真の敵、そしてフィエンドロボmark2 投稿者:アールセキン(宗一郎) 投稿日:2001/12/13(Thu) 00:50
「おや、コレは中島様」
「おお、アールセキン殿。いかがなされた?」
「少しばかり、彼らを相手にストレス解消の暇つぶしを」
さらりと言ってのけたアールセキンの発言に、ヴィセルス以下三人のはがっくりとへこたれる。
「そうか。で、例のアピア殿が連れ去った偽マイナは結局どうなったのだ?あの後、貴殿一人追いかけていかれたので、気になっていたのだ」
「おお……」
上等兵の一言でアールセキンは掌をぽんと打つと、先ほどからすっかり忘れ去っていた置き去りのレスのことを思い出した。
「っと、申し訳ありませんが、私、急用を思い出しましたので、ここで失礼させて頂きます。それでは皆様、またいずれ」
言うが早いか、アールセキンはいつものように飛翔。誰もが唖然としている間にいなくなってしまった。
「あ・アールセキン殿は相変わらずであるな」
「そういえば、結局レセプタータームに関しては聞けませんでしたね」
「はっ、しまった」
一方飛翔したアールセキンは先ほど自分があけた穴から、再びフィエンドの内部に入り込んでいた。
「おや、レス君残っていたんですね」
「ええ、待っていろと言われましたから」
レスは相変わらずマイナの姿のまま、やわらかい笑みを浮かべ、言葉を返した。
「ふふ、相変わらず可愛いですね。これで実害さえなければ……。まったく、残念です。あなたを排除しなければいけないとはね」
「排除?」
不審そうにレスが聞き返す。
「ふう、やはり気づいていませんでしたか。まあ、それもしょうがないことですね。あなたが自我を得たのは、つい先ほどのことですし」
独り言のように、つらつらと言葉をつなげるアールセキンの目はすでに、マイナを見るときのそれではない。
敵、あるいは獲物を捕らえる時の、狩猟者の鋭い眼光。
アールセキンの目に凶悪な光が宿っている。
「あなたという存在は、あなた自身がただ純粋にバグであるだけでなく、周囲のデータを狂わせる性質をも持っている。クワトロアンカーに出没したカイザードラゴン。ポセイドンに大挙として押し寄せたモンスターの群れ。突如、この館を巨大ロボに変形させてしまったフィールドデータのバグ。そしてこのフィエンドの管理システムの暴走。全てあなたの存在が原因だったんです」
あたかも死刑宣告のように言い放ち、アールセキンは言葉を切った。
「じゃ・じゃあ……僕を殺すんですか?」
「ええ。いずれ、AXIS-MUNDIがあなたの存在気づいて、あなたは排除されるでしょう。だったら、その前に私が消して差し上げますよ」
レスは怯える小動物のように身を震わせている。
「すぐに終わりますよ。安心してく……」
次の瞬間、アールセキンの右腕が消し飛んでいた。
「ば・馬鹿な。衝撃波だと!?いつの間にそんなデータを」
「そう簡単に、殺されるもんか」
言いながら、レスが地面に触れる。フィールドデータを、自らのうちに取り込むために。
そしてここのフィールドデータとは即ち。
「まさか」
アールセキンが動くよりもはやく、レスの体が変化をはじめていた。大きく、どこまでも大きく。
外からフィエンドロボを見ていた者は、その瞬間誰もが目を疑ったに違いない。
そう、フィエンドロボの中から新たなフィエンドロボが現れたのだ。
フィエンドロボmark2の誕生である。
ライバル出現ですぅ! 投稿者:シリン=ダー(みねの) 投稿日:2001/12/13(Thu) 01:08
「ほえぇぇぇ!」
一方、フィエンドロボ初号機(違)にまだ乗っていたシリンは仰天した。レスは、アールセキンが壊した壁面の穴から抜けながら変身していったのである。
「ロボットがロボットを産んだですー!!」
「ゆけ、戦え、新たな敵を排除するのだ!!」
シリンの後ろでロッキーが珍しいシリアス顔で命令する。
「でも足を折られちゃってますよぉ?」
「気合いと根性があれば問題ない!」
「わかりましたですぅ、長官!」
――おいおい、いつからロッキーは長官になったのだ、シリンよ。
フィエンドロボ初号機は、折れていない方の足をいきなり自らの手で叩き折った。
『これで足の長さが揃ったですぅ、歩けるですよぉ』
それに呼応するように、レスも同じように変化する。とんでもない戦いが今、始まろうとしていた。
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ロボ対決、行きます(笑)
ゾンビ魚、応戦中 投稿者:ステフ(凰☆殷雷華) 投稿日:2001/12/13(Thu) 01:14
「くあああぁぁぁぁぁっ!誰かどうにかしろぉ〜〜〜〜〜!!」
倒しても倒しても湧くように現れるゾンビ魚の群に、応戦するステフのストレスも限界値に近くなってきたようで、どうにもならないことを誰にともなく叫び散らす。
「いっこうに減りませんね。しかも、マップの異常も収まる気配がないから浮遊魔法を解いてもらうわけにはいきませんし。。。こう足元が頼りないと、きちんと踏み切れないので普段の力が出ませんよ、僕」
ステフと背中合わせになるように舞い戻ってきたジンクが、視線はゾンビ魚に向けたままでステフの指示を待つ。
「くぅ〜!ゾンビといえば火葬だってのに、ここは火属性が弱体化するしぃ〜」
先ほどからファイアエレメントで応戦はしているが、威力が弱まっているだけに、焼け石に水だ。さらにショートソードに関しては、ふわふわと漂っている為、ジンクと同じでいつも通りにはいかない。
「ジンク、乗せてくれ。群の中に突っ込む!」
ステフがひらりとジンクにまたがり、ショートソードを構えた状態でジンクが群の中を突っ切る。
「お〜。いけ〜、やれ〜、頑張れ〜」
無責任な野次を飛ばしてるのはジオ。彼はふわふわと浮いている状態のまま、足を組み、頭の後ろで腕を組んで完全に観戦モードだ。しかもちゃっかり自分の周りにだけは風のシールドを張っている。
「お前も手伝えぇ〜〜〜!!」
「やだ。めんどいもん」
戻ってきたステフの言葉をすました顔で拒否するジオ。むしろ愉快そうに笑みを浮かべているジオに、ステフはふるふると拳を震わせ、怒りをこらえる。ステフの下でジンクが疲れをにじませた深い溜息をつく。
「戦力は少しでも多いほうがいいのですけどね。ご本人に気付かれず協力してもらう方法でもあればいいですが…」
「それだっ!」
ジンクの何気ない呟きに、ステフが顔を輝かせた。何か思いついたような顔のステフにジンクが苦笑する。
「そうだよ、無理やり協力させちゃえばいいんだ」
「操作系の魔法を持ってるわけじゃないのだし、相手に気付かれずになんて無茶ですよ」
だがステフは、不敵な笑みを浮かべてジンクに耳打ちする。
「あいつ、怒ると見境なく魔法使うっぽいじゃん?それを利用しちゃえば一掃できるかもしれないよ?例えばあいつが放った風魔法に炎を上乗せするとか…。でもどうやったら効率よく行くかなー?」
『それだったらコイツを使ってよ』
言葉と同時にステフの持つショートソードから透明な羽が生えた白っぽいイタチのようなホログラフが浮かび上がった。
「お前は、えっと………もしかしてこの剣、なんか付加機能あったりする?」
『その通り〜。ってわけで使い方説明するからおいらの話よく聞いてねー、新しい持ち主さん♪』
「い、異様に明るい解説プログラムだなぁ」
急なことに少々たじろぎながらも頭を切り替えようとするステフ。解説プログラムとは、特殊機能のついた剣などを使う場合に、AXIS-MUNDIから送られてくるプログラムだ。
『そんじゃ、まずこの剣の機能だけど、精神力を代償に攻撃魔法を跳ね返すんだ。もちろん、大きな魔法をはじこうとすればそれだけ精神力を消費する。精神力を使い切ればもちろん昏倒――つまりは戦闘不能状態ね。OK?』
「お、おう」
目の前でぺらぺらとハイテンションで喋っている白い毛玉を見ながら戸惑うような笑みを浮かべる。
(精神力を消耗……それが店の主人が言ってた扱いにくいってことか?)
『んでねんでね。発動条件は剣に手で触れること。たとえ鞘を抜いていなかったり、使用者の意思がなくっても、剣に触れていれば問答無用ではじき返すから♪』
「え゛」
『そんじゃ、頑張ってねー!ばーいびー♪』
説明だけ済ますとホログラフは崩れるように消えていった。後には呆然としたステフとジンクが残される。
「そ、そういうことか……。問答無用ってことは、常に気をつけてなきゃいけないじゃん……」
少し疲れたようなステフの顔をジンクが心配そうに見上げる。
「でも…これで策は思いついた。奴も無理やり協力させてやる…」
再び不敵な笑みを浮かべ、ステフがジオを見据えた。
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まず、前ふり。
もう一個書きます。
一掃する書き込みを。
ん、合流。 投稿者:ムサシ 投稿日:2001/12/13(Thu) 01:28
「……気のせいか?」
一瞬感じたフェイの気配は、今はどこにも無い。
「しかし……」
なおもムサシが呟いたとき。
『ほえぇぇぇ!』
「んな!?」
シリンの大声に思わず耳を塞ぐムサシ。
「なんだ? なにが起こってるんだ?」
とりあえず適当に走り、窓に目をやる。
「んなな!?ロボットぉ?」
どうみてもロボット。しかも二足歩行タイプの、恐ろしくバランスが悪いロボット。
「おいおい……こんなのが暴れたら……」
焦るムサシだが、今の彼にはなにも攻撃方法がない。
「ち、しょうがない。フェイは諦めて、一度外に出るか……」
いいながら適当に走るうちに、微妙な風の流れの変化を感じ取る。
「……こっちか!」
びんご。
誰が壊したのかわからないが、そこには大きな穴が開いていた。
そして――
「……? アールセキン?」
信じられない光景だった。
右半身が吹き飛んだアールセキン。デリートしてないのが不思議なぐらいだ。
「おい、大丈夫か!」
ムサシがアールセキンを抱き起こすと、彼はいつもの皮肉げな笑みを浮べた。
「やぁ、ムサシさん」
「いや、喋るな。今誰かを呼んでくる」
「それは助かります。出来れば素敵な少年などを呼んできてもらえれば私としては大いに……」
ここで、大きく咳き込む。
「馬鹿野郎。まぁ、この調子なら暫くはもつな。まってろ」
アールセキンを静かに横たえ、ムサシは壁の穴に向かって行く。
暫く上空から下を眺め、しばし何かを探す。
「いた、おーい!」
ムサシの声を聞いて、それはきょろきょろと首をめぐらせる。
「こっち、上だ」
「あんた、まだそんなところにいたの?」
声の主は、ムサシを見ると呆れたような顔をして大きく息を吐く。
「早く降りてきなさいよ。こっちも大変なんだから」
「うーん、こっちも結構大変なんだ。アピア、とりあえず来てくれよ」
「なんでよ?」
「怪我人だよ。デリート寸前の」
アピアは再び大きく息を吐くと、首に絡みついた髪を手で払う。
「待ってなさいよ。いま行くから」
飛翔の呪文を唱え、アピアはムサシの前まで飛んでくる。
そして、倒れている人物を見て叫ぶ。
「ちょっと、あいつ!」
「怪我人には変わりない。だろ?」
「あーっもう!」
流れる髪をくしゃくしゃとかきんがら、アピアはアールセキンの元へと向かった。
「ほんと、お人よしなんだから」
めそめそ(泣) 投稿者:アールセキン(宗一郎) 投稿日:2001/12/13(Thu) 01:43
「……(泣)」
「泣くな!!」
奇妙な光景である。
泣きながら、アピアに右腕の治療を受けるアールセキンと、怒鳴りつけながらも、治療を続けるアピア。そして、この異常な状況に、困惑の色を隠しきれないムサシ。三者三様、それぞれが微妙な様相を展開している。
「大丈夫か、アールセキン?まさか、泣くほどつらいのか?」
「ええ。もうk、アピア様の世話になるのが嫌で、嫌で。まったく、後で何を言われるやら」
「なんならここで死んどく?」
「いや、さすがそれはまずいぞ、アピア」
そう?と疑問符つきで問い掛けるアピア。
「だって、寝覚めが悪いだろ?それになんか、後で祟りそうだし」
「酷いですよぅ、ムサシ様。一体私なんだと思ってるんですか?」
「変態紳士」
「空跳ぶ不審人物」
「ていうか、妖怪変化?」
「むしろ、蟲の仲間かも」
「……(泣)」
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閑話休題風味。
珍しく立場の弱いアールセキン。
かなりのレア物なので、在庫は現品限り。お早めに、お買い上げください
まーく2って、つおい? 投稿者:ムサシ
投稿日:2001/12/13(Thu) 02:00 [返信]
「なあアピア」
「なによ、集中の邪魔しないでよ」
「いまさらんなの、関係ないだろ」
アールセキンの治療はほぼ完了している。
後は細かな調整をすれば、元通りに動けるようになるはずだ。
「んもう、なんなの?」
「あのー、出来れば治療を続けながらしてもらいたいのですが」
「良い子だから、待ってなさい」
アピアにぴしゃりと言われ、泣くしかないアールセキン。
いや、むしろ『鳴いて』いると言うべきか。
「あのロボット、お前の魔法で倒してくれない?」
「あ、無理」
意外なことに即答してくるアピア。
「ん、なんで?」
「あんた、本当に馬鹿ねぇ」
アールセキンの元に戻り、治療を再開する。
「ほんと、馬鹿には困りものですねぇ」
「妖怪蟲に言われたくないやい」
「良いのですか? 寄生しますよ?」
体力の快復と共に、いつものアールセキンらしさも復活している。
「う……それはいやだな」
「あのロボットは、コピーバグ。マイナ様になったりしていた、あれです」
「ええ!?」
驚くムサシとは対照的に、アピアはやっぱりね、と呟くだけだった。
「……で、だからどうして攻撃がだめなの?」
「その脳みそ、一回取り出して洗いなさいよ」
「いえ、むしろ交換したほうがよろしいかと。サイバネゴキブリなどと」
「あ、それナイスアイディア」
「しくしくしく」
今度はムサシが泣くばんだった。
「いい、あいつはデータ―をコピーして、今の状態になってるのよ」
「……だから?」
「つまり、魔法までコピーされる恐れがあると言うことです」
完治したアールセキンが立ち上がり、体の調子を点検している。
「……ねぇ、お願いだからラジオ体操は止めて」
「何を仰います。これは全身の調子を調べるには最も適しているのですよ」
「んー、よくわからんけど、じゃああいつはどうやって倒せばいいんだ?」
「簡単よ」
アピアはにやりと笑って、人差し指を一本立てる。
「物理的な力で、一撃粉砕。これだとコピーする暇なんて無いわよ」
「つまり……俺がぶった斬れってことか?」
「あんたなんかに出来るわけないじゃない。幸いこっちにも、巨大ロボットはあるわ」
アピアの笑顔はさらに深くなる。
「しかも、操縦者はかつて無いほどの新タイプよ」
第3の男 投稿者:アールセキン(宗一郎) 投稿日:2001/12/20(Thu) 13:00
「腕を斜めにねじって背伸びの運動〜」
「どんな運動だそれは!!!!」
ムサシの全力突込みにエクソシスト張りの首だけ180度回転で振り向くアールセキン。
とうぜん、、びびるムサシ。
「つまりですねえ、この右腕をこうやって、左はこうして、で背骨をばきっと」
「ぐおおおお」
あたかもサブミッションのように全身の関節がえらい方向に捻じ曲げられ、ムサシは苦悶の表情を浮かべた。
「はっはっは、この程度の動きができないようでは、私の開発したラジオ体操第3を攻略することは、到底不可能ですぞ」
「攻略?」
「ええ、難易度が高すぎて、まだ全世界で20人しかクリアーしたことがないんですよ」
「そんなの、体操じゃねえ」
突っ込みと言うには、あまりに力ない言葉でムサシが呟く。
「そうですか、では私は一人で続きをやることにいたしましょう。臓腑を大きく拡げて蠕動の運動〜 1、2,3,4,2,2,3,4」
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えらいことになってますねえ。
臓腑とかいってるし。
もう、完全に人間じゃねえよ。
ていうか、20人もいたのか、あんな生き物が……
別れ 投稿者:ラスファー(砂時計) 投稿日:2001/12/20(Thu) 19:30
ヴィセルスとルーティンの事をある程度中島達に話したラスファー。
「ラスファー殿はヴィセルス殿にお世話になっていたのであるか」
「あ、そう言えば海戦でラスファーさんと」
ルフィーは片隅にあった記憶をたまたま見つけ出す。
「うむ。俺はこいつと最初に戦った」
「そう言えば戦ってたなあ」
ルーティンも観客としていたらしく、あの時の状況を思い出したらしい。
「さて、これからどうしましょう?」
ラスファーが周りの様子を見まわしながら言う。
「ん〜・・・ヴィセルスが切ったアイツの脚も無意味かあ」
ヴィセルスが切ったフィエンドロボの片脚も、もう片方の脚が折られて同じ長さになっていて歩くのが可能になっている。
ヴィセルスはそれを無言で見つめる。
「とりあえず皆と合流した方がいいんじゃないですか?」
セピアが思いついたように言う。
「うむ。ここにいてもしかたあるまい。セピア殿の言う通り合流しよう」
ルフィーもラスファーも賛成の様子である。
「よし、なら俺達はここでお別れだ」
「え?行っちゃうんですか?」
ラスファーが少し寂しげに言う。
「俺達が一緒に行ってもそんな意味もないからなあ」
「俺達にも目的はあるからな」
そう言うとヴィセルスとルーティンはラスファー達に背をむけ歩き出した。
「・・・・・・」
ラスファーは二人の背中を見つめる。
「おっとそうだ」
とルーティンが突然ふりかえった。
「どうせあの暴動は長くは続かないぜ?」
「?」
いきなりなにを言い出すのかな、と思うラスファー。
『時の流れは止まらないからな』
ルーティンとヴィセルスが声をそろえて言う。
ラスファーは返す言葉を考える。
「じゃあな」
「あ・・・」
ラスファーが返す言葉を見つける前に二人は走っていってしまった。
「・・・」
二人の小さくなって行く姿を見つづけるラスファー。
ポン、と上等兵がラスファーの肩をたたく。
「急ごう」
「はい」
セピア一行は仲間と合流すべく移動を始めた。
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やっと書きこみが思いつきました。
1ヶ月過ぎていてしまってすいませんが。
5式戦車は進む。 投稿者:中島上等兵(柳。即ちグル) 投稿日:2001/12/20(Thu) 22:04
再び、ラスファーらを仲間に加え、5式戦車に乗り込む一行。
その前に上等兵は、戦車の前で一行にアプリ倉庫になっている背嚢から取り出した装備をひとつづつ、手渡した。
14年式拳銃。口径9ミリ。
いわゆる「南部14年式」である。
しかも、手袋をしたままでも操作できるようにトリガーを大型化した満州型(後期型)である。
「皆、各自の判断で使っていただきたい」一言、言い放つ上等兵。
「しかし私は戦士ではありませんし…」
ルフィーが異議を唱える。
「あくまでも、各自の判断にゆだねるものであるが…」
「そうね、拳銃くらいは装備しておきましょう」
セピアの鶴の一声で、全員、拳銃の携帯が決定した。
「ただの拳銃なんですか?」
ラスファーが質問する。
「ここはC大陸、何があっても不思議ではあるまい」
上等兵は百戦錬磨の古参兵独特の不敵な笑みをうかべるのみだ。
「さぁ、出陣であるぞ!」5式戦車のエンジン音が鳴り響く。
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PKOじゃねんだから(笑)。
さて、皆さん、拳銃をどう使う事やら…