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【道具と魔法について】

 この世界における道具(アイテム)や魔法は、それぞれ一つのアプリケーションです。つまり、道具や魔法を使うと言うことは、アプリケーションを起動することだと考えてください。消耗品に当たるアプリケーションは実行後、消滅します(細かいことは気にしないでください)。

 道具はアプリケーションそのものですが、魔法は少し違います。魔法は通常時において様々な形式で圧縮されており、使用の際には解凍しなければなりません。すなわちファイルの圧縮・解凍が出来るのが魔法使いや神官と言った職業と言うことになります。勿論、レベルの高い魔法ほど簡単には解凍できない形式になっています(やっぱり細かいことは気にしないで……)。

 なお、C-アクシス内では解凍に用いるアプリケーションは全て直径十pの球形の宝石、魔法圧縮ファイルはカードの形態を取っています。魔導士系の解凍アプリは強くなるに従って赤みを、神職系の解凍アプリは青みを増していきます。錬金術師は黄色、召還士は緑です(これはクリーチャーカードをキーとしてそのデータを読み込むローダの機能を兼ね備えています)。その他の特殊職業や複合上級職の解凍アプリは、職業ごとに独自の色合いをしています。ちなみに、最強の解凍アプリである賢者用は、光り輝く光球の形状をしています。

 なお、道具アプリケーションや魔法圧縮ファイルは当然、C-アクシス内のショップで売買されています。ダンジョン内部の宝箱にあったり、クリーチャーが隠し持っていたりもします。

【道具アプリケーション】

●バスター(BUSTER)
 不正アプリケーションの効果を打ち消すアプリケーション。だが、全ての不正アプリに効くものを作るのは不可能であり、個々に対応するものしか現在は存在しない。

●スリープ・ペネトレイター(SLEEP PENETRATOR)
 マイナの武器。生物に当たると対象を眠らせるor起こす。それ以外のものは破壊する。なお、玉は自動生成。

●first read(瞬読)
 魔術師系上級職専用補助アプリケーション。常時起動式で持っている者は同時にいくつもの魔法を解凍できる。ただし、その数は魔力の強さに比例し。また、同じ魔法を複数開くことはできない。アールセキンは似たような効果を持つ違法アプリを所持しているか、ひょっとして高位魔術師である可能性が高い。

●エキスパンダー・ジェム(EXPANDER JEM)
 魔術士系・神職系の普通の書庫解凍宝玉。魔法圧縮カードを宝玉内部にセットし、「書庫解凍(エキスパンド)!○○、実行(ラン)!」と宣言することによって魔法を発動させる。魔術士系の宝玉は高価なものになるに従って赤みを増し、神職系の宝玉は青みを増す。

●コンパイラ・ジェム(COMPILER GEM)
 錬金術師用の言語プロセッサ宝玉。予め編集されたソースプログラムを保存したカードをセットし、コンパイルする事によってアプリケーションを生成する。アプリ作成時の宣言は「翻訳作成(コンパイル)!○○、連係編集(リンク)!」、作成された魔法アプリを発動させるには、続けて「ロード!○○、実行(ラン)!」と宣言する。なお、色系統は黄色。

●インタプリタ・ジェム(INTERPRETER GEM)
 錬金術師用の言語プロセッサ宝玉。ソースプログラムを音声で認識させることにより、即座に魔法アプリを実行することが出来る。ただし読み間違えるととんでもない魔法が発動してしまう。宣言は「翻訳実行(インタプリタ)!【ソースプログラム】」。色系統はコンパイラ・ジェム同様に黄色だが、区別として宝玉の中央に帯状のラインが描かれている。

●インタプリタ楽器(INTERPRETER MUSICAL INSTRUMENT)
 吟遊詩人用の「杖」にあたるもの。本体は楽器の形をしており、特殊なインタプリタ・ジェムが取り付けられている。殆どが弦楽器の姿をしており、楽器の方の音と使用者の「歌声」を組み合わせで魔法を発動する事により、多彩な効果を生み出すことが出来る。

●サモン・ジェム(SUMMON GEM)
 召還士用のデータロード用宝玉。色系統は緑。クリーチャーカードを内部にセットし、「データロード!○○、復元(ラン)」と宣言することによってクリーチャーを召喚することが出来る。召喚できるクリーチャーのレベルによって、次第に緑色が濃くなる。

●コントローラ・ジェム(CONROLLER GEM)
 パペットマスター系職業の書庫解凍・対象操作宝玉。色はメタリック系で、表面に宝玉のレベルが描かれている。上級職のものには、その職種を示す図(例:ネクロマンサーの髑髏)が描かれている。その宝玉専用の操作魔法カードを内部にセットし、操作対象に「書庫解凍!コードNo.○、コントロール、実行(ラン)」という魔法をかけることによって、対象を操作可能状態にする。実際に操るには、その前に「連結!コードNo.○」と宣言(コードナンバーは、冒険者が操る対象に任意で付ける識別番号である)。

●メモパッド・カード(MEMO PAD CARD)
 錬金術師が作成したソースプログラムを保存するカードで、いわばフロッピーディスクのようなもの。書き込みには専用の編集機を用いる。何回でも書換可能。

●マジックマーブル(MAGIC MARBLE)
 生粋の戦士系冒険者にも使用できる、一回限りの消耗品。見た目はビー玉。発動には「ロード!○○・実行(ラン)!」と宣言。初級〜中級レベルの多くの種類が市販されており、錬金術師がコンパイルした魔法もこの形態である。市販品の価格はおよそ一個50G〜200G。

【魔法アプリケーション】

 μξさんが作成されたこちらの一覧をご覧下さい。道具アプリの説明もあります。

●アンダープレッシャー(UNDER PRESSURE)
 地系魔法。魔法発動時に、対象点より半径10m以内の敵を瞬時に地面に沈める。術者の魔力が低い場合はせいぜい足首までしか埋まらないが(その程度の深さまでしか地面を「底なし沼」化させられないから)、最高レベルの魔導士が使用すれば、5m程埋めて相手を脱出不可能に出来る(ただし、相手が戦闘不能状態になった場合、自動的に地上に吐き出す)。また、魔力の強さに応じてダメージが付加される。回避方法は、魔法発動時に両脚を地面から離す事。また、「土/砂」が無いところでは使用できない。

●シェイプ・オブ・マイ・ハート(SHAPE OF MY HEART)
 どこの錬金術師が作ったのか知らないが、本編には一番出てきそうにないユニーク魔法。インタプリタ・ジェム専用で、呪文は「インタプリタ!言いたくはないけど、言いたくはないけど、シェイプ・オブ・マイ・ハート」。「一番大切なのは自分さぁ〜」という大音量の声が鳴り響き、音波でダメージを与える。はっきり言って味方も巻き込んでしまう。

●ウォーターランズドライ(WATER RANS DRY)
 水系魔法。氷の滝が迸り、相手を凍らせる。