朝の一騒動! 投稿者:シリン=ダー(みねの) 投稿日:2000/04/19(Wed) 17:07

「何、痴漢だと!?朝っぱらから宿屋に侵入し、あまつさえ婦女子を襲うとは言語同断!自分が成敗してくれる!」
 そう言うと上等兵はムサシに銃剣を突き付けた。そこでムサシはようやく正気にかえり、自分が何をしでかしたかを悟ることになった。
「ち、違う!あのときは頭打ってて幻覚見ただけなんだぁ!」
「何を言うか!」
 中島にとってセピアの証言は絶対だ。ガルは自分の方も気が動転しているため、二人の間に割って入れない。
容赦なくムサシを攻撃する上等兵。
「あれぇ、みなさんどうしたんですかぁ?」
 そのとき、ようやく目覚めたシリンが寝ぼけ眼をこすって庭に出て来た。
「セピアさん見てくださいぃ。ムサシさん鬚剃ったんですねぇ」
「ムサシ?」
シリンに肩を叩かれて、ようやくセピアも自分に抱き付いて来た相手が誰だか認識したようだ。
 それからしばらく経って、ようやく上等兵とセピアのムサシに対する誤解はとけた。だが。。。
「あれ?ステフさんまだ起きてないのかなぁ?起こしに行こう」
 シリンが宿の中に戻る。ムサシとガルは互いに顔を見合わせ、すぐに視線を逸した。

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腹が減ったと騒ぐ 投稿者:中島上等兵 投稿日:2000/04/20(Thu) 16:39

「何なんだよ一体!」
状況についてゆけない中島上等兵がとうとう大きな声を出した。
「何をイライラしているの? 上等兵…」
明らかに疲労困憊の表情を浮かべている中島上等兵に、セピアが
言葉を返した。
「いや,何でも無いんだ…」
大きな声を出したものの、それ以上を語ろうとしない中島上等兵
は、その場にあぐらをかくと、めがねを上げて目をこすった。
「あ、判った…中島上等兵、寝てないんでしょう」
シリンが指摘する。
「そりゃあ、交替要員がいないから、ずっと歩哨はしていたが…」
皆は、中島上等兵が頼まれもしないのに寝ずの番をしていた事
実を知り、その感覚の違いに隠せない驚きを見せた。
そこへこれまた朝の静寂さをぶっ壊す雄叫びが轟く。
「はあっはははっはっはは、腹減った! はらへた、腹減った」
盛んにモヒカン頭を振りまわしながらロッキーが現れたのだ。
ムサシとガルは、一応、ロッキーに関心を払っているように振
舞っているが、チラチラと視線を飛ばし会っている。ステフはそ
そくさとベッド降りて部屋の陰にいる。シリンはそれを目の当た
りにして当惑している。そんななか、腹が減ったと騒ぐピンクひ
じきことロッキー。ただ中島上等兵のみが疲れた顔をして軍用煙
草“ほまれ”の煙を立ち上らせている。
すばらしい朝の情景では、ある。
…………………………………………………………………………
すいません、こんなことでみなの状況ということで。

「ある朝の風景」 投稿者:アールセキン(宗一郎) 投稿日:2000/04/20(Thu) 21:24

アールセキンの朝は早い。
今日も、彼はまだ日の昇る前から目を覚ましていた。
アールセキンは被っていたナイトキャップ(笑)をはずし、自慢の絹糸のように
細い金髪をかきあげると自分のとなりのベッドに視線を移動させる。
そこには、すやすやと気持ち良さそうな寝息を立てているマイナがいた。
何時のまに着替えされられたのか、デフォルメされたクマの絵が描かれている子供用のパジャマの着こんでいる。
ベッドから起きあがって、マイナのベッドの傍らにしゃがみこむと、軽くマイナの髪を撫でる。
数十秒間ほど、そうした後アールセキンは満足顔で立ちあがりクローゼットに手を伸ばす。
中には丁寧に折りたたまれたマイナの服と、相変わらずのスーツ一式。
(以下、アールセキン着替えシーンを投稿者の趣味により克明に描写してあります(爆)どうでもいい人は読み飛ばしてください。)
パジャマのボタンに細くしなやかな指がかかる。
上から,1つ一つボタンを外していく度に、彼の決め細やかな白い肌が露わになる。
パジャマから両腕を引き抜くと、代わりにクローゼットからワイシャツを取り出して上から羽織った。
パジャマのズボンを無造作に下ろすと、力強いが、けして筋肉質ではない2本の足がさらけ出される。
ハンガーに掛けられているスラックスを取って、足を通す。
ワイシャツの裾をズボンの中にいれると、それをベルトで止める。
「さて、先に本日の準備を致しますか?」
スーツとネクタイを付けつつ、そう呟く。
そして、着替えを終えたアールセキンは朝食のために厨房を借りるべく、階下へと向かった。

ねぼすけステフを起こそう! 投稿者:クトファー=フィナンシェ 投稿日:2000/04/21(Fri) 00:11

まだ人通りの少ない朝のメインストリートを歩く二つの影。
「ねぇ、マスター?こんな朝早くに行ったら、皆さんに迷惑なんじゃ…」
「平気平気☆普通の奴ならもう起きてる時間だって。んで!俺はお嬢さん方と朝飯を一緒に食べに行くのさ♪」
心配そうなジンクに対し、上機嫌でクトファーが答える。
「…ステフのとこに行くんじゃないんですか。大体、あのお二人にも一言も言ってこなかったし……」
ジンクが呆れ顔で呟く。
「大丈夫だって!ちゃんと置手紙書いてきたんだし……っと、ここだっけな」
宿屋の前で立ち止まり、深呼吸を一つ。それから勢いよく扉を開け放つ。
「ぐっも〜にんっ♪えぶりばでぃ〜……ありゃ?」
ちょうど、見覚えのある面子が中庭に続く扉から入ってきたところだった。クトファー達に気付いたセピアが軽くて招きをした。少し遅れてムサシとか言う奴ともう一人――クトファーには見覚えのない男が、何処か引きつったような笑みを返す。クトファーは少し首を傾げる。
「皆してなぁにやってんのっかな〜?」
「今、シリンがステフを起こしに行ってるの」
それを聞いたクトファーが苦笑しながら言う。
「あいつ、低血圧だから寝起き最悪だぞー?シリンちゃんじゃ手におえないと思うケド…おしっ!俺が起こしてくる☆ステフの部屋は?」
「階段を上がってすぐ左よ」
セピアの答えに、クトファーは2段飛ばしで一気に階段を駆け上がると、振り帰る。
「皆も廊下でたむろってないで中はいんなよ。ステフはそう言うこと気にしないからさ♪」
クトファーに促され、皆が部屋の中に入る。中ではシリンが一生懸命ステフを揺さぶっている。
「ステフさぁん。起きてくださいよぅ!皆で朝御飯食べましょうよぉ。ステフさんってばぁー」
しかし、かなり強く揺さぶられているにもかかわらず、ステフは一向に起きる気配すら見せない。クトファーが笑いを堪えながら、シリンの横までやって来た。
「かしてみ、シリンちゃん。こいつを起こすにはちょっとしたコツがいるんだ♪」
そう言うなり、丸くなって寝ているステフの髪をどけ、首に触れるか振れないか位で指を横に滑らせる。その瞬間―――
「きゃ?ひゃあうぅぅ〜〜〜〜〜〜っ?!」
奇妙な悲鳴を上げて、ステフが飛び起きる。あっけに取られた皆の顔を見まわし、クトファーが爆笑する。
「おはよう、ステフ。よく眠れた?」
ステフの顔を覗き込みながらジンクが聞くが、ステフはぼーっと宙を眺めていて答えない。クトファーが苦笑しながらしゃがみ込む。ところが――
「おりょ?!なんだこりゃ?」
そう言いながらクトファーは、枕元やステフの左手から何かをつまみ、不思議そうに顔の上に翳す。それは、陽に透けるくらい細い、30cm強位の数本の銀の糸。
「…これ、アンタの髪だよな?」
クトファーが話しかけたのは、クトファーにとって見覚えのない男――メンバーの中では唯一の銀髪である、ガルデュンだった。

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クトファー乱入ー♪&ステフ、召還酔い【爆】により行動不能!
さあ、どうなる?!朝の騒動はまだまだ続く!

潔く………… 投稿者:ムサシ 投稿日:2000/04/21(Fri) 00:23

気まずいながらもお互い動けないムサシとガル。
最初に動いたのはムサシだった。
「ちょっと……話があるんだけど……いいかな?」
「あ……ああ……」
戸惑いながらも頷き、二人で庭にでる。
誰もついてきてないのを確認してからムサシは静かに話し始める。
「……お前達がそんな仲だったなんてしらなかった……いろいろ
迷惑かけてすまなかった……」
血を吐くように搾り出した科白には、言い知れぬ悲しみがこめられている。
「俺がいると……気まずいよな……。俺はパーティーから外れるよ……」
「いや……ちょっとまて!」
踵を返そうとしているムサシをあわてて止める。
「そ……その、これは何かの間違いなんだ!」
ムサシの動きが止まる。
「……まちがい……?」
ゆっくりと振りかえる。
その表情には、怒りがこめられている。
「間違いで……寝たのか?」
「いや、そうじゃなくて……っておい……なに刀に手をかけてるんだよ……そもそも俺には記憶が……って……聞いてる?」
今にも刀を抜かんばかりに詰め寄る。
「フッ……お前をデリートして俺も消える……これもまた一興……」
完全に目がすわっている。
「いや、おい……冗談だろ!?」
武器を持ってきていないガルはかなり慌てている。
「冗談でこんなことできるかあ!」
ムサシが叫び、それと同時に……。
水が振ってきた。
『うだやあぁ!』
朝の涼しい時間に冷たい水。当然ながら悲鳴を上げる二人。
「うるせーんだよ!!」
窓からステフが顔を出している。
「あ……」
ムサシが声をあげるよりはやく彼女は消える。
「……」
「……」
お互いびしょびしょで見詰め合う。
「今日の大会……お前も参加しろ……」
ムサシはぽつりと呟き、宿屋へ入っていった。
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ふう、ガルも無理やり参加(爆)

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真実と、お子様ステフの考え方 投稿者:クトファー=フィナンシェ 投稿日:2000/04/22(Sat) 00:57

「あっれぇ〜?ムサシさんとガルさんどうしたんですかぁ?!びしょぬれですよぉ!」
朝食の準備ができ、テーブルに集まってきたメンバーを見て、シリンが素っ頓狂な声をあげる。原因であるはずのステフは、知らん顔をして席に着いた。テーブルにはサンドイッチ等が並べられている。
「…ちょ、ちょっとな」
ガルが困った顔をしながら席に着いた。ムサシもガルから離れて席に着く。
「じゃ、いただきますぅ♪」
シリンの声で朝食が始まった。昨晩の記憶のないガルとガルの狼姿しか見てないクトファーが互いに自己紹介を終えた。
「な〜るほどね☆アンタが昨日の狼男かぁ。だからステフの布団に髪が残ってたのか♪」
クトファーが笑いながらさらっと言った言葉に、ガルとムサシの肩が同時に跳ね上がる。二人にとって――特に昨晩の記憶がないガルにとっては、一番触れられたくない話題だ。
「なんでガルさんが狼男だと納得いくんですかぁ?」
そんなガルの心境に気付くはずもなく、シリンがクトファーに素直な疑問をぶつける。
「ステフ、皆に説明してやれよ。お前が原因なんだからさ」
クトファーに言われて、ステフがしぶしぶながらも疑問に答える。
「あんなん日常茶飯(ちゃめし)だもん。満月の後とかはね」
それを聞いたガルが飲んでいたジュースを吹き出した。
「うわ?!きったねぇー!!何やってんだよ、ガル?!」
ステフが反射的に身をひく。
「そりゃ、あんな言いかたすりゃあ、誰だってびびるだろ?いっつも言葉が足らないんだよな、お前は」
クトファーが苦笑しながらステフを嗜める。
「よーするに、ステフにとって動物を布団に連れ込むのは当たり前のことなのさ」
「ど、動物?!」
ガルが訝しげな顔で聞き返す。
「そ!実はさ、前の仲間にもライカンスロープがいてさ、会ったばっかの頃に同じようなことがあったんだよ。そいつカクタスっていう奴だったんだけど、ワータイガー――つまり虎男でね。やっぱ月に一度暴走するんだわ。で、俺でさえ手を焼いてたのに、ステフがあっさりと懐かせちまってね。面白かったぜぇ♪2mの虎がまたたびで喉鳴らしてやんの!」
「ま、またたび……」
「――で、本人はその間の記憶がないもんだからさ、朝起きるなり俺に真っ青な顔して謝ってきたんだよ。”ごめん!これは何かの間違いなんだ!俺は何もしてないからっ”ってな。で、俺が訳を話してやったら胸をなでおろしながら”お前に殺されるかと思ったよ…”っていってたよ。なぁ、ステフ」
クトファーが思い出し笑いをしながら、ステフに声をかける。
「…と、いうことは、俺は無実なんやな?!」
「そういうことになるねぇ☆」
自分の無実が証明されて浮かれるガルを、周りが何にこだわってたのかいまいち理解できてないお子様なステフが怪訝そうに眺めている。一応他のメンバーの誤解も晴れたようだった。
ただ一つ―――ムサシが一言も口を出さないのが気になるが。

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お待たせしました。とりあえずクトファーからのフォローです。

爽快な朝の空気、軽快な子供の足取り、痛恨な旅人の勘違い 投稿者:マイナリス=グリム(μξ) 投稿日:2000/04/22(Sat) 22:59

どすっ
「……むにぁ……?」
マイナは、珍しくゆっくりとした目覚めに、戸惑って――いるどころか、十分に熟睡した様だった。
寝ていた所から落ちて、やっと目覚めるなど、常に危険の付きまとうハッカーにあるまじき事だ。
目をこする。
「……ここ、どこ?」
部屋を見まわす。
今落ちたばかりの、ふかふかベット。変な顔をしたクマの絵の、見た事無い自分のパジャマ。
ベットの横に座り込んでいるせいか、やけに大きく見える木製クローゼット。古臭い、木のドア。
そして、まぶしげに木枠の窓から差しこむ朝日。
近代的な町並みの中でやけに古いイメージをかもし出しているこの宿は、昔のソード&マジック
型RPGをモチーフにしているのだ。
クローゼットの中にある、自分の服に着替える。
頭が、重い。
昨日の露店で『能力』が発動したためだ。
レアアイテムを観た時に思わず発動した強制的な知能上昇能力は、目的のアイテムを
見つけるための鑑定用に身につけたものだ。
目的のアイテムの一つ――“グラスヘイムの涙”は、C−ヴァルハラの伝説の錬金術師が
創ったと言われるモノである。
錬金術師が創ったと言われるだけあって、アイテム図鑑にも登録されてなければ、どんな形を
しているのかさえも定かではない。
それを見つけるための能力が、一時的知能上昇能力『M.I.N.A system』――通称『九官鳥』だ。
だが、その能力の代償は、その後襲ってくる極度の疲労――体全体が重く感じ、頭痛、睡魔、
判断力の低下などを引き起こす。風邪か、筋肉痛か、という感じだ。
一晩寝たのでだいぶ回復した様だが、久しぶりに使ったので、イマイチまだ調子が悪い。
マイナは階段を降りて、いい匂いのする階下へと向かった。
「おや、起きたのかい?」
宿の女将さんがマイナの目線に合う様に、しゃがんで微笑む。
「おはよぉ〜、おばちゃん」
「はい、おはようさん」
「いい匂いするけど、朝ご飯なぁに?」
女将さんは、なぜかその言葉に苦笑する。
「――やっぱり匂いにつられて起きて来たのかい。
今日の朝ご飯はね、アールセキンさんが作ってくれるんだそうよ。」
「あぁる……?」
「――おや、もしかして名前間違えたかね?」
「あってますよ、女将さん」
ひょこっと、アールセキンが厨房の方から顔を出す。
ちゃんとエプロンを着用しているのが、アールセキンらしい。
「おはようございます、マイナさん。
朝ご飯なんですが、もう少しかかりそうですので、少々お待ち下さい。」
「は〜いっ!」
「女将さん、どうやらマイナさんは人の名前を覚えるのが苦手の様です。
覚えて三文字くらいと、この街についたばかりの時に言ってましたから。」
「おやまぁ、おちびちゃんらしいというか、なんというか……」
アールセキンと女将さんが談笑する中、マイナにはその理由がわからない。
ぽかんとした顔をしたまま、二人の顔を見比べる。
そんなマイナを見て、女将さんが帽子ごとマイナの頭を撫でた。
「じゃあ、アルさんとでも呼ぼうかねぇ、おちびちゃん?」
「……しつじのおいちゃんの事?」
「そ、いつまでも『しつじのおいちゃん』じゃ、呼びにくいだろ?」
「わかった〜。アルのおいちゃんっ!」
「うーん、こんな若い人に『おいちゃん』もどうかと思うけど……
――せめて、『お兄ちゃん』とかさ!」
「別に良いですよ。マイナさんの呼びやすい呼び方で。
それより、朝食まではまだ少々かかりますので、近くを散歩でもしてきて下さい。
その間に、美味しいモノを創っておきますから」
「は〜いっ!」
マイナは、帽子を整えつつ、表の通りの方に走って行った。
「良いねぇ、ああ言う元気な子は。」
女将さんが、ぽつりと呟いた。

朝日を浴びて、マイナは町の中を軽快に歩いていた。
さすがに朝では、露店もあまり出ていない。
誰かをひっかけようかと、悪戯心が沸いて一度は罠を仕掛けたものの、あまりに誰も通らないので、
本当の散歩に切り替えたのだ。
ふっと、前方に影が出来る。
朝日のせいで、影が長くなっているので、影の主は数m前方だ。
「?」
足を止めて影の先を見ると、ふらふらとトートが歩いていた。
しかも、何かに心を囚われているのか、目の前にいるマイナに気がついていない。
「トートのおいちゃん?」
「ん?……うをっ、びっくりした!
……お、昨日の――確か、マイナ、だったか」
顔を覗きこまれるまで近づいて、ようやくトートはマイナに気がついた。
「どしたの?」
「ん?何がだ?」
「おいちゃん、元気なさそう……」
「……何でも無いさ
――それより、武器、使って見たか?」
「ううん、まだだよ。」
「――そうか。
言い忘れていたが、その武器の名前は『スリープ・ペネトレイター』と言う。
『ペネトレイター』を改良したものだ。」
「すりぃぷ……何だっけ?」
「……そうだな、悪かった。子供に難しい名前を言っても意味ないか。」
トートはマイナの頭を撫でた。
「ところでぼうず、おまえさんに『きれいな石』をくれた『お友達』と言うのはもしかして、
黒い猫になれる女の人か?」
「違うよ」
なんとなく、安堵の溜息が漏れる。
あのあと『きれいな石』を鑑定して見たのだが、錬金術で創られた物らしい事が分かったのだ。
普通、『宝石』を創る事はとても難しい上に、『きれいな石』はとても精密かつ、繊細に創られていた。
トートには、ここまでの錬金技術を持つのはカッツェしか思い浮かばなかったのだが、どうやら
違った様だ。
「……マイナ、おまえの『お友達』、紹介してくれないかな?」
一応、子供相手なので、優しげに接する。
「いいよ〜♪」
「そうか、ありがとう。
ところで、その『お友達』、いつもどんな事を話したりしている?」
「うーん……よく覚えてないや♪」
……やはり、実際に会ってみないとダメか。
「では、今日の予定は?」
「ぼく?……お祭りのケンカ、見るんだ♪」
――武術大会の事か?
「そのケンカのお祭り、『お友達』も出るのか?」
「うーん、わかんないっ♪」
「…………そうか。」
「ごめんね、おいちゃん。そろそろ朝ご飯だから帰るね♪」
「あ、ああ。またな」
「うん、またねぇ〜」
マイナはさっさと走って行ってしまった。
「……どうするかな」
見物がてら、武術大会に顔を出すのも良いかもしれない。
トートもまた、どこかに向かって歩き出した。

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今回は、一段と長くなりました。申し訳無いです。
マイナとトートさんの言う『お友達』が食い違っている事に注目(?)です。

http://jump.uranews.com/myuuku/


戦闘と性格、それに目的も 投稿者:アールセキン(宗一郎) 投稿日:2000/04/23(Sun) 11:44

三角関係でごたごたしている現在の一日前
ゼフィロスから少し離れた森の内部、一人の冒険者が大きな熊の体に
猛禽の顔がくっついているモンスター(アウルベア)と対峙していた。
長髪を束ねているその人物は、女性のためか、戦士というにはあまりにも小柄な体格だ。
顔つきはなかなか美人だが、それはこの際関係ない。
既に、何度も攻撃を受け、満身創痍の状態だ。
が、彼女は諦めずに熊に向かって剣を構える。
素早い動きで、熊の鍵爪が振り下ろされる。素早い動きで振り下ろされるそれを
今の状態で避け切る事は、まず不可能だ。
彼女は剣を横に傾け、全身でその一撃を受け止める。
すぐさま、逆の腕による鍵爪。
受け止めていた腕を弾き上げると、後ろに跳び退り、ニ撃目かわそうと身をひねる。
が、疲れと傷のために避けきれず、爪先がわき腹をかすった。
勝てない。
それは既にわかっていることだ。
今の問題は、どう逃げるか。
彼女はアウルベアの攻撃をかわしながら、思考を繰り返す。
走れば、逃げ切れるか?
一瞬、甘い考えが頭をよぎる。だが、今の状態で走れば、ほぼ確実に激痛が走り、
逃げ切る前に無防備な後ろから、一撃を受けて終わりだ。
と、熊が再び攻撃を仕掛けてきた。
やっぱり、一気に逃げるか?
その迷いが判断を鈍らせた。
受け止めようと構えかけた剣は彼女の手から弾かれ地面を転がる。
次で終わりか。
最後の一撃を覚悟して、彼女はそっと目を閉じた。
だが、その一撃は何時までたっても彼女には届かない。
恐る恐る、目を開いてみるとアウルベアの腕は空中でぴったりと静止していた。
いや、性格にはかすかに動いてはいるが、何かに阻まれているらしくそれ以上の動くことはできないらしい。
その時、腕の傍の空中になにか光る物が走った。
それに合わせて、その腕はバラバラに分解されて崩れ落ちた。
そして、次にアウルベアの首も引き千切れる。
「大丈夫ですしたか?」
彼女が混乱の極地に達していると、背後から耳障りのよい澄んだ声が聞こえた。
振り向くと、その人物は人の良さそうな笑顔を浮かべてそこに立っていた。
「これは、あなたが?」
「ええ」
その人は薄手の黒のワイシャツに同色のズボンをを履いていて、あまり冒険者とは思えない。
そしてアウルベアを一瞬にしてバラバラにした、先ほどの攻撃。
彼女が、多少不審げな目で観察していると、すぅっと手を差しのばしてきた。
「立てますか?」
「え・ええ、なんとか」
傷の痛みを堪えて立ちあがると、相手の顔が間近に見える。
艶やかな瞳と、それを彩る睫、木目細かい肌はまるで女性のようだ。
一瞬、溜息が漏れた。
「あの、助けていただいてありがとうございます」
なんだか、顔を見ていられなくて慌てて礼をのべる。
「いえ、こちらの方で争う声がしたものですから」
そう言って優しげに微笑む。
「お陰で助かりました。なにか、お礼を」
「別に、謝礼が欲しくて助けたわけでありませんから、その気持ちだけで充分ですよ」
「じゃ・じゃあなんで助けたりなんか」
目の前の人は、一瞬で倒してしまったが、アウルベアというモンスターは本来相当強い。
それを相手にしてまで、見ず知らずの他人を助けようとする理由が親切心だけでは納得できない。
「あなたを助けたい、と思ったからでは理由になりませんか?」
悲しそうに眉根を寄せ見つめられると、ついつい、返事も忘れて見いってしまう。
「あ、あのほんとうにありがとうございました」
もう一度、礼を言うと、彼女は急いでその場を離れようとした。
なんだか、これ以上一緒にいると意識がどこかへ行ってしまいそうだったからだ。
が、あわてたせいで全身の傷に痛みが走る。
「大丈夫ですか?そんな傷だらけで動くなんて無茶ですよ。ちょっと貸してください」
そう言うと、彼女を無理にしゃがみこませて腕や、足に応急処置を施して行く。
ちなみに彼女の方は、体を触れられている緊張で動く事さえできない。

「もう、大丈夫のようですね。一人で歩けますか?」
「ええ、なんとか」
10分後、応急手当終わらせた二人は街道まで出てきていた。
「てっきり、ゼフィロスにいく途中だとばっかりに思っていて、逆方向に連れてきてすいません」
「いえ、私の方こそ、わざわざ応急手当までして頂いて」
「それぐらいは、あなたの事を思えば当然です。では、そろそろ日も暮れますから、急いだ方がいいですよ」
そう言って、去って行こうとするのを彼女は引き止めた。
「ちょっと、待ってください」
「なにか」
「あの名前を……名前を教えていただけませんか?」
立ち止まって、振り向く。
「ホウメイ リンです。これでも女なんですよ」
彼女はそう言って、歩みを進めた。

翌日、朝のゼフィロス、
リンは朝市に来ていた。
最初に見た時は、この近代的なデザインの朝市(謎)に唖然とした物だが、
さすがに25回目もこの街に来ればとうの昔に違和感には慣れた。
「さてと、この中から神父捜しか……アレイクさんはどうしてるんでしょうねえ?」

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凄く怪しげなお姉さんを出してみました。
つうか、もう既にアレイクとチープラフの二人はこの街に残っていないんですよね。
というわけで、リンちゃん暇です。
誰か遊んであげてくださいな。(笑)

オープンカフェで優雅な朝食 投稿者:シュバルツカッツェ(みねの) 投稿日:2000/04/24(Mon) 00:36

 トートと別れてから小一時間後。
 カッツェは、ルネリオと早朝の大通りを歩いていた。彼らは、夜遅くに探したこともあり、カプセルホテルとまでは行かないが、食事無しのグレードの低いホテルにしか宿泊できなかったのだ。そこで二人は、朝食を食べに、朝から回転しているパブの類を捜しに出かけたのである。
「あっ、カッツェさん、あっちの店が開いてるよ」
 ルネリオが指さしたのは、とある小規模ビルの一階に開かれている、こぎれいなオープンカフェだった。他にも何人かの人々が、朝食を食べたり新聞片手にコーヒーを飲んだりしている。ルネリオ達もそれにならい、外のテーブルについてモーニングセットを注文した。
「ええと、武術大会の受付は、朝九時半までか」
 料理が来るまでの間、ルネリオはゼフィロス市が発行している、祭のパンフレットを読んでいた。彼の心は既に、ムサシと戦うことでいっぱいだ。
「でも、今日は予選だけで、本戦は明日よ。予選であの侍と当たらなかったら、今日はお預けね」
「そうか。でも、他にも強い人がいるだろうし」
 まるで小さな子供のように両眼を輝かせるルネリオにカッツェは微笑すると、自分もパンフレットを読んだ。彼女は武術大会に参加するつもりはないし、時間があれば他のものを見物する予定だ。
「『ゼフィロス市外の牧場にて、大競馬大会!参加馬ならびに騎手募集!』……これは、別にいいわ」
 賭博はカッツェの趣味ではないし、目立つ騎手にもなるつもりがない。
「『魔法ジャンケン大会』?何かしらこれ」
 その時、カフェに新たな客が現れた。黒のシャツにスラックスといった出で立ちの、カッツェと服装の趣味が同じようで違う、中性的な女性だった。

http://homepage1.nifty.com/matsubay/


新キャラなんですよぅ 投稿者:アピア=ランス 投稿日:2000/04/24(Mon) 01:35 [返信]

「やっぱり今回の祭はにぎやかね……」
絹のように細い金髪が、日の光を浴びて煌く。
大通りを行き交う人々が思わず足を止め見入る。
サファイアのような瞳に思わず溜息を漏らす者までいる。
腰まである髪は、風になびき綺麗な流線型を描いている。
「……反応はこの町……ひろいなぁ……」
ポケットから時計のようなものを取り出し、開く。
「……やっぱり街までが限界かぁ……」
ポケットになおし、適当に歩き出す。
「どこにいるんだろうなぁ……ムサシ……」
何気なく周りをみて――一枚の張り紙を見つけた。
「武術大会……ふーん……ムサシ、でそうだな……見に行ってみましょ♪」
開催時刻まではまだしばらくあるが彼女は気づいていないようだった。
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登録します!
名前:アピア=ランス(オーナー:黒ちゃん)
職業:錬金術士
種族:人間
年齢:21歳
備考:性格はかなりきついが、子供には甘い。
   武具を作るのが得意で、たまに伝説級のものを作ることもあります。
   気まぐれで気に入った奴のものしか作りません。

http://www.geocities.co.jp/Playtown-Denei/4139/index.html


T2000 投稿者:トム=ハーリック 投稿日:2000/04/24(Mon) 15:55

「ぱらぺっぽぱ―」全身蛍光色がつぶやいた.
皆、いつもの戯言だと思い、気に留めない。中島も不眠不休で見張りを行い答える気力もない。
「ぱらぺっぽぱ―、しゅっ、しゅっ。」
皆引きつった笑いを口元に湛えながら沈黙していた。
「肉が食いたい..新鮮な肉を5人前ほど...」」
ロッキーがそう呟いた時一同ビクッと注目した。5人と言うのがこの部屋にいる人数と一致すること、と今までまともに喋ったことのないロッキーがまともに喋った辺りに本気が伺える。奴なら本当にやりかねない。
「誰が1番うまそうかな...」
ムサシが中島に耳打ちする。
「おい、保護者、あいつを何とかしろ」
「違ーう! 自分は保護者ではなぁーい!」
「でもこの中で1番意思疎通が伝わるのは間違いなくあんただ。限にガル救出の時だって、うまくいった。」
「では、何かこの場に食料はないか。腹が減っているようだから何か食わせれば納まるのではないか。」
「思い当たらないな..いっその事あいつを斬っちまうというのはどうだ?」
ガルが小声で話す。
「それはちょっと堪忍できへんか。あんなんでも一応ワイの命の恩人やさかい。」
「自分も同意見である。奴もまた吾が部隊の大事な一員であり戦友である。もっとも、貴殿の腕前でロッキーを斬る事ができるかな? アレで奴はなかなかできるぞ。」
「それはあんただったからじゃないのか。さしずめC-ヤマトのイディオムにもあるように下手な鉄砲数うちゃ当たるって云うのをやってどつぼに嵌ったんじゃないのか?」
「ムムム..言わせておけば..貴様とは前々から決着を付けようと思っていた!数々の侮辱、吾が38式歩兵銃と30式銃剣の下に後悔するがいい!」
「まあそう焦るなよ。この後丁度良いイベントがあるんだ。9時半からゼフィロス祭で武術大会って言うのが始まるが、俺とガルはそれに出る。中島もそれに出ろ。そこで、公衆の面前で決着をつけてやろうじゃないか!」
「望むところ!皆の前で赤恥をかかせてやる。」
「あのー盛り上がっている所、すいませんがちょっとお二人さん..」ガルが恐る恐るムサシと中島に声をかける。
「何だ?」
「何だ!」
ロッキーがシリンに対し狙いを定め飛び掛ろうとしていた。
シリンは青ざめて部屋の隅に縮こまっていた。
「うーんやはりそうやろうなあ。この中で1番うまそうやと言ったら肉のとろけ具合、薫り、歯ざわりどれをとってもシリンやろう。ライカンスロープのワイが言うから間違いあらへん、ウン。」ガルがしみじみ言った
「ガル、やはり貴様...」
「おぬし、やはり破廉恥な行為を...」
「ち、違うんだって...」
「畜生! お前ら2人とも大会でぶっ潰してやる!」ムサシが吼えた。
「む、良いことを思いついたぞ。おーい、ロッキー、肉がたらふく食える場所があるぞ。「武術大会」という所だー。」中島はロッキーに言った。

逃亡者の逃亡者たる逃亡者 投稿者:トート 投稿日:2000/04/25(Tue) 00:37

 腕に自信がないわけではない。かといってそれほど自信過剰というわけでもない。傍から見ればカロン3台を同時に相手にしてにべもなく勝ってしまうような男なのだからトートが強くないというと嘘になってしまう。そんなトートが足早に朝早い大通りを通り過ぎていく。すでに早朝からこの都市を離れる人の馬車が大通りを通りはじめ、太陽が昇ってくるにつれて埃が更に舞い上がってくる。地面が受けた太陽光線の熱で風向きが変わるのである。
砂漠の民ノームの様相をしている以上、それはあたりまえのこととして受け取らなければならない事実とも言える。
 さっき別れたマイナの言葉を反芻する。
『オトモダチ・・・・ねぇ』
 そのオトモダチが誰であるかは別にわからなくても構いはしない。その相手が”武術大会”なんていう俎板に乗って衆人の目にさらされるわけだ。もし・・・・もしアイツならばそれはそれで狙うチャンスがある。
 『だれしも舞台から降りる瞬間は無防備よ。賭博で稼いで宿のドアを開ける瞬間、人を殺して刀を鞘に収める瞬間、恋が終わった瞬間、人は無防備になるわ。』
 ・・・・はるか昔にカッツェに言われたことだ。そうやって彼は、トートはカッツェに”人質”にとられたのであるがその事実を知るのは当事者たちだけだ。
 ふと、めずらしく人の波に逆行していないことに気がついた。

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 たまに書き込んでおかないと忘れられそうだす。眠すぎり。

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カニバリズム? 投稿者:中島上等兵 投稿日:2000/04/25(Tue) 21:06

「…だからシリンを食うのはよせ、な、判ったな!」
 中島上等兵が諭す。
 シリンが脅えている。何しろ、いくらシリンとはいっても相手
はロッキーである。本当に食われるのではないのか――と危惧するのは当然である。しかも、中島上等兵が言うように「アレで奴
はなかなかやる」から本当に恐ろしい。
 ともかく、武術大会に中島上等兵・ロッキーが参加する事にな
った。
「フッ、陸軍ナカノ学校仕込み(注1)の帝国陸軍兵士を甘く見
るとはおめでたい奴だなぁ、貴様も!」
 ムサシが武術大会に誘った御蔭で、最近潜めていた中島上等兵
の本質的に好戦的な部分が顕わになったようだ。先ほどまで疲労
に苛まれていた様子は微塵もなく、じっと座った目の中には、闘
う漢の光が宿っている。中島上等兵には散兵線の華と散った戦友
たちの顔が浮かんでくる。
 そもそも中島上等兵が孤独に森を彷徨っていたのは、Cーヤマト
を出征する際、分遣隊(パーティー)だった、佐竹伍長、中川一
等兵、井上一等兵、豊島二等兵らの戦友をハッカーとの遭遇戦で
喪ったからである。格闘大会に出れば敵討ちも可能ではないかと
いう考えもある。
「セピア殿!シリン殿! 皆! 帝国陸軍歩兵上等兵中島邦昭、
帝国陸軍の名にかけて、全力で貴女方の為に闘って参る!」
「肉、肉、にっくぅーぅぅぅ」
「ロッキー、間違っても自分は味方だから勘違いするなよ」
「ににににに、肉、肉食わせろぅ、新鮮な肉が食いたいよぅ!」
「お・ま・え・ら〜、絶対ぶっ殺す!」
「佐竹伍長殿!中川、井上、豊島、待っててくれよ!」
 …誰?
「肉ぅにくぅにっくぅ!」

注1:陸軍ナカノ学校 帝国陸軍の特殊兵士養成学校。
   諜報(スパイ)、ゲリラ(遊撃)などはここで学ぶ。
   史実の陸軍中野学校をご存知なら判りますよね?
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狂瀾怒涛の風景を描くのって好きです。。。

行方不明への・・・・・ 投稿者:トート 投稿日:2000/04/26(Wed) 23:51

 武術大会の会場が近くなるにつれて人込みがますます濃くなっていく.埃ばかり立っていたこの街の大通りはいつのまにか人の群れが勝って埃の立つ隙間もない.汗の臭い、腋臭の饐えた臭い.娼婦の安香水の臭い。そして----剥き出しの鉄の臭い.
 人込みの中に紛れて気がつかなかったが、トートは同じような埃だらけのローブをまとった人々にぐるりと身体を寄せられてしまっていた.流石の人込みの中でも実に違和感がある.逆にみると変装した要人を護衛が暗に守っているような.そんな雰囲気だった。
「トート・Q・ポーだな」
「来てもらおうか」
「下手な抵抗は止めるんだな.我々は管理側から雇われたマチュパーの生き残りだ.もちろん管理側に依頼された分、黙認されているということにもなろうかな」
『・・・犬が』
「そう噛み付くな。お前も管理側に力を貸せば黙認されようものを.」
「お前が今までに破壊したカロンはちょうど120体。本来ならば現実世界で民事訴訟、といった数字だろう?」
「とにかくだ、われわれは8人.抵抗するだけ無駄だと思うが」
『・・・・・・・』
 ひとかたまりの集団が身体をぴったりと寄せ合ったまま、物陰から強制転移されて虚空に消え去った.

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 というわけでして。

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命拾い(笑)、さぁ登録♪ 投稿者:シリン=ダー(みねの) 投稿日:2000/04/28(Fri) 00:22

 取り敢えずロッキーの注目から逃れられ、シリンは九死に一生を得ることになった。
「大丈夫か?お前、顔色かなり悪いぞ」
「ちょ、ちょっとお腹割かれた自分を想像しちゃったんですぅ〜」
 流石の脳天気・シリンもスプラッタなのは駄目らしかった。
「じゃ、みんなメシも食い終わった事だし、武術大会の登録に出かけるか?面白そうだから、俺も出るぜ♪」
 取り敢えずその場はクトファーが(何故か)しきり、一行は(大会に参加しない者も含めて)市街に出かけることになった。
 ロッキーの騒動の後のせいか、相変わらずムサシが暗い顔で無口でいるのに、その時は誰も注意を払わなかった。

「じゃあ、俺達は登録に行ってくるぜ。シリンちゃん達は、予選が始まるまでどっかで遊んできな」
「はいです〜」
 クトファーに言われ、元気良く返事をするシリンの後ろでは、ルフィー達が宿で貰った祭のパンフレットで、この日どんなイベントが行われるのかチェックしていた。
「あ、ガルさん」
「何や?」
「この綺麗な石で借金減りますか〜?」
 ガルを呼び止めたシリンは、昨夜マイナから貰った綺麗な石の一つをガルに差し出した。
「おっ、おいっ、ちょっと見せてみぃ!!」
 ガルは石を見るなりそれをシリンからひったくった。
「何でお前がこんな高いもん持っとるんや?これならお釣りがくるぐらいやで」
「じゃあ、もうあたしの借金は無いんですね!あ、それはマイナさんにもらったんです〜」
「ぼくの話をしてるの〜?」
 その時、ちょうどいいタイミングで、朝食後アールセキンと一緒にクトファーを探しに出ていたマイナが、とてとてとシリン達の方に駆け寄ってきた。

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合流と、忘れていた事。そして、結局会えないクトファー。 投稿者:マイナリス=グリム(μξ) 投稿日:2000/04/28(Fri) 05:24

「あ、ちょうど良いところに来たみたいですね、マイナさん」
話の筋からすれば、まさにグッドタイミングである。
「おはようございます、マイナさん」
「おはよぉござぃますっ!」
「……よぉ、ココが分かったなぁ」
挨拶を交わすシリンとマイナの横で、ガルがアールセキンに話しかける。
「さすがに、苦労しました。
クトファーさんの書き置きがあったんですが、少々要領を得ない文章だったもので」
そう言って、ガルに『書き置き』を見せる。
内容は――『お嬢さん方と一緒に朝食を食べてくるよ☆』
「……あのあんちゃんらしいなぁ」
あきれた様に、呟く。
「それで……とうのクトファーさんや、他の方々はどちらに?」
「ああ、武術大会に登録に行ってもうたわ」
そこで、ふと、シリンが何か奇妙な表情をした。
「……どしたの、シリンおねぃちゃん?」
「どうかしましたか、マイナさん」
「おねぃちゃんが、返事しないの……」
マイナが指差した通り、シリンは何か考え込んでいるらしく、まわりの声など聞こえていないようだ。
「……あのぉ……ガルさん……」
「ん?なんや?」
さらに考え込みつつ、シリンは言葉を発した。
「ガルさんって……武術大会、出るとかって言ってませんでしたっけ?」
…………………………
ぽんっと、拍子を打つ。
「――もっと、はよ気づいてやぁ〜ッ!!」
「だって、だって、ガルさん、特に急いだ様子も無かったですしぃ……」
慌てて走り出したガルに、思わずシリンが続く。
「俺だって、忘れとったんやッ!」
「威張れませんよ、それぇ……」
握り拳に力説するガルに、シリンは息を切らせつつ、突っ込んだ。

「ばいば〜い♪」
「騒がしい人達ねぇ……」
「………私達は、ゆっくりと見に行きましょうね、マイナさん?」
二人を微笑ましく見送ったアールセキンは、隣りで手を振っているマイナに、そう促した。

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……誰が他に近くにいるのか、把握してないです。
ルフィーさんと、セピアさんと、ステフさん位ですか?

http://jump.uranews.com/myuuku/


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