
「はぁ?なんやそれ」
「それはこっちがききたいぐらいだ」
そんな会話がガルとムサシの間で交わされている一方で、カッツェはその原因がだいたいわかっていた。
(きっとこの帽子がエラーを引き起こしたのね)
ルネリオの赤い帽子は、ムサシによってカッツェに手渡されている。
カッツェはアレイクの法衣の裾をちょっと引っ張った。
「ん?何でしょう、カッツェ様」
「お願いがあるの。私の『正体』、絶対にこの人達にばらさないで欲しいのだけど」
「一体何故――いえ、カッツェ様のご命令とあらばこのアレイク、仰せの通りにいたしますが」
「ありがとう」
アレイクの返事を聞くと、カッツェは極上のほほえみを彼に返した。二人の会話は、作戦会議と討論に夢中な他のメンバーには届いていない。
そして同時に彼女はあるアプリケーションをセットした。
「でも、やっぱり貴方の崇拝を受けるわけには行かないわ。『伝説の賢者』シュバルツカッツェはゼフィロスがデリートされたときに一緒に消えたの」
「カッツェ様!?」
「私はルネリオのいる座標に移動するわ。こんな危険な違法アプリケーションのエラーで飛ばされたのよ、恐らく――かなりの確率で現場にバグが発生しているわ。彼がカロンに消されてしまう前に、賢者クラスが使えるデータ修復魔法でルネリオを助けなければならないのよ」
そうだ忘れていたわ、とカッツェはアプリ倉庫から見慣れぬ道具アプリケーションを取り出し、アレイクに手渡した。
「これは何ですか?カッツェ様」
「セピアさん達の話を聞くからに、相手は『ログクラッシュ』を使ってくる。これはその魔法専用の『バスター』よ。これを使えば記憶を消されることはないわ」
バスターとは、ウィルスや違法魔法アプリケーションを検知しデリートする、いわば「ウィルスバスター」の役目を持つアプリケーションで、合法的に認められているものである。
「……はい、確かにお受けいたしました」
「一つだけ忠告するわ、あなた達が相手にしようとしているのはアクシス最大のハッカー組織。くれぐれも気を付けて」
そしてカッツェはアプリを起動させた。
「書庫解凍(メルト)・テレポーテーション・実行(ラン)!」
カッツェの身体はきらきらとした光の粒と化し、文字通り解けるように消えていった。
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最初からカッツェはルネリオがいなくなったら登録消そうと
思っていたので強引にこうしました。
アレイク、振られてしまいました(爆)
ボスキャラ? 投稿者:ツォウイン(宗一郎) 投稿日:2000/07/24(Mon) 18:44
その頃、ゼフィロス市街地の一角で怪しげ男が歩いていた。
『龍尾』の団員の一人でシリンを誘拐したあの、道士姿の中国人風の男だ。
男は挙動不審な動きをしながら、表通りを抜けて横道へと入っていく。
裏通りは、両側に並んだ建物のせいで、昼間からやけに薄暗くじめじめとしている。
地面には所々、濁った水溜りらしきものがあり、男は身軽にそれを飛び越えながら進んで行った。
そして、裏道のさらに奥にある一軒のあばら家へと足を踏み入れる。
中に入るとそこは異様な臭いが広がっていた。
原因は家のそこらじゅうに並んでいる、古木や動物の皮、爪、肝などだ。
その中にぼろい寝台を横にすえて、大きめのデスクの前に一人の男が腰掛けている。
道士と同じく、古臭い中国風の服に身を包み、男だというのにしっとりとした黒髪をダラダラと伸ばしている。
絵を細めて静かに笑っている顔の上にかかった銀縁の丸めがねが印象的だ。
「やあ、いらっしゃい。一体何をご所望で?」
デスクに肘をついたまま、男は道士にそう問いかける。
「ああ、龍の尾の煎じ薬を頂けませんか?」
「なるほど、そっちの方ですか?何か、仕事の方で問題でもありましたか?」
「ツォウイン様にお伝えしておきたいがことがありまして。まず一つ目ですが、ハドソンが裏切りました。それに、この間誘拐したものの仲間が動いているようです」
丸メガネの男、ツォウインはにこやかな笑みのまま聞いていましたが、彼が言葉を切ると、ゆっくりと椅子から立ち上がりました。
「では、久しぶりに私が動きますか」
「おお、幹部会の方に手伝っていただけるなら、我々も心強いですよ」
「いい加減体もなまってきましたし、蟲毒も長い間使わないと調子が狂ってしまいますからね」
ツォウインが今まで糸のように細めていた目をすうっと開く。
まるで猫科の肉食動物のように爛々と輝く目がそこにあった。
その目で見つめられた道士は一瞬硬直してしまった。
「さあ、いきましょうか?」
「……あっ、はい」
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勝手に龍尾のボスを出してしまいました。
下にデータ書いておきますね。一応サブキャラってことで。
後、今回の書きこみで、道士が言ってた『龍の尾の煎じ薬』云々はこの龍尾のボスに対する暗号のようなものです。
なんか、エージェント風味にしたくて。
名前:飛 走影(フェイ ツォウイン)
性別:男
年齢:2?歳
種族:人間
職業:医者兼、呪術師
備考:蟲毒(例の蟲を使った呪術)を操る龍尾のボス。
メガネに中国っぽい服を着て、普段は人の良い町医者の振りをしている。
性格は一見温厚、しかしその裏では冷酷な殺し屋の顔が潜んでいる。
遠距離呪殺が得意だが、接近戦もできないわけではないらしく、『薬害師』の二つ名を持つ。