「ごっつええとこやんけー!ここやったらええもんばっかり見つかるやろな〜♪」
ガルはそう言って古城に姿を消した。
「この古城なんですかぁー?」
「あんまりよさそうには見えないけどな・・・」
ムサシは古城を低く評価した。
「なんだよここ?怪しいな・・・」
同じくステフも低い評価を出した。
「ふるじろー?」
「セピア姉さんはこのお城どう思いますか・・・?」
ルフィーがセピアに問いかけた。
「んんと・・・何も言えないわね・・・(^^;」
セピアは難い表情で答えた。
「・・・・・・・・・」
ラスファーは興味深い目で城を眺めていた。
「とりあえず古城に入りましょう。ガルさんも行ったことですしぃ」
シリンの一言で皆は中に入った。
だが皆が入ったとたんに入り口のドアがひとりでに閉まった。
「!?」
皆は急いで入り口の方へ戻った。そしてドアを開けようとした。
「くそ・・・!」
「あかないですぅ・・・」
ドアは開けなかった。
「やっぱり入らなかったほうがよかったのかもしれませんね・・・」
「すいません・・・。ワタシが入ろうって言ったまでに・・・」
シリンが悲しい表情で皆に謝った。
「とりあえずガルを探そう・・・」
皆はガルを探し始めた。

「ククク・・・。今日もまた冒険者をデリートできるなぁ・・・・・・」
影で何者かがシリン達を見ていた。
「ククク・・・」

「お!これええやんけ!」
ガルは城の中でアイテムを探し回っていた。
「こらアカンな。いや〜しかしほんまここはええもんばっかりあるな〜」
「あ、ガルさん」
「お、なんやシリンか。みんなは?」
「皆さんはガルさんを探してますぅ」
「なんや探しとるんか?別に探さんでもええのに。みんなに伝えといてくれへんか?
『俺はアイテム探すのに忙しいから俺を探すな』言うて」
「は〜い、分かりましたぁ」
そう言うとシリンは皆の所へ戻って行った。
そしてガルからの伝言を皆に伝えた。
「もう・・・本当に自分勝手なんだから・・・」
セピアは呆れた表情でそう言った。
「・・・!」
ラスファーは何かを見つけた。
「すいません皆さん。あそこの石版見てきていいですか・・・?」
「ん?ああ、あそこなら俺たちの目に届く場所だからかまわない」
ムサシに許可をもらったラスファーは走って石版の方へ行った。
「はぁ・・・はぁ・・・、何が書いてあるんだろ・・・?ええっと・・・
この・・・し・・・ろの・・・王・・・の私・・・は・・・アドベンチャー・・・キラー・・・・の・・・ヴァリオス=ジター・・・を・・・捕まえた。
・・・だが・・・ヴァリオスは・・・・一日も・・・せぬうちに・・・脱走・・・した。・・・ヴァリオス・・・には・・・皆・・・注意・・・するのだ。
・・・ライトス=オーラフ。
ここの城の王の名前はライトスって言う人なんだ・・・。それよりヴァリオスって誰だろ・・・?」
「なにが書いてあるんですかぁ?」
ラスファーの背後から声がした。
「!!・・・なんだシリンさんですか・・・脅かさないで下さい・・・」
「あ、すいません」
「ええっとですね、:この城の王の私はアドベンチャーキラーのヴァリオス=ジターを捕まえた。だがヴァリオスは一日もせぬうちに脱走した。
ヴァリオスには皆注意するのだ。:って書いてあるんです」
「・・・なんか難しい事書いてありますね・・・(^^;」
「そ、そうですか・・・?(^^;」
ラスファーは石版を読み終わったので皆の元へ戻った。
「それよりここからどうやって出るんだよ?」
「どうやってでるのー♪」
ステフが不安げな顔でそう言った。
「どうしましょうか・・・?セピア姉さんはなにか考えでもありますか?」
「・・・とりあえず城の中を見回りましょう。なにかドアが開くしかけでもあるかもしれません」
皆はセピアの言った事に従う事にした。
「じゃあ、組分けするわ」
セピアは一人では危険とさとり、組み分けする事にした。
「じゃあ俺はステフとでも・・・」
「いや!俺はムサシなんかとは行きたくない!」
「な、なんだと!?俺は・・・!」
「こんなところでケンカはやめて!まったく・・・」
セピアはまた呆れた表情になった。
「じゃあ組み分けするわよ。まずマイナとムサシで向こうへ行って」
「あ、ひげのおいちゃんとだ♪」
「・・・・・・」
ムサシは何ともいえない表情をした。
「それからシリンとステフとラスファーは左。それと私とルフィーは右ね」
皆は組に分かれて城の中を歩き回り始めた。

「ククク・・・。まずはどの組からデリートしようかな・・・?楽しみだなぁ・・・」

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